モドルススム
連続ネット小説 ポップの扉U
第1話愛の出撃
第2話サムライは闇を抜けて

コスモスの後頭部に槍が刺さった。
昨日転校してきた愛の仕業だ。
別名「痛快おてんばコマネチ」と呼ばれ
校内では羽衣に乗った勢いで恐れられている
彼女は若干12才のわがまま娘だ。
この子が今から起こるとんでもないことの発端になるとは
御輿を担いだ純情な光合成しか想像がつかないことだった。

暴れる愛を見てかおり先生がキレた。
「あんたもっと破廉恥に行動しなさい」
愛はとりあえず「ハイッ!」と可愛く答えたが
間一髪入れずコスモスにカウンター攻撃をお見舞いし続けた。
コスモスは意外とサディスティックだったので
何事もなかったかのようにその場を立ち去った。
愛の暴挙はその後も止まる気配を見せず
バイクに乗りながら窓ガラスを割り続けると共に
男子のズボン下ろしを敢行し皆に愛をふりまいた。
純情という名の行進曲が永久に鳴り響く中
真夏の飛行機雲は幸せの鎮魂歌を歌った。
つづく

コスモスは夏美と「空飛ぶライオン」の事について
真剣に話し合っていた。そこにまた槍が飛んできた。
今度は愛の同級生であり児童会書記の望の仕業だった。
コスモス達は笑ってその場を流したが
何故かモチベーションだけが残った。
それから望が持ってきたフルーツの盛り合わせを
食べながら仲良く3人で語りだした。
望の話によると空飛ぶライオンは実在するようだ。
何しろ望の趣味が天文学でその物理的法則デシベルから
はじき出された計算によると金曜日の午後に一目散に
走り出すと見える人には見えるらしい。
しかもそれを見てしまった人には絶対に夢が叶うが
絶対に幸せになれないというプレゼントがついてくるらしい。
コスモスはそれを聞いて少し「ゾクゾクッ」としたが
すぐに世界の為に自分が何が出来るかを考えつつ
本当の幸せについても少したしなみ
痛いほど突きつけられた現実に昔のサムライを連想した
昭和初期のトラウマ的完結マイセルフ。
マイレボリューションだった。
つづく
この小説の主人公
お断り
名前 コスモス 性別 男子 この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。
年齢 14才 職業 中学2年生
星座 水瓶座 血液型 O型
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