モドルススム
連続ネット小説 ポップの扉U
第5話夕陽丘のシンデレラ
第6話灼熱と共にさりぬ

春日が丘3丁目。ヒトミは温泉行きのバスを待っていた。
ヒトミが定刻通りバスに乗り込むと
運転手がいつもの紙袋をヒトミに渡した。
紙袋の中身はいつもの温泉まんじゅうと
せんずがワンカートン入っていた。
ヒトミはそれを牛乳でいっきに流し込むと
おかわりのピザを注文した。
最近胃腸の調子がよくないため少しふらついたヒトミだが
特製のビタミン剤を一気に飲み干すとすぐに体力が回復した。
バスが次の停車駅に止まるとマリとリカが乗り合わせてきた。
二人は学園の問題児。愛についておしゃべりしていた。
ヒトミは二人のおしゃべりを聞きつつもバスの長椅子で
ごろ寝しながら菓子パンをほおばりつつホームルームの
3分間ものまねジャンクションの予習をしていた。
ヒトミが最後のお楽しみに取っておいた
超マテリアルなチョコパンに手をつけようとしたその瞬間
愛の槍がマリとリカの間をすり抜けチョコパンに突き刺さった。
「ヨースコーバンバンジー」
ヒトミの心が臨海地点に達したその時。
愛が呟いた。「見切り発車って。やっぱ後悔するねん」と。
そのバスは偶然の花びらを摘んだと如く
現在のミュージックシーンとアミューズメントパークの
履き違えをストロボでたきつつも愛の前に漠然と倒れ込んだ。
つづく

コスモスは旅立ちの時を迎えていた。
木星にサムライ修行に出かけることを決心したのだった。
思いでの詰まったこの学園を離れるのは
一心不乱に嘆きがましいが
宇宙の心理とハピネスコマネチが
コスモスの地軸バランスを崩壊させつつも
レイテクルに暗示された汚れ泣き未来をシクラメンの花びらと
結ぶ遭遇具合と共にとケジメをつけたのだった。
迎えの最終列車にコスモスが飛び乗ると
別れの汽笛が鳴った。
誰にも知らせていなかったので
当然見送ってくれる者は誰もいない。
「夢じゃないよね」コスモスは心の中で3回呟いた。
空からバラが降ってきた。祝福のバラだ。
気がつけば今日は今年6回目のクリスマスイヴだ。
自分自身にありがとう。 
すべての友にありがとう。
さよならハッピーバースデー。でもそんなアナタが好き。
永久に輪廻する過去から来る幻想をシャットダウンすると
コスモスは自然と自分自身に告白した。

列車が空に消えた・・ ・・・・
花が白く微睡んだ・・・ ・・・
終了
この小説の主人公
お断り
名前 コスモス 性別 男子 この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。
年齢 14才 職業 中学2年生
星座 水瓶座 血液型 O型
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