Amsterdamは、言わずと知れたオランダの首都。
東京駅のモデルになったとかならないとか(^-^;)言われている煉瓦づくりのAmsterdam駅の南側に運河が何重にも広がってて、その運河と運河の間に街がひらけてる、という感じ。街の規模自体はそれほど大きいわけでもないし高低差も少ないので、だいたいのところへは市電で行けちゃったり自転車での移動が盛んだったりするのは私の地元とそっくり(^0^;)…と妙に親近感がわきます。
それほど広くない通りには煉瓦づくり(とにかく煉瓦の建物が多いこと!)の家がびっしりと並んでいて、おもちゃの町みたい。煉瓦にも微妙な色の違いがあったり、屋根の形が時代や流行で少しずつ違ったりはするけれど、だいたい同じくらいの幅(結構横幅はせまい)で同じくらいの高さ(3階建てくらいかな)の家が整列する風景はすごくかわいらしくて、統一感があるぶん単調なはずなのに見てても飽きないし、思わず住んでみたいキモチになるくらい(^o^;)気に入ってしまいました。
オランダで話されているのはもちろんオランダ語。オランダ語なんてまっっったくわからないけど、街で出会うようなひとたちはほとんど英語も話せるし、見るからにものわかりの悪そうな外国人…それは私(-o-;)…のためにとてもゆっくり英語を喋ってくれるので却ってありがたかったりもしました。
今回はコンサートの予約などは取らずに行ったので、演奏に触れることはできなかったのですけど、それでも気合いと根性で音楽を感じさせるモノを見つけてきちゃいました。
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☆ BrahmsよりBeethovenがお好き?
町なかでパッと目に入ったのが、これまた煉瓦づくりのBeethoven Hotelというホテル。ちょっとごみごみした町の中心からははずれたハイソな高級ショッピング街にあるのですけど、なんとこのホテル、Beethoven通り(Beethovenstraat)という道路沿いにあるのです。あの引っ越し好きなBeethovenのことだから、もしかしたらこのあたりにも住んだことがあったのかも?!
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Beethoven Hotelは重厚な建物。 |
黄色い看板 "BEETHOVEN"♪ |
さて、この道をもうしばらくテクテク歩いていくと…またもやBeethovenゆかりの名前を発見!
その名は…レストラン"Fidelio"。いよいよこの附近とBeethovenの繋がりは濃厚となってきました(^o^;) ちなみにこのレストラン、たぶん夏には道路にテラス席を設けるんだろうなと思わせるようなイスが壁沿いに並べてあるし、外観も内装もかなりカジュアルな雰囲気だし、リッチな本格レストランというよりは気楽な感じでビールとか飲めちゃいそうなお店です。
ついでですが、このFidelioの近くには日本でも有名な、じつはオランダ出身?のMiffyちゃんグッズ専門店があります。ちゃっかり覗いてみましたが、お客さんはほとんど日本人だけだった…(^o^;)
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Fidelioはマリンテイストの外観。 |
カジュアルレストラン。お味のほうは…? |
Beethovenstraatでもうひとつ驚いたこと、それはこの通りと直交する道がBrahms通り(Brahmsstraat)だということ! Brahmsもこのあたりの土地と縁のあるひとなのか、それとも「まぁBeethovenstraatと交わる通りだし、Brahmsあたりでちゃっちゃと命名しとくか」とAmsterdamのひとが名付けたのか…謎は深まります。残念なことにハイソな高級ショッピング街Beethovenstraatと交わるBrahmsstraatは細いし人通りも少ないし、あんまりパッとしない道…もっとがんばれ、Brahms!!
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地味な通り、Brahmsstraat。 |
明暗を分ける交差点?! |
高級ショッピング街、Beethovenstraat。 |
…さて、この2本の通りを地図上で見たらどのくらい差があるのだろう?と思ってWEBで資料をあたっていたら、こんな地図を見つけました。
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右下に太く黄色で書かれた通りがBeethovenlaan、中央やや左下の細くて短い白色の通りがBrahmsstraat。 |
あれ、BeethovenstraatとBrahmsstraatは交わってないぢゃない???
それに、Beethovenstraatじゃなくて、Beethovenlaanって書いてあるけど???
せっかくBeethovenstraatのことをもっとよく知ろうと思ったのに、余計に混乱してきちゃいました(^o^;)
まず、これはBeethovenstraatの部分を拡大した地図なので、BeethovenstraatとBeethovenlaanはどうやら別々の通りではなく、ひとつの通りのことを指す違う表現のようです。straatは想像どおり英語のstreetのこと。んじゃlaanって何なのさ?というのは当然の疑問…。
じつはlaanとは、英語のavenue、つまり大通りのことなのです。ぺん。が現地で撮ってきた道路看板の写真にはBeethovenstraatと表記されていますから、きっと現地では“Beethoven通り”とも“Beethoven大通り”とも呼ばれてる、ってことなのでしょう。あの写真の看板は決して新品ピカピカには見えない(^-^;)けれど、それでも実際に交差点に掲示してあったわけですし、もしかしたらBrahmsstraatがBeethovenlaanにぶつかるところまで延長されたのかもしれません。いや、あくまで想像ですけど(^o^;)
そして…、よく見るとほかにもいっぱい作曲家の名前があるような…???
Mozart, Haydn, Schubert, Debussy, Verdi, Chopin, Bartok, Bizet, Ravel,
Bach, ...。Brahmsに限らず、偉大な作曲家の名前がこのあたりには勢揃いしていたのでした。それでも結局いちばん目立ってるのはBeethoven。Amsterdamでいちばん愛されているのはやっぱりBeethoven\(^0^)/!ということなのかもしれませんね。
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☆ コンセルトヘボウ近辺
今回泊まったホテルは有名なコンセルトヘボウ(Concert Gebouw)の近くのホテル、その名もHotel
Contert Inn。ちっとも高級じゃないし、木造エレベーターが妙にせまかったのがとても印象的なホテルなのですが、静かな場所で交通の便もわりとよくて治安も決して悪くない、安心できるホテルでした。
Concert Gebouwにかなり近いし、ホテルの名前も名前なので、ホテルの看板がPianoを模したものなのはわかるんだけど…Pianoのしたのほうにある、2匹のカエルのぬいぐるみみたいな絵柄はいったいなんなの?!
まさかカエルが連弾してるとか言うわけぢゃないでしょーね?
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見逃しちゃいそうなくらい地味な玄関。 |
ホテルの看板…疑惑のカエルはコレ↑ |
…ない知恵をこれ以上ムリ!(^-^;)というところまで振り絞ってみると、このPianoのように見える図柄がBedの脚側を上にして天井のほうから見下ろしたもののように見えてきました。Pianoのフタの部分がじつは掛け布団で、鍵盤のところで首回りのシーツが折り返してあって…となると、2匹のカエルはたぶん枕…あーそれなら納得できないこともないな、とようやく落ち着いたのでした。
このホテルからフラッと歩いてConcert Gebouwへ行ってみました。側面から見ると全フロアガラス張りの近代的な建物に見えたのですが、さすがに正面に回ると伝統的は古きよきヨーロッパのたたずまい。でもやっぱり煉瓦づかいなのがAmsterdam風です。恥ずかしながら今までずっとConcert
Gebouwとはオケの名前だと思っていて、Concert Gebouwという建物があることに驚いたくらいだったのですけど、gebouwは英語でbuildingのこと…建物以外のナニモノでもないですね、こりゃ(^o^;)
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やっぱり煉瓦(^o^;)
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細部の彫刻も凝ってます。 |
妙に気に入ってしまった竪琴。 |
ちょうどLimburg(ドイツの小さな町のようです)からツアーが来ていたらしく、夜に楽器の運搬トラックが横付けされているのを目撃。こういう舞台裏っぽい風景を見ると妙にワクワクしてしまうのは私だけなのでしょうか…。もう日も暮れてだいぶ経っていたのですけど、デジカメの撮影感度をmaxまで上げて(^o^;)しっかり撮影しちゃいました。
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正面に向かって右側が搬入口でした。
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オケ専用のトラック、ロゴも渋い! |
さて、コンサートホールのすぐ裏手にはCDや楽譜を揃えた音楽専門店があります。決して小さなお店ではないのですが、どことなく老舗っぽいというか、近代的じゃないというか(^o^;)、おもしろい雰囲気。観光客向けに絵はがきがあったり、楽器の形のピンバッジも置いてあったりしました。
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入り口付近に絵はがきラックが見えます。
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看板はオランダ語だけ…。 |
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☆ Violin、violin、…
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さて、Concert Gebouwの近くには楽器屋さんもあるはず…なのですけど、見つけられたのはViolinのお店(というか弦楽器専門店?)だけ。あいにく閉店の日とか営業終了後とかにしか通りかかることができず、営業している姿は一度もみられなかったのですけど(^o^;)
とても不思議なことに、私の嗅覚(^o^;)をもってしても管楽器専門店、特にDoubleReedに関連したものにまったく出会えなかったのはショックでした。そういえばオランダにあるOboeやFagottのメーカーって…パッと思いつかないですね。ちょっとご近所の国へ出掛ければできたてほやほやのDoubleReed楽器が買えてしまうわけですし、なにも国産にこだわらなくてもいーじゃん、ということなのかもしれません。ある意味羨ましいけど…。
町のなかでもViolinにかかわるものはちょくちょく目に飛び込んでくるのですけど、管楽器とは縁がないまま旅行が終わってしまいました。もしかしたらAmsterdamのひとが特別Violin好きなのかも…ちょっと残念ではありますが、音楽と繋がりのあるものにはいろいろ触れられたし、やっぱり楽しかった!
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いつも閉まってた弦楽器専門店。
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これは普通の家の表札なのです。 |
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なんでもない住宅街なのに…、 |
Violinを弾くひとのタイル画が!! |
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