Room Simulator
自分がアップグレードするきっかけになったルームシミュレーターの紹介から行ってみましょう。
そもそもルームシミュレーターとは、とある空間を擬似的に再現することを言います。空間をイメージ(再現)するのには大体はリバーブという種類のエフェクターを使うのが普通です。早い話、このルームシミュレーターも一種のリバーブだと言っても良いかもしれませんが、基本的なアプローチが違うのです!何が決定的に違うのかと言うと、実在している空間を再現することを目的としているところです。リバーブで作られた空間は実在しない空間であるのに対して、ルームシミュレーターで作られた空間は実在する空間を元に計算し、作り出されているということです。極端な話、自分の家の風呂場の残響を自分の音楽に取り入れる(風呂場で演奏したらこんな感じに音が響くとかを確認する)ことも出来るのです。その為、音の性格がはっきりと出てくるので合わないシミュレーションはまったく使えないものだったり、意外なものが案外使えるものだったりします。とは言ってみたものの、”ちょっと贅沢なリバーブ”ぐらいに思ってもらってOKです。と、前置きはこれぐらいにして、画面はこんな感じです。 このウインドウ実はよーく見てみると、MIXERにかかってるルームシミュレーターなんですね!(PROバージョンのみです。すみません)。Samplitudeのルームシミュレーターというエフェクト自体はVer6の時にも既にあったエフェクトなのですが、今回、私がどうしてもバージョンアップしてしまった理由はここにあります。Ver6まではオフライン(再生していない状態)でしか使えなかったのが、今回からは再生しながら、それこそ普通のリバーブのように使えるようになったのです。えっ!それって普通のことじゃない?って思う気持ちはわかるんですが、今まではリアルタイムで使うことが出来なかったのです。そしてそのことが今まではかなりネックになっていました。(実際に私はそれがネックでほとんど使っていなかったのですから。) 使ってみての感想ですが、まず第一に 1、ちょっと動作が重い です。私のマシンスペック(PV:800)ではちょっと厳しいですが、コツさえ解れば何のことはない。そのコツとは、「立ち上げるルームシミュレーターの数は一つまでにすること。」これさえ守っていればリアルタイムの処理でも大丈夫です。そもそもリバーブ等のエフェクトってのは何個も違う種類のものを立ち上げるタイプのエフェクトでもないし。例えば、歌だけジャングルの中でドラムがホールで、ギターがスタジオってことはあまりないシチュエーションだと思います。そう考えると、ルームシミュレーターを立ち上げる場所を、@「最後のMASTERにINSERTする」か、A「AUXトラックを一つルームシミュレーター専用に立ち上げて、そのトラックに各トラックから音を送ってやる」のいずれかで解決してしまいます。Aの方が応用範囲も広くて使いやすくて良いのではないでしょうか。
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