ウクレレ始めました22。

上野公園花見ゲリラ。

−付記:ハモニカを吹きたいあなたのために−

Mar.27,2000.

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ある日のパソコン要約筆記の現場で。

たろ某 右手の爪、伸びましたね。
 ウクレレ弾くからなあ。
たろ パソコン、叩きづらくないですか?
 うん、叩きにくいよ。
たろ 左の指先も硬くなってません?
 うん、触感がなくてさあ、ミスタイプしても気づかないの(笑)。
たろ それ、あらゆる面でパソコン要約筆記とウクレレは相容れないということじゃありませんか?
 そうだねえ。
たろ 情報保障とウクレレとどっちが大事なんですか?
 ‥‥ウクレレ。



先週ふと思いついて「最初はC」というウクレレのメーリングリストに入会してみたら、「3月26日に上野公園で花見をやります」との告知が! かつてY崎さんという人が「ウクレレを弾く人はみんな気が狂ってます!」との箴言を述べたそうだが、まあいきなりウクレレで殴られることもあるまいこととて、参加、しようかなと思ったら同じ日に千葉県船橋市で字幕仕事が入っていることに気がついちゃって。まあ「遅刻しますけれども」というエクスキューズ付きで参加表明はしておきました。

 当日朝。
なんでか用もないのに8時起床(アベレージは10時前後)。船橋の仕事は昼集合だなあ。待てよ、主催者のI氏が「9時から場所とりをしておる」って言ってたよなあ。上野公園って、京成電車の駅の上だよなあ。ふむ、今から行くと11時過ぎまではいられるぞ。

バカな私はパラダイス・ウクレレとハモニカとパソコンを持って、西郷さんの前を目指しました。10時現地到着、仕入れておいたI氏のケータイに連絡を入れて、無事に先発場所取り隊(2人(笑))と合流。桜(緋寒桜なのでもう咲いてる)の下にビニールシートを広げて、へたりこんでウクレレを弾いておられました。とうぜんのようにウクレレを取り出して、混ざる。Y嬢の「ナットのない」仰天ウクレレを弾いたり、鬼太郎ビブラートだのハイコードの押さえ方などの無駄話をしつつ、I氏かねて用意の演歌譜面集(今回の花見の正式名称を【ウクレレ花見 演歌でえぇんか?】という)などをさらっているうちに11時過ぎ、輪ゴムでとめた後ろ髪をひかれつつ、京成特急で船橋へ向かう。

 昼。
千葉県船橋市の船橋市中央公民館に到着。今回はAのお膳立てで16時半まで「地元難聴団体にPC要約筆記のデモンストレーションをする」という企画なのだが、見ると会場の隣の部屋で「ウクレレ同好会」なる集会もやっている。そっちに混ざりたいなあ、などと思っているところに今日のアイカタのんこがマスク装着で赤い顔をして到着。酔っぱらっている花粉症の人なのかなあと思ったら、なんでかこの時期に風邪をひいたという。ちょっと辛そう。

で、Aと相談して、16時半までの予定をパソコン要約筆記組は15時終了ということにして貰った。なに、本日はデモンストレーションであり、ちゃんと手書きOHP要約筆記の皆さんもおられるのだ。ラッキー(笑)、これで早めに花見に戻れる。

 16時。
なにかくらくらするなあと思ったら、今朝から何も食べていない自分を発見(気づけよ)。これはいかんと京成上野でサンドイッチを購入してから上野公園へ。

緋寒桜の下に、いるわいるわ、ウクレレ弾きの皆さんがムリョ20名くらい? 初めて目にするウクレレ弾きの群である。サンドイッチのことは忘れてかけつけ1杯やってから見回すと、5弦ウクレレを弾いている人が。うかがってみると、上からA、E、CときてLow-G、High-Gだそうな。なるほど、ナットとサドルに切り込みを足して、本来のペグをひとつ埋めて、新たに2つ増設しておられる。そのへんで弾き語りまくっている演歌に合わせて弾かせていただいたところ、うーん。左手のフォームはほぼ4弦と同じで、音は‥‥実はLow-Gそのものを弾いたことがないんだけど、深みが増したといいますか。ソロはさすがに音域が広いので弾きやすい。そのうち作ってみたい一品でした。
あと、ネックの長い3弦のフレットレス・ウクレレ‥‥じゃない、三線っていうのかな? これも弾かせていただきました。開放4度調弦(ということは開放5度調弦でもある)で、よく判んないけど音は面白い。見るからに生楽器なのにいかにもエレクトリカルな音がします。
これもネックの長い大きなボディの6弦ウクレレ‥‥ってギターですね。鍵盤のついたフルベースの蛇腹付きウクレレって(もういいよ)、アコーディオンだってば。

というわけで1時間くらいもへたり込んでいたのですが、やはり余りの寒さに移動決定。そして、やっぱり誰も桜の花なんか見ていないのでした(笑)。

 17時くらい?
上野の和民へ15人ほどで移動。さっきピックアップ装着オベーション(小さくてサウンドホールがたくさんあるやつ)をサムピック(親指にはめるピック)で弾いていたかたのお隣に座ったので、ピックの使い方だのストロークだの単音の弾き方だのについてくどくしつこく教わる。すいませんでした、ウクレレ弾きの人と親しくお話しするのが生まれて初めてだったもんですから。

この和民、つまみは美味いし、酒もちゃんとしたのがあるし、なにより安い。500円超のおつまみが刺身盛り合わせくらいだもんなあ。「ほっけ380円」というのがえらく高価に見えてくるから不思議。それで3時間くらいいたのかなあ。このへんから記憶が怪しくなってきています。

最初のうちこそおとなしかった面々だけれども、なんでかウクレレをかついだ人々がどんどん合流して人数は増えていく、いいちこと和民ブランド焼酎の瓶がごろごろと空いて行きます。まだ見ぬY崎さんの言葉を思い出しました。アルバイトのおねえちゃんがカクテルのシェイカーを振るたびに大拍手とアンコール。ついに誰かがウクレレを弾き始め、もちろんそれが伝染していって大騒ぎ。しまいにお店の人に怒られてしまいましたとさ(笑)。あたりまえですね。

 21時くらい?
1ダースほどでカラオケボックスへ。もちろんついていく。

知った歌がヘンなキーで演奏されるなか、むりやりウクレレを弾き倒す。うーん、やっぱりDbとかF#とかでカラオケ作らないで欲しいなあ。考えながらならなんとか弾けるかしらん、といった感じで、酔っ払った脳味噌にはかなり辛い。Any Keyでちゃきちゃき弾き続けるK氏のお隣に座って手許を観察させていただきつつフォームをお勉強。どうもありがとうございました。

でもせっかくカラオケだから(歌わずに)ハモニカを吹いてみたら、これがバカウケ。うーん。何かが間違っている。久し振りにアコーディオンも弾かせていただきました。ベースはもう忘れちゃったなあ。でも大きいアコーディオンはやはり弾きやすくて楽しい。それできっと‥‥2時間ぐらい? たぶん。そして解散。つごう7時間呑み続けていた勘定になります。

 翌朝。
昨日は全員のかたと初対面だったこととて、それらしいかたのサイトをうろうろしていると‥‥初めて覗いた某所掲示板で「りびけんのハモニカ」が褒められていたのでした。ありがたいけど、何か間違ってるような。

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#付記:ハモニカを吹きたいあなたのために。

そのカラオケに参加されたウクレレ弾きの皆さんのうちのほぼ25%から「僕も私もハモニカが吹きたい」とのお声をいただきましたので、ちょっとだけ紹介しておきます。

カラオケボックスで吹いていたのは「クロマチック・ハーモニカ」というもので、所謂ブルーズハープ(フォークとかで吹くもの)とはちょっと違います。具体的には、キーCのドレミファソラシドが3オクターブほどならんでいて、さらに本体右側のボタンを押すことによって全ての音が半音階上昇します。つまり、ピアノでいう白鍵と黒鍵の西洋音階が全て演奏可能なわけです。

平たく言うと、これ1本あれば演歌からブルーズからジャズまでなんでもこい! 

個人的にお薦めするのは、

  • あのとき僕が吹いていたホーナー社(西独)のCX-12(2万円超くらい?)、
  • 同ホーナー社のクロモニカ270(2万円弱くらい?)、
  • 上記2種は3オクターブですが、下に1オクターブ増設して4オクターブある同社SUPER 64xも、名前もカッコイイしお薦めです。でもちょっと高価かも。

関連情報については、


うりゃ続き。

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