|
|
|
|
コスモスの後頭部に槍が刺さった。 昨日転校してきた愛の仕業だ。 別名「痛快おてんばコマネチ」と呼ばれ 校内では羽衣に乗った勢いで恐れられている 彼女は若干12才のわがまま娘だ。 この子が今から起こるとんでもないことの発端になるとは 御輿を担いだ純情な光合成しか想像がつかないことだった。 暴れる愛を見てかおり先生がキレた。 「あんたもっと破廉恥に行動しなさい」 愛はとりあえず「ハイッ!」と可愛く答えたが 間一髪入れずコスモスにカウンター攻撃をお見舞いし続けた。 コスモスは意外とサディスティックだったので 何事もなかったかのようにその場を立ち去った。 愛の暴挙はその後も止まる気配を見せず バイクに乗りながら窓ガラスを割り続けると共に 男子のズボン下ろしを敢行し皆に愛をふりまいた。 純情という名の行進曲が永久に鳴り響く中 真夏の飛行機雲は幸せの鎮魂歌を歌った。 つづく |
コスモスは夏美と「空飛ぶライオン」の事について 真剣に話し合っていた。そこにまた槍が飛んできた。 今度は愛の同級生であり児童会書記の望の仕業だった。 コスモス達は笑ってその場を流したが 何故かモチベーションだけが残った。 それから望が持ってきたフルーツの盛り合わせを 食べながら仲良く3人で語りだした。 望の話によると空飛ぶライオンは実在するようだ。 何しろ望の趣味が天文学でその物理的法則デシベルから はじき出された計算によると金曜日の午後に一目散に 走り出すと見える人には見えるらしい。 しかもそれを見てしまった人には絶対に夢が叶うが 絶対に幸せになれないというプレゼントがついてくるらしい。 コスモスはそれを聞いて少し「ゾクゾクッ」としたが すぐに世界の為に自分が何が出来るかを考えつつ 本当の幸せについても少したしなみ 痛いほど突きつけられた現実に昔のサムライを連想した 昭和初期のトラウマ的完結マイセルフ。 マイレボリューションだった。 つづく |
|
|
|||
名前 | コスモス | 性別 | 男子 | この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。 |
年齢 | 14才 | 職業 | 中学2年生 | |
星座 | 水瓶座 | 血液型 | O型 |