Someday My Prince Will Come [Columbia/Legacy](p. 162)
(7) Blues No.2 (8) Someday My Prince Will Come (alternate take)
(7): Davis (tp), H. Mobley (ts), W. Kelly (p), P. Chambers (b), Philly Joe Jones (ds) - 1961.3.21 (NY)
(8): Davis (tp), Mobley (ts), Kelly (p), Chambers (b), Jimmy Cobb (ds) - 1961.3.20 (NY)
99年リマスター盤。フィリー・ジョーがドラムを叩いた "Blues No.2" と、コルトレーン抜きのタイトル曲別テイクの2曲(過去の編集盤で発表済み)を追加収録、さらに "Drad Dog" はオリジナルでは一部カットされていたハンク・モブリーのソロを復元している。
全7セットに渡って55年から70年までのコロンビア録音を集大成したボックス・シリーズからは、結局このアルバムのコルトレーン不参加分だけが除外される結果となった。
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At Carnegie Hall [Columbia/Legacy](p. 168,170)
近年2枚組の「コンプリート・コンサート」として出たが、イアン・カーの著書によれば、この時には "Saeta" と "Solea" も演奏されたことになっている。内容に関して言うと、ぼくも中山氏に同感で「More〜」(p. 170)のB面が好きだ。
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Seven Steps: The Complete Columbia Recordings 1963-1964 [Columbia/Legacy]
Disc 1 (1) Joshua (6) Seven Steps To Heaven (take 3) (7) Seven Steps To Heaven (take 5)
Disc 2 (1) Seven Steps To Heaven (rehearsal take)
Disc 3 (4) Bye Bye Blackbird (5) Bye Bye (Theme)
Disc 4 (2) Autumn Leaves
Disc 7 (4) Stella By Starlight
Disc 1: Davis, G. Coleman, V. Feldman, R. Carter, F. Butler - 1963.4.16,17 (LA)(p. 176, 172)
Disc 2 (1)-(4): Davis, Coleman, Hancock, Carter, Williams - 1963.5.14 (NY)(p. 176)
Disc 2 (5) -(8), Disc 3: Davis, Coleman, Hancock, Carter, Williams - 1963.7.27 (Antibes)(p. 182)
Disc 4,5: Davis, Coleman, Hancock, Carter, Williams - 1964.2.12 (NY)(p. 186,188)
Disc 6: Davis, S. Rivers, Hancock, Carter, Williams - 1964.7.14 (Tokyo)(p. 192)
Disc 7: Davis, Shorter, Hancock, Carter, Williams - 1964.9.25 (Berlin)(p. 196)
文字通り1963年と1964年のコロンビアへの録音をスタジオ/ライヴともにまとめた7枚組ボックス。該当アルバムは「Quiet Nights(一曲のみ)」「Seven Steps to Heaven」「Miles Davis in Europe」「My Funny Valentine」「'Four' & More」「Miles in Tokyo」「Miles in Berlin」で、これまで未発表だった演奏は上記8曲分収録(MCまでも未発表曲としてカウントしちゃいかんぞ、ソニー!)。1964年2月のフィルハーモニック・ホール公演は今回初めてMCも含めて当日の演奏順に並べられた。モノラル録音の「In Europe」「In Berlin」以外は全て Mark Wilder によってリミックスされており、場所の違う各ライヴ録音も、左にピアノ、右にドラムで統一され、通して聴いても違和感が無いようになっている(アナログ盤を確かめたら元々そうなっていた!)。
何といってもここでの中心はライヴ録音なのだが、この手のボックスで最も意義があるのは未発表スタジオ録音の発掘だ(少なくともぼくにとっては)。Disc 1 がそれ。「Seven Steps 〜」の全曲が西海岸メンツで聴けることで、影の功労者 Victor Feldman の存在感が浮上してきた(ボツった3曲はやはりユル過ぎて、どうしようもなく未完成なんだが…)。実はぼく、巷で評価の低い「Seven Steps 〜」の西海岸サイドがス〜ンゴク好きなんです。(ウフッ)
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More Cookin' At The Plugged Nickel [Sony](p. 210)
(1) On Green Dolphin Street [13'11"] (2) I Fall In Love Too Easily [11'57"] (3) No Blues [20'04"] (4) Four [15'06"] (5) Milestones [11'34"] (6) The Theme [5'05"]
Davis, Shorter, Hancock, Carter, Williams
(4): 1965.12.22 (2nd set)
(2): 1965.12.23 (1st set)
(1): 1965.12.23 (2nd set)
(3)(5): 1965.12.23 (3rd set)
(6): 1965.12.23 (4th set)
コンプリートを謳った92年の「Plugged Nickel」日本盤7枚組ボックスには、一部のソロをカットしたエディット・ヴァージョンが含まれていたことが判明。95年に、そのカットされていたソロを復元(トータルで20分追加)して真の“コンプリート”となった米盤8枚組が登場。そしてこれは2001年に、日本盤“コンプリートじゃない”ボックスを買ってしまった人への救済としてソニーがリリースした1枚もの。これを買えば、米盤ボックスを買い直して不完全な日本盤をユニオン辺りに叩き売る必要はなくなった…のだろうか。
小川隆夫氏のライナーによれば、エディット・ヴァージョンは全部で10曲あり、そのうち6曲の完全版がここに収録され、3曲(Walkin'-Disc1, Milestones-Disc2, No Blues-Disc3)はもう一枚別の「Cookin' At The Plugged Nickel」に、残り1曲(Yesterdays-Disc7)は「Highlights from the Plugged Nickel」に収録されている、とのこと。つまり、これにプラスしてあと2枚買わないとコンプリートにはならない。なんじゃそりゃ! やっぱり日本盤は叩き売ってよし!(とは言うものの、米盤より日本盤の方が音が良いという噂もある。ああややこしい)
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Miles in the Sky(p. 242)
イアン・カーの著書によれば、マイルス作となっている2曲 "Stuff", "Country Son" にギル・エヴァンスが自称“助産婦”として曲作りに関与しているという。前2作では皆無だったマイルスの作曲がここから増えてきたのは、ギルの後押しがあったからかも知れない。
The Complete In A Silent Way Sessions [Columbia/Legacy](p. 790)
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Gemini(写真上) / Double Image(写真下) [日本クラウン](p. 268)
Double Image: This (incomplete) ~ Round About Midnight ~ Masqualero [36'19"]
Gemini: Bitches Brew ~ Miles Runs The Voodoo Down ~ Agitation ~ I Fall In Love Too Easily ~ Sanctuary [45'43"]
Davis, Shorter, Corea, Holland, DeJohnette - 1969.10.27 (Rome)
中山氏から不要と一蹴された2枚バラ売りの日本盤。だがしかし、両方合わせて約82分、Moon盤(p. 268)では最後がフェイド・アウトになっていたのに対し、ここでは完奏されて拍手まで入っているのだ。解説・曲目データ手抜きとはいえ、入手する価値は十分にあるのではないか。(ぼくはこれを買った後にMoon盤を手放した)
警察に取り押さえられる若者(?)の写真をあしらったジャケットも演奏の不穏な空気を表していて良いと思うんだが、どうよ?
"Masqualero" のエレピ・ソロ(「Double Image」33分40秒付近)でチックが弾いてるフレーズはなんとなく "Sometime Ago" に似ている。
余談だが、「聴け」第5版まで "Agitation" を "Footprints" と長らく誤記していて、日本盤「Double Image」のライナーでもその間違いを引き継いでいるのには笑ってしまう。みんなちゃんと聴いてるの?
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Part 3 (70's - 80's and beyond) に続く?
2006.8.29
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