ウクレレ始めました38。

-appearance at Aloha Festival in Chiba 2002-

『シャープ兄弟。』ふたたび。

Sep.14,2002

  home   English   bbs  


★Event Info.★
 Sep.14,2002 Saturday 11:30a.m.,
my band "The Sharp Brothers" will appear on stage at
Aloha Festival in Chiba 2002, even it's hawaiian event and we'll get there with Rock'n'Roll spilits!

Sharp Brothers on stage. Members are:
Reviken: Ukulele, Vocal, Chromatic Harmonica
Maitake: Ukulele, Chorus, Slipper
Kaz-san: Bass
Matsukawa-san: Snare

It's free event with many hula dancers and bands, come and join us! Please tell your friends and come together, I'll be waiting for you, thanks.

Aug.2002

というわけで、ハワイ観光局さんも後援している千葉市全面協力の『アロハ・フェスティバル・イン・千葉2002』というイベントに出演してきました。



話のあったのが8月の半ばではあった。 内容としては「ハワイアンのフェスティバルがあって、シャープ兄弟に出演してはもらえないものか」というダイナマイトなもので、まあ俺としては日程も空いているし、シャープ兄弟も久しぶりだし、くらいの感じでバンマスまいたけにOKは出しておいた。この時点で詳細とか全く不明。

その後はまいたけの方で交渉を進めてくれていて、その間に、

  • 実は『シャープ兄弟。』はお休み中だった、
  • 某所では『伝説のバンド』と呼ばれているらしい、
などの情報を初めて知りました。へえ、そうだったんだ。



そんなこつでまあ出演は決まったらしくて、「まあなんか演る」ということでですね。

面子はフェスティバルということでフルセットにして、リズム隊にカズさん(ベース)と松川さん(スネアにブラシ)とまいたけとりびけんの都合4人という最豪華版。選曲は、結成当初からのレギュラーネタに、新ネタ『ローハイド』(ブルース・ブラザーズ版だけど転調はしない)を加えて、と。あとで人さまに言われて気づいたのだが、儂らのマイナー曲って初めてだったのね。



ちょっとひっかからないでもなかったんだけど気にしなかったのだけれども、たとえば主催者発表にはこういう文章がある。
>>旅行だけでは見えて来ないハワイ文化の理解度の充実にもつながり結果として経済、文化の両面において更なる発展が望めるものと私達は考えています。
あるいは、
>>鴻池薫バンドを始め、Kepeli中村、IMAGE OF HAWAII、『シャープ兄弟。』などネイティブハワイアンサウンド中心の彩り豊かなミュージシャン達がイベントを更に盛り上げます。
とも。事後のまいたけの記述を引用させていただくと、
>>ブルースブラザースの映画で見た方は分かるかな? カントリーのライブバーに潜り込んだ主人公達が、弾き出したロック曲に大ブーイングで物を投げつけるカントリーフリーク達を、この曲でなだめたシーンがありました。今回のシャープ兄弟。は、コテコテのハワイアンイベントでいきなりこの曲。つまり状況はまるっきり逆(笑)。でもノリは良かったよ。
そう、儂らはハワイアンではまったく無かったわけなんですけどね。まあ主催者側も知ってて呼んでる(すくなくとも一部は)わけだから、いいや。

というふうに開き直ったもので、前日になって儂らがオープニング・アクトだということが判明してもまったく動じなかったのでした。



構成その他については今回はラクをさせていただいて、というかまいたけが『ロックアレンジ虎の巻』みたいな参考書をボロボロになるまで読み込んでぜんぶ書いてきてくれたもので助かりました。

打ち合わせは2回。
1回目はりびけん宅で、まいたけと2人でビールなど飲みながら、譜面の点検とキー合わせなど。
2回目は高田馬場のスタジオ・アフタービートで、りびけんとまいたけとカズさんで2時間ほど。松川さんは忙しいからなあ、まあ当日早めに集合して打ち合わせればOKでしょう。



当日は、天気予報ではどんどん雨だったのだけれども、幸いにしてどんよりとした曇天。

僕は朝8時起床、急いで燃えないゴミを出して、急いで寝床に戻って二度寝、そして8時半起床。

顔を洗って歯を磨いて、髪形を取り敢えずワックスでなんとかして、ハワイアンだからアロハを着てサングラスをかけて、でも雨模様だから革パンを履いて運動靴というハワイアンだか人さらいだか判んない格好で、所要時間を90分ほどと見積もって9時に出立。東西線落合から西船橋へ、そこから総武線に「津田沼ってのは千葉の手前なのか先なのか」などと悩みつつ乗り込んで千葉へ。千葉駅でまたちょっと迷って、10時半集合とか言っていたところを11時のちょっと前くらいに到着(千葉って遠いね)。受付に行ってみたら、まいたけもカズさんも松川さんもまだ来ていない(笑)。

まあいいや、よくあることです。

タイムスケジュールで言うと、
10:30:なんとなく集合、軽く打ち合わせ。
11:20:リハーサル開始。
11:30:リハーサル終了、オープニング・セレモニー。
11:35:シャープ兄弟、演奏開始。
といった予定でだな。僕のすぐ後にカズさんが着いて、まいたけは会場が「千葉中央公園」であるにも関わらず駅の反対側の「千葉公園」のほうに自動車で行ってしまったらしくてまだ着かない。ステージではフラの皆さんのリハーサル(立ち位置確認程度)が始まっている。

しょうがないからPA廻りの打ち合わせなど取り敢えずして、11:10くらいに「音出しできますよ」っていうのでカズさんのベースと僕のマイク(ハモニカ+ボーカルが1本、ウクレレに1本)の音出しをしているところにまいたけ到着。本番まであと15分。

松川さんのケータイに電話してみたら「本番までには着きます」ということだったもので安心して、そのへんにいた松本ノボルさん(アロハフェスのオープニングに儂らをもってきた張本人である)にも手伝っていただいて音チェックなどして、PAさんから「何か曲を」というリクエストがあったもので、じゃあ演らない曲をということで『上を向いて歩こう』をin Cでひとくさり演る。てきとうに流して歌って、ハモニカも吹いて(しまった、まいたけウクレレの音量チェックを忘れていた)、モニターはだいたいOK。客席のほうで妙にウケていたもので「リハーサルですから」って一言して、リハーサル終了。モニタスピーカーにガムテで『RAWHIDE』の歌詞(アンチョコ)を貼って、マイクスタンドに曲順表(まいたけ作)を貼って、準備完了。

会場を見るまでは「どんなもんかな」と思っていたのだけれども、外も内もかっちりとしたPAでした。さすが国際派フェスティバル。ステージは6間くらいかな? 周辺にハワイアン・グッズのブースとか「丸くないたこ焼き」(ゲソでした)を売っているお店、ハワイアンなものを食べさせてくれる売店などもあってアロハでマハロな雰囲気。客席を見ると、超ローカルに山下と貧ちゃんがいたりなんかして(連休だというのにヒマなんだろうな)。そこここにフラのスタイルのお姉ちゃんやお婆ちゃんがいらっしゃるのは、きっと出演者なんだろうな。

そうそう、パンフレットを見ると『シャープ兄弟。』のボーカルは「いびけん」という人なのだそうです。まあいいや。

ステージではなんか行政の偉い人の挨拶しておられるところに松川さんも到着、とっととスネアをマイクの下に置いて、バランスなんかは演りながらアレして貰うことにして、と。



セッティングは、
 りびけん
T'sさんのゼブラウッド製ソプラノウクレレ『しまうま君』、ホーナーのクロマチック・ハーモニカ『Super 64x』、マイク2本。マイクはshure58だったのだけれども、僕はよく動くもんだから指向性の広いbeta58のほうが良かったかなあ。

 まいたけ
これもT'sさんのアッシュ(野球のバットの材料ですな)製パイナップル『てぃーはち君』にAMG小型貼付けコンデンサマイク、プリアンプを通してからBOSSのDI(もどき)のAD-3からライン。生音ライクな音色で、僕はかなり気に入りました。

 カズさん
エレキベースからDI、モニタはベースアンプ。

 松川さん
スネアにブラシをマイク1本で拾っておしまい。こんなセットでドラムソロやって拍手もらうんだから、凄いわこの人やっぱし。
モニターはそこここに置いてあって、外(ステージではなくて客席、ですね)からも聴いてみたけどいい感じでした。



演奏風景。5分押して11時40分、紹介アナウンスを受けて俺が「あろーは!」とか言いながら出て行って、ハワイアンらしくCメジャーコード(High-Gの3000にときどきsus4とか9とか)をチャンチキ演っているところにカズさん登場、Amのペンタトニックを弾き始めるものだから明るく楽しいCメジャーがいきなり重苦しくAm7になっちゃうという仕掛け。そして出てきた松川さんとまいたけがひとくさりAmで演ったところでブレークが入って、

    ローレン

    ローレン

    ローレン、

つうて『ローハイド』に突入するわけさ。なぁにがハワイアンか(笑)。



ここでまいたけが折角のスリッパをステージ隅に置き忘れるという痛恨のミスもあったのだが(細かいことだ)、曲目を書いておくとですね。
1. ローハイド(Rawhide)in Am
フランキー・レインの‥‥誰も知らないか。『ブルース・ブラザーズ』でのダン・アイクロイドの熱唱が懐かしいですね。Amでウクレレ・ソロ入り。
とりあえず劈頭のコーラス(まいたけ)が意外に声量もあって音程も正確だもんで、感心しました。たまに歌えばいいのに(笑)。そんでほんとうはまいたけが「スリッパで鞭の音を再現する」という予定もあったんだけどねえ、惜しかったねえ。コーラス入りのウクレレの音色は良かったと思うの。
残念ながら歌詞を覚えきれなかったもので、足元のモニター・スピーカーにアンチョコを貼って、顔は前を向いたままサングラスの中で下目で読むというインチキをやってみました。あとでお客さんに聞いてみたんだけど、「え? 歌詞カード見てたの?」との由にて大成功(笑)。

2. ラストダンスは私と(Save the Last Dance for Me)in F
いつもはCで演っているものを無理矢理Fに上げて、歌ってハモニカ吹いて歌って終わり。フェイドアウト付き。

3. 12番街のラグ(12th Street Rag)in C
ウクレレ曲、ハモニカソロ入り。

4. 星条旗よ永遠なれ(Stars and Stripers Forever)in G
ウクレレ曲、素直にまいたけフューチャー。今回はかっこいいイントロが付いていました。

5. オール・オブ・ミー(All of Me)in C
いつも通りなんだけど、ラストの歌にあざとくブレイクとかリタルダンドとか入れてみてですね。松川さんには口頭で「こんな感じ」って伝えてあったのを見事にこなして、エンディングの後に「なるほど」とつぶやいていたのを聞き逃しませんでした。
僕はハモニカばっかりというのもなんなんでウクレレの単音ソロをとる心算だったのだけれども、弾いてみたら意外と音量が稼げないことが判明して急遽ストロークに変更していわゆる「ジャカソロ」デビュー。まあハワイアンらしくて良かったんじゃないかなあ。

6. ウクレレ・ベニー(Ukulele Benny)in C
ウクレレ曲、ハモニカ入り。今回はドラムソロの尺をフリーにしてみたら、案の定おいしいところを松川さんにぜんぶ持っていかれちゃいましたとさ(笑)。



そういえば「アロハ・フェスティバル」なんだけどなあ、などと思いつつ、ステージ自体のできはかなり良かったものとは思うのだけれども、どうだったかなあ。

終了後は、次の仕事があるという松川さん(今日はこの件を含めてダブルダブルお仕事なのだそうな)がとっとと帰った後に、しばしうだうだして屋台のビールとか飲んで、お弁当などいただいてから反省会と称して近所の飲み屋へ真っ昼間っから。おとなしく赤ワインなどいただく。

そんで飲んでたら、お隣のブースのお姉さんたちが帰りがけに声をかけてくれた。「いい声でしたよ」とか「お疲れさまでした」とか「楽しかった」とかそんなん。ふふん。
去り際に仲間うちで、こそっと「シャープ、なんだっけ?」って言ってたのも聞き逃しませんでしたが。



帰宅はのんびり総武線各駅停車で、千葉から東中野まで120分くらい? ずうっと寝てました。


次回は11月、バッチリキメターズのライブだ!

  home   English   bbs