Private Eternity

Soft Ballet
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1.Indies 〜 EARTH BORN

<対談形式です。c=CAIE、h=hydra>

h:お久しぶりです。ようやく2回目の対談でございます。半年ぶりでございますからね、対談。

c:久々登場、暗躍中のhydraくんですね。

h:ご無沙汰してます。「お元気ですか……変わんないっすね…」

c:(苦笑)そ、そうね…ま、変わったといえば変わったんだけどね…。

h:えっと、今回のお題目、ソフトバレエですが…。

c:とりあえず「再結成」ってことでね。

h:それが決まったから、って訳でもなくてRay-Chellの対談のテーマとしては、 春ぐらいから予定はしてたんですけど延び延びになっちゃってて…。

c:そうね、ちょうど「旬」の時期に当たっちゃいましたね(笑)。

h:そうですね。じゃあ順を追ってお話していきますか。 まずはインディーズの時のこととか…。

c:そうだね、僕が一番最初に知ったのは音楽雑誌の裏表紙に当時「日新パワーステーション」のスケジュールが載ってて…そんな大きくなかったんだけど「ソフトバレエ」って字が目に入ってね、その名前に惹かれるじゃあないですか!

h:名前に?

c:そう。あのほらスパンダー・バレエだったり、ソフト・セルだったり…。

h:「アーク・マーモンド」ですか?(笑)

c:そうね(笑)。なんかね、またこの手の輩が出てきたな、なんて最初は思ったんだけどね。
その当時、僕は埼玉県に住んでてね、テレビ埼玉で夕方16時くらいから音楽番組やってて、それで動くソフトバレエを初めて見て…ちょうどデビューが決まりました、ってくらいの時期だったな。

h:それは「お宝映像」ですね。

c:そうそう。でも、どこにしまってあるかわからないのも多々あるという…。

h:それは「お約束」ですね。(笑)

c:(笑)でねぇ、その時3人のルックスは、正直言ってカッコイイとは思えなかったんすよ。
グラス・バレー初めて見た時の方が全然カッコイイ!!と思ったもん(笑)。

h:なるほど(苦笑)。

c:僕が好きだなと思ったのは森岡さんで。なんか端正な感じが好みだったと。 ちょっと誤解を生みそうな発言なんですけどね(笑)。どのように誤解してもらって も結構です(笑)。

h:…(更に苦笑)。

c:そ、そ、それでね(汗)、えっと…その時は「今度大宮フリークスでライヴを行いますので、 皆さん来てくださいね」って言ってて。 その当時っていわゆるバンドブームで、僕としては 「むき出しエレクトリック」な感じに飢えててね…。

h:あぁ、89年ごろでしたっけ?

c:そうです。そのライヴ見に行ったんです。でね、ひとつ不満に思ったことがあって、 森岡さんって踊ってばっかりで…ちゃんと鍵盤弾いて欲しい!!、と。

h:あの方はちゃんと弾けますからね、音大出身でしたし。お父様も有名な音楽家の方で、よく芸能人が家に出入りしてたらしいとか…。

c:マヒナスターズ?

h:あ、いや、それは小山田さんで(笑)。

c:失礼(笑)。で、もっと弾いて!と思ったのは藤井さんもそうでね、未だにどのくらい弾ける人なのか、わっかんないっすね。これは、よくきみにも言われる僕のプレイヤー寄りの観点からなんだけどね。
そう言いつつ、ああいう音はすごく好きなので、この人たちはアリかな、と。 この時の映像ってテレビでも放送されて…その時のライヴのアレンジってインディーズバージョンだったんだな、って言うのが最近分かって…。 あと、多分森岡さんの作曲だよなって思うんだけど、「Last Dall」って曲があってね…。

h:あぁ、見せてもらいましたね。

c:僕、好きなんすよね。ポップで分かりやすくっていいなあ、と。

h:僕はそんなに…。

c:あの時、森岡さんはキーボードをムチャクチャにしててね、ローランドのD-50なんだけど。 鍵盤折れてたんですよ、それが印象的だったと。

h:その当時は、もう「EARTH BORN」出てる頃?

c:そうですね。だけどCD持ってなかったね。

h:では「EARTH BORN」について、どうでしょうか?

c:僕、実はこのアルバムが一番好き、ソフトバレエの中で。 3曲かな、特に好きなのは。「With You」「Earth Born」「Passing mountain」 が好きで…。

h:確か、3曲とも森岡さんの作曲ですよね?

c:そうそう。僕は藤井さんよりも森岡さんの曲の方が好きで。「ポップであることこそ音楽」みたいなところが、僕にはあるから。 まぁ個人的な好みの話なんでね。

h:僕は割と藤井さん寄りですねぇ。

c:そうですよね。

h:「L-MESS」とか、あとねぇ「Black Ice」なんかいいですね。

c:あぁ、あぁ、「L-MESS」は僕も好き。 でね、当時雑誌とかで普通に機材のコメントとか載ってたじゃないですか。 大体ね、シンセ主体のバンドって財力のある人じゃないと出来ないじゃない? 機材関係も詳しいって、この人たちは一体どこから出てきた人たちなんだ?と思ったわけですよ。
だいたいこのアルバムの曲に関しては、ほとんどそれまでのプロになる前に作った曲を収録していたということで…素人のワケがない、と…。

h:謎な人たちでしたね。僕もソフトバレエを初めて知ったのって音からじゃなくて、雑誌に載ってたのを見てからでしたもんね。 で、やはりそのお姿を見て「何なんだ、この人たちは!?」っていう(笑)。

c:いろいろと屈折した過去をお持ちの人たちみたいだ、というのは後々明らかになるんだけどね。それぞれの20000字インタビューで。

h:「ロッキンオン・ジャパン」がまだ大きいサイズのころでしたねぇ。

c:森岡さんの部屋にはブロン液の空き瓶がゴロゴロとか…遠藤さんはお店でアルバイトしてたけど、全然使えない店員だった(笑)、とか…。 ヴォラージュでしたっけ、前身のバンドって。

h:そうですね。

c:あと、そういえばきみがメールに添付して送ってくれた画像があったよね?

h:ええ。あれは「某お耽美雑誌」のグラビアですね(笑)。 そこのモデルさんだったわけですね、3人とも。

c:付き合ってたんです、って発言もあったような…ね。

h:まぁ、それはどこまでが真実かはわかりませんが。

c:そうね。でまぁ、セカンドアルバムの話に行きましょうか…。


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