♪ 演奏する楽器について ♪

 

トルコの伝統音楽を理解するために


 私は、トルコのサズ演奏者として音楽活動をスタートしました。
その後、トルコ音楽のルーツとも言うべき中央アジアの音楽を学ぶことで
さらに理解を深めることが出来たと実感しております。またギリシアの
ブズーキの音楽は、その発展の経緯においてトルコ音楽と密接な関係
があり、トルコ音楽の広がりというものを学ぶことが出来ました。
弾き語り中心のスタイルで、皆様に本物の伝統の響きを聴いて頂けたら
嬉しく思います。また新たな挑戦として新しいオリエント音楽の創作にも
力を注いで行きたいと思います。作曲家の笠松泰洋氏、
バイオリニストの室屋光一郎氏、パーカッションの萱谷亮一氏、
この実力派メンバーとでこれまでのオリエント音楽に無い独創的で
音楽性の高いオリジナルの新曲を披露して行きたいと思っております。

 

サズ(SAZ)

 2000年の歴史と伝統を持つと言われるトルコを代表する民族楽器のサズは洋梨型の胴体に長い棹を持つ撥弦楽器です。時に神秘的に、時に情熱的に奏でられるサズの音色はトルコの人たちの長きに渡るユーラシア大陸移動の歴史の中で生まれ、人々に愛され続けてきました。現在ではトルコを中心に、アゼルバイジャン、ギリシア、旧ユーゴスラビアなどで弾かれています。またヨーロッパの古楽の演奏などにも用いられます。
私はトルコの吟遊詩人の伝統曲や民謡、舞曲などを中心にアゼルバイジャンの曲なども演奏します。機会は少ないですが、中世ヨーロッパの吟遊詩人の曲を演奏することもあります。基本的にサズを弾き語りのスタイルで演奏しています。

大平 清のサズ演奏(こちらをクリック)♪

アゼルバイジャンの伝統音楽にはアゼルバイジャンサズが使われます。

大平 清のアゼルバイジャンサズ演奏

 

ドタール(DUTAR)

  中央アジアのトルコ系民族の間に伝わる伝統的撥弦楽器ドタールは、日本語に訳すと「二弦」という名のとおり、2本の弦が張ってある楽器です。私の演奏するドタールは、ウイグル族に伝わるドタールで、全長133センチ程度もの長さになる長い棹をもつ楽器です。ウイグルの伝統曲、民謡、ムカームなどを中心に演奏します。またウズベクに伝わる曲なども演奏しています。ウイグルの伝統音楽タンブルと共演することもあります。

大平 清のドタール演奏(こちらをクリック)♪

 

ウード(OUD)

  ペルシア起源といわれているウードは、トルコの古典楽器には欠かせない重要な撥弦楽器です。ヨーロッパのリュートに非常に似ており、日本の琵琶の親戚に当たる楽器です。オスマン帝国時代のトルコ古典音楽の他、アラブの古典曲、またギリシアの「カフェ・アマン」とよばれる古謡や民謡などをウードの弾き語りで演奏しています。

大平 ウード演奏

 

ブズーキ(BOUZOUKI)

 トルコのサズをギリシア人が改良して作った、比較的新しいギリシアの民族楽器です。地中海を感じさせる明るい音色、トルコ、アラブの影響を強く感じさせる歌や民謡などギリシア独特の音楽の魅力を表現してくれる楽器です。古謡のレベティカや新しい音楽のライカ、またゼイベキコスなどの舞曲を演奏します。

 

 

 

 基本的に単独で弾き語りのスタイルで演奏会やコンサートをすることが多いですが、時々他の楽器の奏者の方とユニットを組んで演奏することもあります。オリエンタルな響きをぜひ聴いて頂けたらと思います。

Phone : 090-4439-6298
kiyoshimusic@yahoo.co.jp

 

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