死にゆく煌きの放つ音、それはどのような音楽だろうか…。
死と薔薇、この永遠のテーマを音にするべく、OpheliaはCharlie
Jones (vocal, guitar)がC'est si bon Wono (bass)とStinkfoot Matsuyama
(casio)と共に、2001年夏京都にて結成された。当初、死と薔薇を象徴する作曲家の曲をアンビエント的解釈のもとで演奏していたが、ユニットの可能性を感じた3人はこれに他の演奏家を加え、独自の音楽を構築することを考えた。
2002年の春頃にはHassan (piano and organ)や、他にguitarist, drummerが加わり、6人編成で曲を練り上げていたが、曲作りは難航。guitarist,
drummerが脱退してしまう。しばらくの苦闘の末、彼らの音楽の核が出来上がってくると共に、メンバーにMagmania (drums),
Hiramatti Takehiro(guitar), Ayako Kohmoto (Mochi; sonic)が加わって第2期編成となった。
2002年12月からアルバム製作のためにライブ活動を休止し、果てがないとも思われたレコーディングか開始された。苦闘の末2003年8月末にレコーディングは完了し、2003年10月のアルバム発表にあわせてライブ活動を再開した。
2004年のFuck
Rock Festivalを最後にHiramattiが脱退し、代わりにMochiがguitarにシフトした。
Opheliaのライブ活動は京都と福井で行われている。
2ndアルバム「楽園」のレコーディングは2006年4月から始まった。このアルバムは2007年12月に発売された。
2007年末にアルバムを発表してから長い沈黙にあったOpheliaだが、2010年夏から活動を再開した。今までの重厚なアンサンブルから一転して、トリオ編成(第4期)によるミニマルなアレンジで旧曲に新たな装いを与えている。現在新曲を作曲中である。
編成
1st
lineup (summer - winter, 2001)
Charlie
Jones (vocal, guitar)
Opheliaのリーダー。彼の心象風景を体現するものこそがOpheliaであると言う。
C'est
si bon Wono (bass)
インテリにして荒神。彼の家を訪れたものはその「知性の巣」に衝撃を受けずにいられないと言う。
Stinkfoot
Matsuyama (casio, chorus)
カシオトーンの最高の演奏者の1人。その幅広い音楽の知識と奥深い即興演奏によって多くのユニットで演奏してきた。
2nd
lineup (Apr 2002 - Mar 2004)
Charlie
Jones (vocal, guitar)
C'est
si bon Wono (bass)
Stinkfoot
Matsuyama (casio, chorus)
Magmania
(drums)
構成的即興音楽ユニット「夜間学校」のドラマー。Jonesは当初ヘルプとして彼を誘ったが、その演奏に対する熱意と、幅広いアイデアはもはやOpheliaにとって彼が単なるヘルプではないことを証明した。
Hassan
(piano and organ)
Opheliaの懐刀とでも言おうか。劇団の音響担当や彼のバンド"BuBBleBomB"(後にSirensphereに改組)で培ってきたアレンジ能力がOpheliaにあたえてきたものは大きい。
Hiramatti
(guitar)
独特のタイム感とフレーズを持つ若手ギタリスト。Opheliaのアルバムを聴くものは彼でないと出来ない演奏を聴くこととなるだろう。活動拠点を東京に移すため、2004年3月をもって脱退。メンバーのいびりが脱退の原因だったと言う噂もあるが、メンバーは否定している。
Mochi
(sonic)
前任ドラムが脱退したとき代わりのドラマーとして呼ばれたが、そのエフェクティブな演奏と、マルチプレイヤーの部分が買われ、Hiramattiと共にバンドの"Sonic"を担当することとなった。最年少だが、彼女の実力を疑うものはいない。
Hiramattiの脱退に伴いギターも担当。『オフィーリア』(アルバム『楽園』収録)でのギターソロは壮絶の一言である。この演奏は故Derek
Baileyのそれに匹敵する。
3rd
lineup (Apr 2004 - Dec 2007)
Charlie
Jones (vocal, guitar)
C'est
si bon Wono (bass)
Stinkfoot
Matsuyama (casio, chorus)
Magmania
(drums)
Hassan
(piano and organ)
Mochi
(sonic guitar)
4th
lineup (2010 summer -)
Charlie
Jones (vocal, bass)
Magmania
(drums)
Hassan
(piano)
Collaborators:
Shu
Tamanaha (lyrics)
独特の世界観を持った詩を構築する作詞家。2000年頃よりJonesとの共同活動を始めた。"fragments"の数曲の作詞を担当。
Mr.
G (lead guitar)
Jones,
Wonoらと共にC.G.Oとしての活動が知られるギタリスト。Opheliaでは準メンバーとしてライブやアルバム"fragments"に参加している。
Niwaribiki
(voice)
楽団モラトリアムの主犯であると共に、
アヴァンギャルド労働組合 の書記長を務める、おそらく唯一無二と思われる才能。Opheliaのライブやアルバム"fragments"にてガイコク語による演説を行っている。
Mihoko
Kamada (chorus)
Charlie
Jonesの別ユニット『Opium』のリードヴォーカリスト。フォーキーでクールな歌声は評価が高い。アルバム『楽園』でコーラスを担当。