2001年7月1日(日曜日)18時より 横浜Thumbs Upにて 出演:Laula/クスタァ・クスタァ/シャープ兄弟/他綺羅星多数 |
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遠路はるばる(近い人はそれなりに)横浜までお越しいただきました皆さま、ご出演の皆さん、主催&スタッフ&物売りの皆さま、ありがとうございました。
今後ともシャープ兄弟を宜しくご贔屓のほど、お願い申し上げる次第であります。
もともとまいたけとは俺がウクレレを始めてわりと直後からの知り合いで、リズミカルなストローク・ソロを身上とするスタイルには近いもの(よーく見るといろいろ違うが)はあるなあとは思っていて、何かの拍子に「じゃあデュオでもやろう」ということで、せっかくだからリズム(ベースとドラムス)も入れてストリートでも、という話にはなっていて。 2月の掲示板「秘密の花園神社」を見ると、ネーミングの由来について僕はこんなことを書いています。 どこまで本当なのだろう(笑)。いや、自分で言うな(爆)。
というわけでのんびりしいしい、まいたけとの打ち合わせ&音合わせを代々木公園とか西新宿ブラックサン(ジャズバー。お店にしてみれば迷惑な話だ)で繰り返しているうちに、今回の「Ukulele Crazy Night in YOKOHAMA」の話が飛び込んできたのだかまいたけが呼び込んだのだか、といった次第。
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当日に使用したウクレレ部隊の楽器写真を掲載しておきます。 偶然ながら、共にティーズギターさん謹製の「世界に1本ずつ」コンビでした。
右がまいたけ使用の「てぃーはち君」、ASH材(野球のバットに使われる「タモ」ですな)使用の、凝りまくりオーダー品。 将来的にはピックアップ使用という方向に行かざるを得ないのでしょうけれども、今回は「マイク拾い」というハンデにも関わらずよく鳴ってくれたものと考えています。 |
さて、会場たるThumbs Upさんが「出番は出入り込みで20分、ハコは座り150人、PAあり」とのこととて、泥縄でリズムセクション誘致だ! 幸いにして、
今回のステージの後で「偶然うまく行きましたね」って俺は言ってたんだけど、はっきり言ってこのお二人を頼んでおいてよかったですよ。1週間前に高田馬場のスタジオ(山川健一のロック小説に出てくるんだけど、スタジオの人が知らなかった)で2時間合わせただけなんだけど、きっちりお仕事してくださいました。今回は松川さんに「煽り気味で」とお願いしておいたら上手く調整してくれたし、ドラムソロ途中のMCの後でウクレレ組が砂漠に行っちゃった(小節の頭がちょっと行方不明になった)んだけど、カズさんがきちんと収拾してくれました(実は意外とヤバかった)。初手ライブとてこそこういう小技が大切であって、大ベテランのお二人の功績を大とするところではあります。
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さて当日。暑い。午前中からオペラの練習に行って発声練習ばっちりな僕は、東横線でThumbs Upさんを目指す。しまった、地図持ってくるんだった。ようわからん。
14時。現地到着。すでにまいたけが来ていて、でもまあ曲の打ち合わせなどする筈もなくでろれんとする。 15時。太鼓の松川さんは間際到着なので、お店のスネアとスタンドをお借りして、ついでにそのへんにいらしたかたに叩きをお願いしてリハ開始。曲の練習という意味合いは全くなく、マイクで拾うウクレレとリズムセクションとのモニタ音量調整、そしてハモニカとボーカルの音量をみるくらい。 やっぱりハコだと、ウクレレをマイクで拾うのって厳しいなあ。 唄とハモニカとウクレレソロ(まいたけ)の入る「All of Me」を、イントロから唄、ハモニカソロ、ウクレレソロまで3回ほど演ってみる。ウクレレソロ中に客席に降りてみてバランスを聞いてみたのだが、つまるところウクレレの拾いがちょっと不満というか物足りないもので、ベースの音量をちょっと下げて、俺唄はマイクから少し離れてデカい声を出し(これくらいのハコなら俺は生声でも行けるので(3,000人ホールで生声勝負したこともあるぜ、なんてったってオペラ歌手))、まいたけの生ウクレレを活かす方向でリハ終了。
そのあとは皆さんのリハを聴かせていただいたり、クスタァ・クスタァのリハで「やりからかす」があるので喜んだり、近所の薬局でウイダー・イン・ゼリーのパチもんを買ったら「すりおろしたリンゴの酸化したやつみたいな味」だったので後悔したりしつつ、うだうだ。出演組は「北西の角」あたりにたむろすることになっていたので、馬鹿話などもしつつ。 そういえば、なんか出演者でもビール呑んでる人とかいるんだよなあ。ステージ前に酒を呑んで、いいことなんか一つも無いのになあ(出番直前の歌手のビールと、キース・リチャーズを除く)。いちおう書いておく。
18時。本番開始。今回のこのイベントは「第1部・素人」、「第2部・玄人」、「第3部・人気バンド」(←極めて不正確だが)みたいな割りになっていて、じゃあなんで「素人」に分類されているカマちゃん(カマテツ氏、ジャカソロ界の偉人)のほうが俺よりものすごく上手いんだ、みたいな話にもなるわけだが。きっと「営業努力」とかいう要素が入ってくるんだろうなあ、カマちゃんと同じく能く知る「ウクレレ友だち」のパイナップル・ボーイズも良かったし。しまった、カマちゃんのアンコールが「星条旗よ永遠なれ」だ、ちから一杯カブっちゃったぞー。
19時。小休憩の間に、どんどんステージをうろうろしてセッティングをする。緊張は消滅したのだが(要するに、ステージに上がっちゃえばなんとかなるといういつものパターン)、念のために椅子演奏にする。左からカズさん、俺、まいたけ。背後の山台に松川さん。
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「12番街のラグ」が先ずまいたけフューチャーなので、控え目なバッキングをてきとうに弾きつつまいたけ音量をチェック、ちゃんと聴こえているようなのでひと安心。続くハモニカソロでマイクとの距離を調整する。「外(客席側音響)は任せてくれ」ってミキサのかたが仰っていたので、先ずは「中(演奏者に聞こえるモニタ側音響の組み立て)」を作らないとな。結局かなり「遠め」で落ち着く。
続いて「ラストダンスは私と」は、唄ってハモニカ吹いて終わり、みたいなプレーンな構成で臨む。まいたけイントロで始めたと思ったらカズさんが不審気に譜面を覗き込むので何でかなと思っていたら、まいたけがアメチュー(1音高いアメリカン・チューニング)から持ち替えるのを忘れたもんで1音高く始まっちゃってたのだな(ご愛嬌)。というか俺も気づけよ、みたいな話で。とっとと止めて、「では3曲目を」などと言いつつやりなおし。 ハモニカがメロディを吹くぶん余地があるので、唄のほうはフェイクしまくり。ボーカリストとしてはできることは全てやった感じなんだが、ちょっとやりすぎかもしれないけど、いいや。
ちなみにこの曲、後に出場の「スパムのりライス」さんとかぶってました(笑)。そういえば事前準備して没にしておいた「ローハイド」もウクレレ・エイジさんとかぶってたしなあ、困ったものです。 |
「オールオブミー」。単に興が乗ったという理由で、歌った後にハモニカソロ1コーラスのところ2コーラスに延長! これもフェイクしまくりだがリズムは特にいじらなかった。 まいたけのウクレレソロの入りが遅れたのだが、どうなってたのかな。
最後に「ウクレレベニー」(いちおうアンコールで「Have You Ever Seen The Rain」も仕込んでたんだけどな)を。ここでメンバー紹介を、というのでまいたけが「ドラムス・松川さん!」というアナウンスをしたのだけれども、そこでリズムがどっかに行っちゃったんだよ。俺のカウントとまいたけのカウントがよく判らなくなって、じゃあ俺が小節頭を入れるとやっぱり「ウクレレ2本」でよく判らないから俺も動けない。 というわけで出番終了後、呑みモード突入。
凄かったのがウクレレ・エイジさんで、私の心の琴線に触れたことでしたよ。あとクスタァ・クスタァの名曲「やりからかす」も生で聴けたし、いろんなかたのいろんな演奏を楽しみつつ2時間呑んでいたところが! 最後の最後でブルーズ・セッションがあって呼び出されちゃったんだな。当然のように出ていって、ハモニカ吹き倒して歌い倒してきました。まあいいでしょう、楽しいいちにちでした。 |