Fagott練習日記 


ついに手に入ったMy Fagott。
Oboeとおなじくらい吹けるようになるために
シロの修行の日々が始まりました。
もちろん毎日吹いてます…吹ける日は、ですけど。


某月某日〜某月某日(購入してから、だいぶん日も経ちましたが…)

昨年末についに手に入れたmy fagott。譜面台や竹田先生の所で一緒に購入してきたFagottスタンドとともにシロの部屋に定位置を与えられました。譜面台の上にはFagottの教則本が数冊…こちらはときどき増殖してるみたい(^o^;)?
まずは、運指表とにらめっこしながら、C-durの練習開始です。それが、息の圧力やリードの開きを調節してみても、どうしても全体的にピッチが上がりきらなくてなんとなくしっくり来ない音程。どうして?…
どうやらアンブシュアと吹くときの姿勢やリードとボーカルの角度がおかしいせいだと気付いたのは練習を始めてしばらくしてからのこと。シロのもっている教則本のうち、N響の岡崎耕治先生が書かれた本=有名な「うまくなろう!」シリーズに姿勢やアンブシュアの角度などの基本的なことがきちんと解説されていて、これを参考に微妙な修正を行いました。おかげで、まだピッチは少し低めだけど徐々に上がりつつあります。C-durの次はF-durへと運指を拡げ、その複雑な運指に舌を巻きながらもなんとか基礎練を進めていきます。Fagottの構え方も少しずつサマになってきて…いると自分で思ってるだけ(^-^;)?…だんだんとDoubleReedHolicsの深みに自らはまっていくシロ。今はただFagottを吹ける嬉しさに身を任せているのがとても気持ちよく…しっかり基礎を固めていかなくちゃ、と決意して。


某月某日

BBSでのアンブシュアの話に感謝しつつ(ぷっぺさん&こいちさん、ありがとうございます!!!)、教わったとおりに「も」の発音の形でアンブシュアを作って練習してみました。確かにオーボエのアンブシュアとは、ひと味もふた味も違う…Fagottを吹く前は、正直ここまで違うとは思っていなかった…(^o^;) でも、後悔するつもりなんてさらさらなく、練習を続けていきます。
そんな折、ドッペルロアを訪れる機会がありました。楽器を手に入れてから約1ヶ月ぶりの竹田先生訪問。土曜日の朝早くにもかかわらず、おまけに予定時刻より遅れてしまったにもかかわらず、いつものすごく優しい笑顔で、あたたかく迎えてくださいました。今回のドッペルロア訪問の本当の目的はここでは内緒(^x^)ですが、シロのFagottを改めて竹田先生に見ていただくことも大事な目的のひとつでした。というのも、やはりどうしてもピッチが上がらない…特に真ん中のCの音が。アンブシュアを「も」の口にしたり、いろいろ工夫はしてみたけれど、どんなものかしら? 竹田先生にシロの音を聞いていただきました。意外にもの音程はそれほど悪くないようで、竹田先生にも同行していたぺんにも「大丈夫」と言われて、まずはひと安心。
このあと、竹田先生のすばらしいレッスンの始まりです♪
  • Fagottの息のスピードは、とても柔らかく。重〜い扉をゆっくりゆっくり押すような感じで。
  • あくびをしたときの喉の開きがFagottのアンブシュアとして最高。それを意識して。
    (と、実際にあくびまで実演しながら教えてくださる竹田先生…ココロが和みます)
  • アンブシュアは、あまり力を入れすぎないで。リードを包み込むような口で。
    (これが、「も」の形、ですね)
こういった大切なことを、短時間に分かりやすく教えてくださいました。特にアンブシュアの形を教えていただいた効果は絶大で、その後の練習に大きな変化を与えてくれました。
とにかく今のいちばんの気持ちは、Fagottを吹くのが楽しい!ということ。仕事を終えて早めに帰宅すると、まずリードを水差しの水に浸して練習準備モード。練習を始めれば数時間があっというまに過ぎていて…(^-^)
毎日練習できるわけではないけれど、可能な限りいっぱい吹くようにしています。大きな大きな目標もできたし(これについては後日報告しますね(^・^)…)今はひたすら頑張るばかりです!!!


某月某日

練習日記の更新は久しぶり…でもこの間、決して練習をしていなかったわけではありません。むしろ、練習に明け暮れていました。
仕事から帰るとすぐにファゴットのケースを開き、むさぼるように吹き続け、気が付くと数時間が経過…を繰り返す日々でした。その甲斐あってか、徐々に指が回るようになってきているようです。

現在使用しているテキストは、以下の2つです。
  • 朝練ファゴット(大滝先生著)
  • Weissenborn volume 1
この2冊と併せてN響の岡崎先生の「うまくなろうシリーズファゴット編」を参考に練習を進めています。
音出しから始めてロングトーン、スケール、奏法等々…練習すればするほど、ファゴットの魅力に引き込まれていきます。もちろん指回しはまだまだですが・・・(x_x)

楽器を始めて2ヵ月。いちばん心配だったのは、「キーに指が届かないのでは…」ということでした。特に、中音域のHとCを出す時に、左手親指で押さえるキー。それと、Low Cisを出す時に左手小指で押さえるキー。どちらも手の小さな僕にはなかなか届きづらく、どう押さえても他のキーも一緒に押さえ込んでしまい、ピッチが狂ったり、変な音が出たり、違う音が出たり…と散々でした。
結局おもな原因は、左手の他の指が浮いててしまったりしていることだと判明。特に、左手薬指の位置はなかなか安定しづらく、すぐにずれてしまいます。薬指は、自分が思っている以上に不器用な指なんですねぇ(^o^;)
それが、この2週間ほどの練習で、届くようになってきたのです!!!
BBSでみなさんからアドバイスをいただいたことを練習に生かした成果です。みなさんにとっても感謝!

そんな折り、ドッペルロアを久しぶりに訪れました。
幸いかつ嬉しいことに、僕のFagottは竹田先生の耳にもこれまでと違って聞こえているよう…竹田先生も非常に喜んでくださいました。竹田先生にみっちり2時間教えていただいた内容は…、
  1. 息の向き
    音域によって、息の方向を変える。
    具体的には、低い音ならば、下向きの方向へ。下の歯茎に息が向くように。
    中音域ならば、そのまままっすぐ。
    高音域ならば、上の歯茎に息があたるように。

    こうすることによって、音の調整がしやすくなるのだそうです。
    ふくらみが出てくる、ともおっしゃっていました。
    微妙な角度ではありますが、確かに向きを変えてみると、
    音の違いに気付きます。

  2. 口の中の空間
    口腔内は、できるだけ広くスペースを空ける(思いっきりあくびをする時のような感じで)。Fagottの場合(Oboeと異なり)、リードを強くしめる必要が無く、唇を横に結んではいけない。口の中を広く取り、リードを上下から挟み込むような形でくわえる。

    口腔内も、響きを作るのにすごく大事な共鳴体なのだそうです。
    先生は、「おでんだねの丸いやつを、そのまま口の中に放り込むような感じで」と、
    熱々のおでんをほおばるような真似をして(^o^)、教えてくださいました。
    以前、竹田先生ご自身が先生の師匠からこれを教わる時に
    「消しゴムを両方の奥歯で噛んだ状態で楽器を演奏しなさい」と言われたそうです。
    ゴムの苦い味に耐えて1ヵ月月間その状態で吹き続けたそうですが、その後は全く違う音に変わったそうです。
竹田先生曰く、音というものはただ輪郭がはっきりしているだけではダメなのだそうです。「音には核があって、その周りにその核を支えるほんの少し固めのものがあり、さらにその周りを、真綿が取り囲んでいるような状態」が素晴らしい音色なのだ、と…。

今回のレッスンでも得るものは大きく、充実感いっぱいで帰ってきました。これからの練習にしっかり生かしていこうと思います。


某月某日

だいぶご無沙汰になってしまいましたファゴット練習日記。もちろんこの間も、練習を重ねていました♪
最近ようやくほとんどの運指を覚え、(といっても替え指はまだ全然分かりませんが(^_^;)…)一応は下から上まで音を鳴らすことが出来るようになりました。となると、ゆっくりのテンポなら、なんとかいろんな曲を吹くことが出来るはず!ということで、Fagott用のオーケストラスタディを買ってきてしまいました。
実はシロ、オーボエを始めたときも、かなり自己流に練習していて、そのときのいちばんの練習源もやっぱりオケスタだったのです。これはこれで、確かに練習になるのですが、あまりにも自己流に傾きすぎてしまい、基礎が固まりにくいのが最大の欠点。2度も同じ過ちを繰り返してはいけない(^o^;)ので、今は基礎7割、オケスタ3割くらいのペースで練習を進めています。

シロが所属するオケの次回の演奏会にFagottで乗ることが正式に決まり、そちらの譜面も練習しなくてはならなくなりました。大変です! 遅いパッセージならともかく、ちょっとでも早い指回しになると、途端についていけなくなって…やっぱり基礎からしっかりやっていかなくてはいけませんね。

さて、この1ヶ月のシロの最大の成果は、左手の小指の自由がきくようになってきたことです。LowCisをキチンと鳴らせる確率がこれまでよりずっと高くなってきたのです。実はこれ、BBSでおおや@どすこいずさんに教えていただいた“キャンディーズの指の形”(『やさしい悪魔』の振り付けですね…ってわからないですか(^-^;)…)のおかげだったりするのです。仕事中(^o^;)とか運転中とか、思い出したときには左手の親指と小指を精いっぱい広げるような運動をしたりして…そのほかにも手の動きをすばやく滑らかにするために、左手の開閉運動を繰り返したりとか。その甲斐もあってか左手の柔軟性アップ!感動するくらいの変化が起きてきています。はやくH-durを、下から上まで滑らかに吹けるようになりたいなぁ…。

先日ドッペルロアを訪れ、久々に竹田先生に練習の成果を見ていただくこともできました。プロの方に定期的に見ていただくと上達も早いだろうなぁ、そろそろ本格的にレッスンにつきたいなぁ、と考えているのですが、竹田先生は現在お弟子さんを取っておられないとのことで…どなたかイイ先生がいらっしゃいましたら教えてください!

まずは今週末は渋谷の某DoubleReed専門店で、T先生によるFagott初心者向けの無料レッスンを受けに行く予定です。シロにとっては竹田先生の手ほどき以外ではFagottの初のレッスン!しっかり頑張ってきます。その様子は、次の練習日記で…今度ははやめに更新しますね(^0^;)!



某月某日

先日、初のFagottレッスンを受けに行ってきました! たくさんの生徒さんとの合同レッスンだったので、先生からマンツーマンのご指導というわけにはいかなかったのですが、非常に有意義なレッスンでした。

今回教わった大事なこと…(忘れないように…p(^-^)q)
  1. Reedを深く加えすぎないこと
    OboeのReedもそうなのですが、深く加えるとどうしてもReedの振動を妨げてしまい、音色の幅がなくなります。浅く加えると、パッと聴いた感じでは音量が小さくなったような気もしますが、遠く離れた場所で聴くと、音の通りが全然違うとか…浅めに加えた方が遠くまで届くのだそうです! おまけに、Reedのコントロールも、浅めのアンブシュアの方がしやすいし…。
    Fagottは、楽器が大きいせいか、構えると、どうしても自分から楽器を迎えに行ってしまいがち。そうすることで猫背になったり、Reedを深く加えてしまったり…全然いいことがない。背筋を伸ばして、楽器を自分の方にもってくるようにすることも大事だそうです。


  2. 左手の親指の形
    LowCisの運指がいつまでたっても鬼門のシロ。手のひらと比べると
    指が短めで、手全体としての大きさはちょっと小さいので、LowCisのキーに指が届きにくいのです。それを助けるために、左手の親指の形を工夫するようアドバイスをいただきました。今までは親指を軽く曲げるような形にしてLowCやLowHを押さえていたのですが、親指を出来るだけまっすぐ伸ばしてキーを押すように、と教えていただいたのです。まだ慣れていないのでちょっと難しいのですが、たしかにLowCisを押さえやすい…頑張ってみます。

  3. 運指のイメージ
    これはFagottに限らないかもしれません。さっきのLowCisの運指に関しても「次の音に移る前にその音の運指をしっかりイメージしてから指を動かすように」と教わりました。たしかに、あらかじめアタマの中で指を動かしていれば運指もなめらかにいくはず…でも、まだまだ余裕のないシロにはこれまた難しかったりします…。イメージ作りはすごく大切ですよね。できる限りやっていこうと思っています。

それから、ストラップのこともおうかがいしました。最近、ハーネスタイプ(両肩にかけるタイプ)を見かけることが多かったりしますが…先生もハーネスタイプのストラップをお使いでした。ショルダータイプ、ネックタイプとあわせて、ストラップは大きく3つのタイプがあるわけですが、やはり楽さにかけては、ハーネスタイプがいちばんとのことです。今はネックタイプを使っているシロですが、今度ハーネスタイプも使ってみようかな♪
そのほかには、今度演奏する曲で苦労している(^o^;)運指が大変な部分のコツも教えていただきたかったのですが、「指回しは鬼練(習)に限る!」とニコニコしながらおっしゃった先生…よーし、頑張るぞぉ〜っ!

そしてまた練習の日々が過ぎていきます…。


某月某日 (演奏会Fagottデビュー3日前…)

2ヵ月以上のご無沙汰…大変申し訳ありません。この頃公私ともに忙しくなかなか練習する時間も取れませんが、それでもなんとか練習は続けています。

ご報告が遅れましたが、5月上旬に渋谷のある会合に参加させていただきました。BBSでもおなじみのおおやさんが所属される『どすこいず』主催の、新弟子検査(アンサンブル大会)に参加してきました。
このときは、バスーンMLの“吹きっちらかし大会”も一緒に開かれ、ほんとに大勢の方々が集まっていらっしゃいました。そんな中で、シロにとって初めて人前でFagottを吹く機会で…いやぁ、すごく緊張しました(^_^;) なにしろまわりはみなさんすごく吹ける方ばかりなのですから…。それでもあやしい運指を何とかごまかしつつ、アンサンブルを楽しむことができました。

ドッペルロアのFagottを初めて見る、という方も多かったようで「吹かせて〜♪」という声をたくさんかけていただきました。試し吹きされた方々からは
「あの値段でこの楽器はすごすぎる!」
「安定していて、上から下まですごくスムーズに音が出せる」
「とても鳴らしやすい」
といった、持ち主としてはとっても嬉しい言葉をいただくと同時に、
「ボーカルにあまり息が入らない感じがする」
という、とても大事な意見もお聞きすることができました(じつはこのご意見を参考に近々ボーカルのみヘッケル製を購入する予定です(^・^)…)。

初めてFagottのみのアンサンブルに参加して、改めてFagottのおもしろさ、素晴らしさに深く引き込まれてしまいました。「Fagottを始めてホントによかった!」としみじみ思わされる、素敵な会でした♪

さてその後は、とても毎日練習するというわけにはいかない状態。Fagottの運指は相変わらず難しくて、ちょっと練習しないと忘れてしまいそう…(^o^;)。
じつは今は、直後に迫った演奏会(オーケストラでのFagottデビューになります!)に向けて練習しているところなのです。いろいろな方にアドバイスいただいた鬼門のLowCisの押さええ方にも少し余裕がでてきた気がします。Fagottデビュー曲は「白鳥の湖」の2nd…なんとLowCisを押す機会がとても多いパートだったりします。今はとにかく役割を全うできるよう、頑張って追い込みの練習をしているところです。応援しててくださいね!

追伸:次回こそ、更新は出来るだけはやめに…(^-^;)



某月某日 (演奏会Fagottデビューしました!)


7月の演奏会で、念願の演奏会Fagottデビューを果たしました。
今回乗ったのは、白鳥の湖の2ndパート。楽器を初めて半年ちょっとなのに、なんて無謀な挑戦なんでしょうっ! 案の定、指が回らないところがあちこちにあり、本番でも吹けないままのところがありましたが(^o^;)、なんとか最後まで吹きとおすことはできました。

白鳥の湖のなかでも有名な“情景”の最後にFagott 2本で吹く、
「ふぁ〜しどれみふぁ〜れふぁ〜れし…」
というところをちゃんと吹くのが今回の課題の一つでした。というのも、僕の指が短いせいで、いちばん下のCisの音をちゃんと出すのがとても難しかったからです。本番では…なんとか音が出たかな(^-^;)という感じでした。ちょっと自分でも合格点はあげられない…(x_x) もしまた今度この曲を吹く機会があったら絶対に音を外さないぞ!とかたく心に誓うシロでした。

その後は…。
この演奏会が終わってからはちょっと目標を失ってしまい、最近ちょっと練習をさぼり気味だったりします。竹田先生、ごめんなさいm(_ _)m これからまた新たな目標を立てて、改めて基礎練からしっかり始めていくつもりです。また練習日記も近いうちに更新したいなぁと思います。

今回は短い練習日記でした。
次回はもっともっとたくさん書くことができたらいいのですが…。


某月某日

久しぶり…というか、1年ぶりの更新、ファゴット日記です。
この間、吹いていなかったわけではないのですが、オーボエのほうを吹く機会が多かったり、Fagottで出演する演奏会がなかったりで、ちょっと遠ざかっていたのは事実(T.T)
ケースの中で、エストが悲しんでいるかも(O.;)
でも、ひそかに大きな変化がありました。

じつは、この4月に、ヘッケル製のボーカルを購入したのです。ヘッケルのボーカルはドッペルロアと相性がいいらしいのでぜひ使ってみたいなぁと思っていたのですが、このたび竹田先生に選んでいただいてついに購入…これが、やっぱり吹き心地が全然違います!
音の抜けがすごくいいのです。特に、低音域の音の幅が、すごく拡がった感じがします。高音域については自分の技術的問題(^o^;)もあって、ボーカルによる変化はまだ語れないかも…このあたりのことはまた追々練習日記のなかで書いていきたいところです。

いまは仕事や生活のほうでちょっとバタバタした状態が続いているのですが、もう少し落ち着いたら竹田先生からFagottの先生を紹介していただいて、レッスンを受けに行こうかな、なんて思っています。
そうしたら、また少し練習日記を書けるようになるかな…(^・^) 次の更新まで、もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m



(つづく)