9.Summer Sonic 2002
<対談形式です。c=CAIE、h=hydra>
h:と、いうわけでSUMMER SONIC…。
c:私たちは行けなかった…。
h:…行かなかった…。
c:まぁ事実上、実際には見られなかったわけなんですけど。
h:ですねぇ、はい。
c:まぁ、先日、某CS放送でON AIRされたのを見まして。
h:復活してましたデスねぇ…。
c:復活してましたデス(笑)。
h:まぁ、ぶつ切りの編集で(苦笑)、20分くらいですか…放送されまして。で、感想を…。
c:うんうん。まぁ、七年ぶりに復活するにあたって、遠藤さんがちょっとコメントされてますよね。
h:はいはい…されてましたね。
c:三人それぞれの七年間の活動があり、それを経て再結成することは新鮮なんじゃないかと。
h:それぞれ大人にもなった…って、ことでしたよね。
c:ですよねぇ…。私は藤井さんの某雑誌のコメントを読む限りはねぇ…。なんかねぇ…?(苦笑)
h:う〜ん、藤井さんに関しては何かねぇ…付き合いでやってるみたいな感じがあるんじゃないかなぁ、と…インタビューで言ってたカンジでは、ですが。
c:今回のライブ見る限りでは、私はけっこう、藤井さんノリノリなんじゃないかな?と思ったりして。
h:そうですかねぇ…?真意はわかりませんねぇ。どうでしょうねぇ。
c:森岡さん、変わんないですよね。ルックスもね。
h:森岡さんは、まぁ良くも悪くも変わってないですよね。やってきたことのスタンスが変わらないじゃないですか、森岡さんは…。まぁ…良くも悪くも、ですけど。
c:藤井さんは、(前出の雑誌の)インタビューの中でそんな森岡さんについて一刀両断してましたよね…?まぁ…(苦笑)ワンパターンであると。
h:『キャーうれしい!私の二年間捧げます!みたいなことは言わないよ、そんな人が一番怖い』なんて(笑)藤井さんおっしゃってました…。
c:(笑)そうね・・・・『俺はやりたいことが他にあるから』ってことでしたよね。
h:she-shellがなくなっていた事実もショックだったし。 藤井さんは3〜4年くらい目立った活動はありませんでしたから…。
c:…で、まぁ今回のライブなんですけど…。 出番直前に遠藤さんが 『えんじょい、そぉふとばれぇぇぇ』って(笑)。
h:自分たちもこういった状況を楽しもう、ってことなんでしょうか…。まぁ…ねぇ(笑)。
c:1曲目『FRACTAL』!
h:『FRACTAL』は素晴らしいです! ただ…あのドラムはちょっといらないかなぁと…。
c:ちょっと野暮ったい?
h:う〜ん…ていうか、重たすぎるというか…。もっと、淡々と流れていって欲しいんですよ、あの楽曲は。
c:なるほど。
h:厳かな感じもしなかったし。何か…野蛮な感じ?
c:(笑)…て、それは遠藤さんが(笑)。
h:酋長だし(笑)。遠藤さんがワイルドな感じになったから、ああいったドラムが入ったのかとも思うんですけど、荘厳な感じというか、厳かな感じはしなくなって…ちょっと残念です。
c:なるほど。
h:ま、ただ私が過去に縛られてる、って言ってしまえばそれまでなんですが。
c:それぞれの今のスタンスを尊重して、新生SOFT BALLETをやろうってことならね?
h:そうそう…現在進行形のSOFT BALLETだと言われてしまうとそれまでなんですけど。自分が求めているものと違うっていうか、過去ハマったものとは違うのは…事実で。
c:私自身は、彼らがそういった姿勢で臨んでいるってことは別にOKで、そう言う意味ではあのドラムも別にいいとは思うんですよ。
h:なるほど。ただ、オケが中途半端にオリジナルに忠実だから、かえって違和感を感じてしまったんですよ。どうせならガラッと変えて欲しいような気もして…。
c:う〜ん、そうねぇ…。で、見た目にはですねぇ…バラバラでございますねぇ…。森岡さんのキーボードセットはYAMAHA MOTIFとNOVATION
K-STATIONまでは何となくわかったんですけど。藤井さんが今回、キーボードを全く置かずにSOFT BALLETをやったのは初めてなんじゃないかと。
h:あぁ、あぁ、確かに後期はギターの比重が高くなってはいましたけど、全然、弾かない、置かないってことは確かになかったですね。
c:NORDLEADくらいは置くんじゃないかって思ってましたから…。ま、 細かいですが(笑)ちょっと新鮮だったってことです、はい。
h:で、次の曲は『OUT』。新曲ですね。
c:歌い出しをきいて『デジタルなendsだね(笑)』ってことで。
h:はいはい。『ゴージャスなendsだね(笑)』ってことでしたね (笑)。もう、さっきからなんども『良くも悪くも』って連発してるんですけど、フロントマンである遠藤さんの変貌ぶりが、かなり影響してますよね。それで、どうしても印象が変わって聴こえてしまうんでしょうね。
c:今さら昔のボーカルスタイルに戻したくないだろうし、戻せないでしょうし。
h:私としても、そういったことはわかってるところもありつつ、昔の感じにとらわれているわけで、ここはちょっと矛盾するんですよ。
c:自分たちの過去、ツボだった部分は残しつつ、新たな形をある意味都合良く求めているのかも知れないですよね…。
h:そうですね。ま、フロントマンが180度、変貌してますからね・・・野生児と言いますか(笑)。仕方ないですね。
c:で、次は 『dead-end gaze』。これも新曲ですね。
h:これは、おそらく藤井さんの曲だと思うんですけど。この重さは…。
c:ですねぇ・・・先ほどの『OUT』もそうだし、この曲もそうなんですが、 かつての歌詞のなかにかなりの比重を占めていた独特の抽象性は少なくなって…。
h:あぁ…なるほど。直接的というか具体的というか。
c:まぁ、今時の楽曲って感じですよね。
h:う〜ん。確かに、そうですよね。でも、私は以前のような、何か考えさせられてしまうような…趣といいますか…。
c:もののあはれ(笑)?
h:えぇ、そんな感じなんですけど。そこが欲しかったので…仕方ないんですが…。
c:で、4曲目『JAIL OF FREEDAM』
h:これはアルバム『FORM』に入っていた曲なんですけど…これも何だかワイルドになっちゃって(笑)。ラップ的な部分があって、オリジナルはもっと抑えた感じで歌ってたんですけど、もうね(笑)本当に…(笑)。
c:ワイルド(笑)。で、この辺になってくると放送上の編集で、ブチブチに編集されてまして、あっという間に終わるんですが…。
次、『メルヘンダイバー』!シングルカットされるやつですね。
h:そうです、そうです。でもねぇ…う〜ん…コメントしづらいなぁ (笑)。
c:これ、多分、森岡さんの曲だよね?
h:うんうん、おそらく、そうでしょう。
c:確かLAST LIVEの時なんかで、藤井さんって森岡さんの曲やるとき、つまらなそうなんですよ、すごい。片手ポケットにつっこんで淡々とキーボード弾いてたりとか…。
h:あぁ、そんな感じだったかもしれませんねぇ。
c:このライブで藤井さん、この曲をかなりノリノリで演奏してるんですよね (笑)。
h:ですかねぇ…。これも、コスプレなんでしょうか(笑)。
c:(!)コスプレ!?
h:まぁ、SOFT BALLETの中での自分のキャラクターを演じると言いますか…。
c:なるほどね(笑)、そこまでするわけなんだ。藤井さんっていいひとなんじゃない?けっこう(笑)。
h:藤井さんは本当にいいひとですよ!(笑)、あなた、会ってるじゃないですか(笑)。
c:で、次。これも新曲で『BIRD TIME』。どんな意味なんでしょう(笑)?
h:森岡さん叫んでましたねぇ…。でも、どんな意味なんでしょ?
c:けっこうアッパーな感じで。遠藤さん、上半身はだかで(笑)。
h:体、鍛えてますよね。昔はもっと華奢なかんじだったのに。
c:ですねぇ…、この曲もそんなことしか印象ない(笑)。
h:短く編集されてたし。
c:で、次が『JIM DOG』。重機動メカの名前みたいです。
h:え?ばっふくらん?
c:あ、いいんです。すいません。 で、この曲の時は遠藤さんが煽りを入れて…。
h:あぁ、『ノッとけ、ノッとけぇ!』(笑)。
c:昔は煽りも敬語だったのにね(笑)『どうしました?もぅ疲れましたか?』って。こんなセリフで煽ってくるひと、初めて見た(笑)。
h:前に見たendsのライブの時も、こんな感じでしたからね。『もっと前に来いよぉ!』って命令形で(笑)。
c:この曲は印象として、それだけしかのこってなくて…これで終わりだっけ?
h:いえいえ。『RIDE』がちょこっとだけ流れて…。で、ラストです。
c:ですかね…。最後は森岡さんの『まったねぇ〜』で、サヨナラでしたね。藤井さんは速攻でステージからいなくなっちゃいましたが…全体の印象としては、どうでしょうねぇ…?私はまぁ…それでも…これもまぁアリ、とは思っているんですけど。
h:ちょっとねぇ…微妙ですねぇ…私は。今後、新生SOFT BALLETを聴いていくかどうかは…わからないですね…。とりあえずアルバムが出てみないと。
c:アルバムについて…なんかワクワクしてる?
h:かなり冷静ですね。
c:ツアーやるとしたら行く?
h:わかりません。
c:……う〜ん(苦笑)。
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