Black and Blue

黒いがための憂鬱

  こんな曲です

 

すばらしいピアニスト兼エンターテイナーであったトーマス・ファッツ・ウォーラーの曲。おどけた表情でユーモラスな歌を歌う印象の強いファッツウォーラーのオリジナルの中では異色の悲しい曲です。彼が活躍した1930年代はまだまだ人種差別の激しい時代、いくらすばらしいミュージシャンでも「被差別人種」としての扱いをされました。白人にウケるためにはユーモラスな演出をして道化を演じなければならなかったともいわれています。この歌は彼の内なる心の叫びだったのでしょう。ルイ・アームストロングがアフリカ諸国をツアーで回る映画のシーンで、アフリカのどこかの国の国王(だったかな?)の前でこの歌を熱唱するシーンがありました。

 

Cold empty bed
Spring's hard as lead
Feel like old ned
Wished I was dead
What did I do to be so black and blue?

一人きりの冷たいベッド
針金のように固いスプリング
(次の一行意味不明!)
死んでしまいたい
いったい俺が何をしたというのだ?
こんなに真っ黒で、ブルーな気分になるなんて!

Even the mouse ran from my house
They laughed at you
and scorn you too
Get you and keep you
What did I do to be so black and blue?
ねずみさえも家から逃げていきやがった
みんな笑っている
軽蔑している
いったい俺が何をしたというのだ?
こんなに真っ黒で、ブルーな気分になるなんて!
I'm white inside
But that don't help my case
Cause I can't hide
what is in my face
心の中では白なんだけど
そんなことで問題は解決しない
なぜならこの顔にある色は
隠すことができないのさ
How will it end?
Ain't got a friend
My only sin is in my skin
What did I do to be so black and blue?
終わりのない苦しみ
友人なんかいやしない
俺のただひとつの罪はこの皮膚にあるんだ
いったい俺が何をしたというのだ?
こんなに真っ黒で、ブルーな気分になるなんて!

 

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