この世に燦然と輝くインパクト絶大なブラックミュージックの巨人たち。
その素晴らしい音楽は皆さんでチェックしていただくとして、
このコーナーでは彼ら巨頭(ビッグ・ボス)の人間的側面に
スポットライトを浴びせて行こう。
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vol.4 マイルス・デイビス
第4回はマイルスデイヴィス、「帝王」
の登場である。彼はあまりに膨大な 偉業の数故に、
一言では到底紹介 できない。ジャズ界の革命児にして
怪物、ありとあらゆる音楽を飲み込 み(ブルースに始まり、
ジャズ、ロック、 クラッシックからアフロファンク、
果てはHIP HOPにいたるまで!)、 新たなジャズの形を世に
示し続けた孤高のトランペッター、とでも言おうか。
ハンコック、チックコリア、コルトレーンや
モンク、ビルエバンス、トニーウィリアムス…(書き出せばキリがない!)、
若い無数 の伝説のジャズメン達をを掘り出しては共演し、彼らの才能を
花開かせ、同時 に新たなエッセンスとして音楽に組み込んでいった。
ジャズの発展と変革は、常に彼の後を追う形で進んでといったとさえ言える。
そんな怪物の人生は、麻薬と酒と女をとことん愛した、アウトローであった。
彼は生涯通して新しいものに渇望し続け、女、才能、ファッション、趣味や音
楽性に至るまで、あらゆるものに関して常に新しいものに飛びついている。
彼は実現こそしなかった もののあのジミヘンとアルバムを作る予定だった程だ!
(ジミの死により実現しなかった。)
彼は麻薬を絶つ頃からボクシングや水泳にハマり、晩年には絵を描くことに
目覚め、没頭している。そんな彼がこだわったポリシーとは
常に「ファンキー」(粋)であること、である。
「俺は、古いやつが聴きたかったら
レコードを聴いてくれと答える。俺自身は、
もうそこにはいないし、彼らのためじゃなく、
自分に一番いいように生きなきゃならないから
だ」 byマイルス・デイビス
名門音楽学校で得た音楽理論を武器に、変革を繰り返した(ファンキーさを 追求し
た)マイルスは「怪物」を超越し、「帝王」とまで呼ばれる
までに至った。まさに黒い巨頭の中の巨頭、と言える!
次回は彼の師匠、チャーリーパーカーを取り上げる
ので要チェックじゃぞ!!
<参考資料>
「マイルス・デイビス自叙伝」 マイルス・デイビス、クインシー・トループ著 中山康樹訳(宝島社)
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