*    Irish Trad & Orignal Music * Tir.na.n'g    *

■ ティル・ナ・ノーグとZabadakのおはなし ■
 私が、Zabadakを知ったのは今からもう10年以上前のことですが、友人から紹介されて、聴いたのが最初でした。
上野洋子さんの歌声にも惹かれたけど、そのメロディラインと、歌詞の世界。
どなたにもあるわけでもない、けど、どなたにもある「なつかしい、いつか帰りたい場所」を歌う人たち。
それから何年もの間、私の中で、生きつづけたサウンドでした。
1人で作曲は続けていたものの、気づけば、日常の中で時が過ぎていき、あるとき。
歌を歌ってみたいなと思ったときに、仲間を探し、こうしてバンド活動をはじめて、早3年が過ぎましたが。
Zabadakを知ってくれてる人に出会うことは、稀なことでした。

 ティル・ナ・ノーグのギターのDr.J.Aokiとの出会いも不思議なものでしたが、彼の口からZabadakの言葉が出たときに、何も言わずとも、ティル・ナ・ノーグは、求めていく世界が共通してると感じました。
『共和国を作れるね!』というのが、Dr.Jとの最初の言葉だったと思います。 なかなか、日々の多忙の中、新曲は生まれにくいまま来てはいても、原点はそのままなので、いつだって生まれる「ことのは」があります。

 ティル・ナ・ノーグのサウンドには、キーボードのRagran.Nanのアレンジが欠かせません。
彼の鍵盤は、空気を読みます。 各々の持って生まれた感性で、ティル・ナ・ノーグは出来上がってるなあと、最近とくに思いました。

 Zabadakは、私にとって今も尊敬すべきアーチストたちです。
現在も活躍されていることが、なによりも嬉しいし、ビデオなど大事に大事に拝見しています。
Zanadakを通して、多くの友達に出会いました。
ティル・ナ・ノーグのライブで、1番最初に歌ったザバ歌は、「遠い音楽」でした。
歌うこと、音と暮らすことは、私にとって「私がここにいる」証明でもありました。
世界の中で、大事なものを見失わないように、だれもが生きていいのに、どうしても現実の中で、見失いがちで切ないものです。
歌に思いをたくし。 「遠い音楽」は、胸の中で、いつだって取り戻せる大事な世界を教えています。
次に私が大好きな「二月の丘」を歌いました。
これは、リコーダーでのアンサンブルが有名ですが、当バンドでは、ティン・ホイッスル(F管です〜)の2本立てで、演奏を行いました。
最近は、キーボードの演奏とのアンサンブルになっていますが、なかなか、ドキドキしながら吹いています。 歌詞の中で「ティル・ナ・ノーグ」が出てくれるあたりが、嬉しい。
でも、そういえばティル・ナ・ノーグの名前が出ていたなあ、と気づいたのは最近だったりします。 私とティル・ナ・ノーグの出会いは、それよりもあとなんだけど(二月の丘に出会うよりあと)、でも二月の丘を知ったときには、ティル・ナ・ノーグを意識しなかった。
これもまた不思議な感覚でした。

 Zabadakと同時に出あったのは、遊佐未森さんです。
ある意味、私が歌を歌いたいと言う原点は、彼女の歌声だったと思います。
今からもう14年も前、私は中国は北京で暮らす機会があり、日本恋しい思いで、彼女の「空耳の丘」を持って渡りました。
大陸の空気の中で聞いた彼女の曲は、また格別でした。 私がいたのは北京ですから、まだ発展してましたが、自由市場での曲がり角。 土埃の中での、不思議な音色。
彼女の持ち味にも、似たような響きを感じました。
今でも、遊佐未森さんは私の尊敬すべき、歌姫です。 奇遇にも同じ年のようで(ばれちゃうけど)ご活躍が嬉しいです♪
ティル・ナ・ノーグのライブでは、彼女たちの歌も時々歌います。 そして、オリジナルも歌います。
どうぞ、ライブを楽しみにいらしてください。 心を込め、感謝を込めて、歌わせていただいています。
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