ペットボトルの人工蛹室
ここでの内容は個人的な感想であり、
機能や効能を示すものでありません。
2011年6月18日、某所に進呈していたペットボトル、中の腐葉土を取り出して「さなぎ」を出して観察、その後埋め戻したとのことで、これはまずいと、人工蛹室に引越しさせるために、一時引きとった。 進呈する時に、わざわざ注意書きを作り、ペットボトル1本1本に貼り付けていたのに・・・。
1匹ずつ入れた2リットルのペットボトルの中身をあけてみると、メスはまだ生きていたが、オスは死んで半分ミイラ化していた。小さな白いウジ虫が数匹わいており、コバエの幼虫ではないかと思う。蛹の体調は75mmあり、かぶとむし成虫のオスは4〜8cmとのことなので、幼虫時代の飼育は順調だったと分かる。メスの方は45mm。3〜5cmとのことなので、こちらも順調だった。
ネットで見かける、トイレットペパーの芯で人工蛹室を作るやり方を採用。
また、手元に残していたオス・メス2匹の4本のペットボトルも、コバエの幼虫がわいている可能性があるので、それも全部、人工蛹室に引越しすることに した。
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中の腐葉土をいったん全部取り出すために、上の方の腐葉土を書き出したあと、ペットボトルを下から15cmほどのところでカット。
さなぎを傷つけないように、指で少しずつ腐葉土を取り除き、蛹室に達したところで中を覗き込んで生きているかどうかを確認。
手元に残しておいた4匹の内、残念ながらオスの方は、幼虫から脱皮して蛹になる途中で死んでいた。メスの方は順調にさなぎになってい生きていた。
結局、調べたオス3匹、メス3匹のうち、オス3匹は死亡、メス3匹は順調に生存。オスの方が変態中に死にやすいのかもしれない。
蛹室が残っている状態で、トイレットペーパの芯と大きさを比べてみた。残っている蛹室はメスのもので、オスの方はもう一回り大きかった。 およそ、蛹の全幅に5mmほどを加えたくらいの直径。人工蛹室の直径が小さくても、大きすぎても成虫への脱皮に失敗するらしいので、直径はできるだけ厳密にした方がよさそう。 今回生き残ったのはメスばかりで、どれもちょうどトイレットペーパーの芯の内径が合っていたので、そのまま利用した。
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腐葉土は一度全てかき出し、下から3cmほどを堅くつき固めた。それにトイレットペーペーの芯を立てるが、ネットで調べると、少し傾けた方が良いとの記事もあり、角度で5〜10度くらいだと思うが傾けて立て、周囲に腐葉土を入れてそれもつき固めた。ちなみに、芯の周囲に腐葉土が入っても、最後にひっくり返して出せばよい。
そして、上の写真のドライバの柄の端の丸い部分で、人工蛹室の底に少し丸みをつけた。これは元の蛹室に少しでも近づけるため。 トイレットペーパーの内側が滑りやすく、成虫が足を引っ掛けにくいとの記事もあったので、湿った腐葉土をこすり付けてみた。全体に腐葉土はしっとりと湿った状態。 さらに底には不織布を敷いた。これは幼虫から蛹になるときの脱皮した皮が蛹室の底には残っていて、その上にさなぎのお尻が乗っていたため。さなぎのお尻が腐葉土に直接触れないほうがいいのかなと思ってやってみた。
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ペットボトルの上側をビニールテープで取り付けて完成。ペットボトルのキャップは湿気がたまりやすいようなので、はずした。
これら完成したペットボトルの人工蛹室を、昆虫ケースに入れ、上全体を不織布でおおってコバエ対策。
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5月中旬頃からと思うが、ホームセンターの昆虫コーナーに、ケースに幼虫が1匹ずつ入ったものがたくさん並べてあった。1つ250円。まずまずの値段。 それが6月に入ると蛹もみかけるようになった。
そのケースというのはかなり乾燥しているようにみえる腐葉土もしくは木屑?が入っており、その中に無造作に幼虫・蛹が横たわっていた。ネットのかぶとむし飼育の人工蛹室とは様相がかなり違う。そのケースの中で幼虫から蛹になったのか、それとも蛹になったのをケースに入れていたのか、不明。
写真はネットでゲットしたもの。こんな感じで売られていた。
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【体重測定&体重推定方法】のところで、
体重であるが、順調に育っていれば
と書いたが、今回で言えば、この体重の分別でのオス・メスは合っていた。
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2011年7月19日
ペットボトルの人工蛹室は、家にとって置いたものも含めて某所に進呈していたが、無事に成虫になり、成虫飼育記に移したとのこと。
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