ATOLL
紙ジャケ発売記念!!
12月24日に発売決定です。
以下の4枚が“紙ジャケ”にて国内発売決定しました(^^)



 ◆ Discography ◆

お断り:規格番号は、管理人が所有しているアルバムを元に作成しています。
ジャケット1
Musiciens-Magiciens
K32Y-2186
  1.中世の讃美歌
  2.時の道化役者…化金石のアルペジオ
  3.時の道化役者…夢魔
  4.時の道化役者…化金石のアルペジオ
  5.ミュージシャン・マジシャン
  6.クリスタル・スクリーンの彼方
  7.魔術師の秘密

  8.羊飼い
 9.異邦人
1972年にメッツで結成されたATOLLの1stアルバム。“スー!!”っと心の隅々に語りかけるような優しい感じの曲が印象的。ハデさとは、縁がないように思われる。
ジャケット2
L'Araignee Mal
K32Y-2141
 1.悪魔払いのフォトグラファー
  2.カゾット No.1
  3.恍惚の盗人
  4.思考時間
  5.夢魔
  6.狂った操り人形
  7.プラスチックの墓碑
キング・レコードの“ユーロピアン・ロック・コレクション”で、100タイトルにも及ぶリリースの中で最も売れたアルバム。ヴォーカルのアンドレ・バルゼルの驚異的な声量が魅力的!!
ジャケット3
Tertio
K32Y-2157
 1.パリは燃えているか?
  2.神々
  3.決闘
  4.天翔る鹿
  5.トンネル(パート1)
  6.トンネル(パート2)
「パリは燃えているか?」から、アンドレ・バルゼールのヴォーカルが迫ってくる。「トンネル」は、DEを合わすと14分の大作だが、変化に富んでいて聴くものを飽きさせないはずである。「神々」や「天翔ける鹿」は、叙情的なメロディで幻想的である。
ジャケット4
Rock Puzzle
292E-2030
 1.L'Age d'or(dans 8000 ans
  2.L'Ultime rock
  3.Kaelka
  4.Smarto Kitschy
  5.Eau(H2O)
  6.Garces de femmes
  7.La maison ed Men-Taa
  8.Puzzle
ごめんなさい!!未聴です☆

 



ATOLL INTERVIEW
唯一のオリジナル・メンバー“クリスチャン・ベア”に直撃!!
§ロック・ミュージシャンに興味を持ったきっかけを教えてください。影響を受けたミュージシャンは?
Christian Beya
 みんな同じだと思うけど、ラジオで流れていたロックン・ロールが最初に意識したロック・ミュージックだね。ただ、多くのロック・ギタリストたちがブルースに影響されてるのに対し、僕の場合、クラシックやジャズからの影響が大きいんだよ。でも、いつもロック・スピリッツは忘れないように心掛けてきたよ。具体的に影響されたミュージシャンや尊敬するアーティストを上げると、まず、
MSGMAのクリスチャン・ヴァンダーかな。彼の場合、音楽性はもちろんの事、音楽に対する妥協しない姿勢というか、音楽をクリエイトしていく過程でより高みに昇ろうとする。そういった精神的な面で尊敬するし、また良き友達だよ。あとギタリストだと、ロバート・フィリップ、アラン・ホールズワース、ジョン・マクラフリン、アル・ディメオラかな。
§アトールはどのようにして誕生したのですか。
Christian Beya
 僕は、アトールに途中から加入したのでよくわからない()。でも、デビュー・アルバムは、当時のシーンの中で、高い音楽性を持っていると思う。
§アトールの4枚のアルバムについての意見を聞かせてください。
Christian Beya
 過去のアルバムの中で一番気に入っているのは「ロック・パズル」。録音は、あまり気に入ってないんだけど、曲は、どれも良いと思うし、バンドのレヴェルも最高の時だったと思うよ。2ndアルバム「夢魔」は、幾分、ジャズ・ロック指向というか、インスト・パートに比重の置かれたものだったと思う。このアルバムでは、僕といっしょにヴァイオリニストRichardもデュボデュランから参加したため、曲の一部にデュボデュランのフレーズやアレンジを持ち込んでいるんだよ。「夢魔」のパート1なんかも、デュボデュランでやっていたモチーフを持ち込んだものなんだ。
 3rdアルバムは、少し難解になりすぎた感があった2ndアルバムに反省し、もっとストレートなものを作ろうと出来たもので、アトールのアルバムの中では、一番シンプルで、その分ロック・スピリッツがあるものだと思っている。
§当時のフランスのプログレッシヴ・ロック・シーンについてのご意見は?
Christian Beya
 アンジュ、マグマなど、個性的なバンドが多く活動していたけど、商業レベルで成功したバンドは少ないと思う。やはり、どこの国でも同じかもしれないが、その国の伝統的な音楽があって、その中で“プログレッシヴ”な事をやろうとすると簡単には理解してもらえないさ。フランスの場合、シャンソンやフレンチ・ポップスがメインであって、まずロックというジャンル自体が認められないような頃もあったし、特にビジネスとしてのロック・ミュージシャンはシビアだったね。だから、本当に新しいものを求めていたミュージシャン達は、アンダーグラウンドで活動するしかなかったんですよ。
§アトール解散の理由は何ですか?
Christian Beya
 永年一緒にやってきたボーカリストのアンドレ・パルツァーが音楽性の相違を理由に脱退したのと、続いてベーシストも抜けてしまったんだ。アンドレ・パルツァーは、とても個性的なヴォーカリストだった。彼は、アトールのベストは3rdアルバムだと思うよ。つまり、「ロック・パズル」のような音楽性が彼に合っていなかったのかもしれないなァ。彼らが脱退した後も、もちろん僕は、アトールを続けて行くつもりだったし、アラン・ゴッゾォ(ドラムス)も、その気だった。   そこで僕は、歌えるベーシストを探し始めたんだ。その時、紹介してもらったのが、ジョン・ウェットンなんだ。彼は、ちょうどUKを解散し、ウイッシュボーン・アッシュに加入したところだったんだけど、僕たちのアルバムを聴いて非常に興味を持ってくれたんだ。ただマネージメント等の関係で実現せず、あれこれとやっているうちに、それぞれのメンバー間で、“バンドを続けて行く”と言うエネルギーが消耗してしまったんだ。「もう、いいじゃないか」ってね。
§解散後の活動について教えて下さい。
Christian Beya
 アトール加入の話で親しくなったジョン・ウェットンから、新しいバンドをやるから、ギターをやってほしいと電話があったんだ。他のメンバーを聞くと、ドラムはカール・パーマーで、キーボードはキース・エマーソンだと言うんだ。もちろんO.K!したよ。実際、ジョンとカールとはリハまでやったんだ。しかし、結局キーボードがジェフ・ダウンズになり、彼がイエスを抜けたスティーヴ・ハウを連れて来たんだ。僕は、スティーヴも尊敬していたから、それはそれで良かったと思っているよ。その後、音楽学校の講師や、オーケストラのアレンジ等の仕事をやっていたんだ。そして、しばらくしたら今度は、クリス・スクワイアから電話があって、新しいバンドをやるから、ギターをやらないか?って言うんだよ。一度、リハをやったけど、ドラムは、アラン・ホワイトだった。それで、結局そのバンドも最後にはエイジアを抜けたスティーヴ・ハウが加入し()新生イエスとなったわけさ。まァ、スタイルで言うと、僕のプレイはスティーヴに近いけれど・・・()
§再結成を思いたった理由は?
Christian Beya
 ある意味で10年近くブランクがあったわけだから、自分の中で、あたため続けてきたものと、ロック・ミュージシャンとしてのパワーが充電されたと言うわけさ。それと、やはり僕は、プログレッシヴ・ロックがやりたかったから、別のバンド名もいろいろ考えたけど、サウンドを練っていくうちに再び、“アトール”でやって行こうと思った。アトールのネーミングを使う事に関して、昔のメンバーは喜んでOK!してくれたさ。本当はドラマーは、オリジナル・メンバーのアラン・ゴッゾォにしようと思ったのだけど、彼は今、他に色々仕事(ドラム講師)を持っていてクリアーできなかったんだ。それで若手のジャズ・ミュージシャン、パスカル・メイエールを紹介してもらったんだ。彼は、とても素晴らしかったよ。新作「オーシャン」のドラムは彼だ。

§新作「L’Ocean」についてコメントしてください。
Christian Beya
 僕は、充分にプログレッシブなものだと思ってるし、昔のアトールのいいところと、今日のテクノロジーがうまくMIXされた完成度の高いものだと思っている。でも、なんかデビューアルバムのような気もするよ(笑)。それくらい新鮮だということさ。

(抜粋)MARQUEE Vol.33


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