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そこには2つの道があった!

(MidiとAudio)

まず、接続をしていて気付いた方もおられると思いますが、コンピュータ上でソフトシンセ(コンピューター自身を音源とするもの)を動かしている以外、2種類以上のケーブルを使用していると思います。

それらは、働きによって大きく次の2種類に分けることが出来ます。

  • 音を伝えるもの
    (ピンコード、ヘッドホンコード等のAudioケーブル)
  • 音以外を伝えるもの
    (Midiケーブル、シリアルケーブル、USBケーブル、スカジーケーブル等)

これらを使う2つのケーブルについて、違いをハッキリとさせることが原因追及の第一歩となるわけです。コンピューター上でもこれらのケーブルが存在しているものとして考えると解りやすいです。


まずは、音を伝えるもの(オーディオケーブル)です。

いきなりですが、音は振動です。ギターなど弦を震わせると音が出るのを思い出して下さい。この振動が空気を伝わって鼓膜等を震わせ、それを知覚することで聞こえるわけです。

振動が伝わると書きましたが、空気だと目に見えないので糸電話を考えてみます。
紙コップに取り付けた糸が震えていたのを憶えていませんか?一方のコップから、もう一方へ振動を伝えていたのです。この糸がすなわちオーディオケーブルなんです。

上に挙げたケーブルでは、まずマイク等で空気振動を電気信号に変換したものを伝えています。(デジタル信号はこの電気信号等を数字にしたもので、その数字をまた電気信号や光信号として伝えています。)

つまるところ、電気や光に形を変えてはいますが、オーディオケーブルはどこまで行っても音を伝えていることにかわりはありません。(そのまんまですね(笑))


では、もう一方の
音以外を伝えるものは何を伝えているのかと言うと。鍵盤のどの位置を押したのか、押している時間はどれくらいなのかと言った演奏情報やシンセサイザーのパラメーター情報(エフェクターのON、OFFやどの音色を使用するか等)が主になっています。

つまり、
音源等の機材を操作するための情報を伝えているのです。

MIDI(Musical Instrument Digital Interface)は、この音源等を操作する信号を様々な機材で共通に使用出来るようにした規格で、その規格にそって作られたのがMIDIケーブルです。また、これらの情報をMIDIインターフェイスを持たないコンピューターに伝えるためや規格外の情報を伝えるために様々なケーブルが使用されいるのです。

MIDI関連の情報が得られるページ&サイト:b-sharp.com


繰り返しになりますが、殆どのケーブルが電気信号を伝えているにも関らず、音を伝えているものとそれ以外の物の2種類あるって事。その違いをハッキリと区別する事が大切です。

最近はコンピュータ内部で音データを手軽に扱えるようになってきました。また、ソフトを使用する上でも上の2つの違いを意識せずに作業できる事が多く、それらは音楽を作るうえでとても便利なことだと感じています。

ただ、トラブルに対処するためにはケーブルの有る無しに関らずその違いを知っていた方が便利ですので、次回はそのどちらに原因があるのかを特定する(または、目星を付ける)ために、それぞれの道をたどってみましょう。

ちなみにもう1本の道として電源がありますので、こちらも要チェックです(笑)

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