「しかし・・・しかし、あの時、僕は 君の心臓につながっている機械をはずしたんだ。 君を開放してあげたんだ・・・ クリス・・・本当の事を言ってくれ・・・ 君は何なんだ? 「リトル・ジョン」とは何なんだ? 「サム・ブラボー」とは何なんだ? DNAって何なんだ? 何なんだ?何なんだ?何なんだ?何なんだ? ・・・何なんだ?何なんだ?何なんだ?何なんだ? 何なんだ?何なんだ?何なんだ?何なんだ? ・・・・・・何なんだ?何なんだ?何なんだ?」 「兄さん、黙ってくれ! ・・・もう沢山だ! ・・・もう兄さんの妄想に付き合ってられないよ!」 「クリス!?」 「本当の事を言うよ・・・ 兄さん・・・アナタこそ「寝たきり」なんだ・・・」 「!?」 そして僕は兄さんに夢を見てもらおうと、 コンピュータで脳の代わりになるものを作ったんだ。 それが「リトル・ジョン」の正体だよ・・・ 今、僕はアナタの脳に話しかけているんだ・・・」 つづく |
兄さん、なぜ疑問を持ってしまったのですか? アナタがそのままでいれば、こんな事に ならなかったのです。全てはアナタの妄想ですよ・・・ 僕はそれに付き合ってただけなんです。 でもアナタは真実を知りたがった。 いつでも真実を知りたがった・・・ 兄さん、真実には知らなくてもいい真実があるんです。 もっと言えば、知ってはいけない真実があるんです。 ・・・兄さん、ああ、兄さん・・・ 真実を知る苦しみより死の苦しみ方が楽ですよね? だから、この人口脳システム(リトル・ジョン)は アナタが真実を知ると終了するように作ったんです。 ・・・さあ・・・どうか楽になってください・・・ 兄さん・・・僕はあなたに人間になってほしかった。 僕としゃべってほしかった・・・ 僕と遊んでほしかった・・・ 僕を感じてほしかったんです。 兄さん・・・兄さん・・・さようなら・・・」 「クリス・・・ありがとう・・・」 そしてクリスは殺人の罪で警察に連行されていった。 おわり |