フジロック02体験記 その4

〜7月28日 フジロック3日目 前半〜

昨夜、The Chemical Brothersで限界近くまで踊り続けたと言うのに、旅館でも寝ずに酒を飲んでしまっていたため睡眠時間も少なく、疲労感たっぷりで朝を迎えてしまった。(あんなに興奮してたら寝られんっちゅーに。)
だが、泣いても笑っても今年のフジロックは今日で最後。
ということで、みんなで栄養ドリンクで乾杯してから会場へ。(みんなで記念撮影を→)

昨日は出遅れスタートだったが、今日は早めに出発し、グリーンステージがばっちり見える場所にシートを陣取る。これで準備OK!ということで朝っぱらからビールでフジロックを祝って最終日が始まった。


■ゆらゆら帝国

今日のグリーンステージ一発目はゆらゆら帝国。
フジロックに出ると聞いて初めて知ったのだが、なかなか良い曲を持っていたので密かに楽しみしていたのだ。
で、メンバーがステージに登場。この時初めてメンバーの姿を見た。

第一印象、正直言ってボーカルがかなりブサ○ク、地味(笑)
まあ、それでもこんなデカイステージに立てるんだからすごいよなぁ〜なんて思いながらのんびり寝転んで見る。

中盤、長ったらしいしいダレた曲を10分ほど続いて会場の雰囲気が沈みに気味になってしまったが、最後にノレる曲、ラメのパンタロンとズックにロックをやってくれて、こちらはすごく盛り上がった。


〜のんびり水遊び〜

その後は特に見たいアーティストもなかったし、相変わらずのカンカン照りだったので会場の近くにある小川へ水遊びにいった。

で、この水遊びだが、これが最高なのである。ヘタすりゃグリーンステージのトリと五分五分の勝負が出来るくらいに、幸せを感じられる最高な場所なのだ。
うだるような暑さの中、この小川に流れる冷たい水に日焼けした顔を洗ったり足をつけてチャプチャプしたりするだけで、もうそれはパラダイス!
全身浸かってはしゃぐ人も入れば、のんびり足だけ浸けてる人もいるし、何故かゴーグルを準備してまで遊ぶ人もいた。
それぞれの楽しみ方をして過ごし、みんな幸せそうな顔をしてる。本当に充実感に満ちている顔だ。そんな雰囲気がたまらない。
都会型フェスでは絶対に真似できない、フジロックならではの魅力がここにもあるのだ。

まだ未経験の人はぜひともお試しあれ。意外にフジロックらしさを味わえるのはこの瞬間かもしれない。


■Queens Of The Stone Age

水遊びの後、拠点に戻るとグリーンステージではQueens Of The Stone Ageなるバンドが演奏中だった。

う〜ん、アメリカ!って感じのロック。正直言ってそれ以上の感想はなし(笑)


■THE HIGH-LOWS

当初、この時間は元ちとせを見るつもりだったのだが、ツレに誘われなんとなくハイロウズに変更した。だが、このなんとなくの選択が大正解。ハイロウズは最高だった。

ゴー!ハイロウズ ゴー! ゴー!ハイロウズ ゴー!

ハイロウズコールが響く中、白くて細いシャツ着たとヒロトがヒョコヒョコと登場!
会場はすごい盛り上がり!やっぱり日本のロック界のカリスマは凄かった。そこにいるだけでなんか凄い。

初めの曲ははママミルクだったと思う。
ヒロトのトリッキーな動きとハーモニカが会場のテンションをあげてくれる。40歳近い男の姿とはとても思えない。

その後もテンションの高いパフォーマンスが続いた。
「ゆぅ〜ざぁ〜い!ゆぅ〜ざぁーい!…」
この罪と罰って曲が大好きで、一緒に歌う。
このときはまだそんなにハイロウズの曲は知らなかったが、そんなの関係なしですごく楽しい!
ヒロトの動きが表情が楽しくて面白くてしょうがない!こいつは本当のバカかってくらいに面白い!
でも、それがかっこいい!俺はヒロトに釘漬けだった。

そして、何曲か歌ったあと、ヒロトのこんなMCがあった。

「rock'n'rollが大好きで、普段からrock'n'rollな生活をしていると、オレみたいな奴全然いないんじゃないかって不安になるときがあるけど、昨日ここに来て、いろんなステージを見て、ここにはオレみたいな奴が何万人も居るって知って、うれしくなった。
死ぬまでrock'n'rollでいような〜!死んじゃったら終わっちゃうのかな。死んでたまるか〜!!!」


すごく不器用な感じの喋りだったけど、同じロック好きとしてすごく共感できた。
本当にヒロトはロックが好きで、ロックを通じていろんな楽しさ伝えようとしてるんだなぁって思った。マジ感動。泣ける。泣いているひともいた。

そんな感動のシーンの後に「日曜日よりの使者」 

シャララ〜ラ シャラララ〜ラ・・・

ずるいよ、ヒロト。あんなMCのあとにこの曲だなんて・・・。
あー、もうハイロウズ最高だよ、たまらん。ヒロトはサイコ〜だ!
こんなにいいMCあって、こんな良い曲で、アンタはニクすぎる!

と、思ってた矢先、ヒロトがステージ上で脱ぎやがった。(チ○ポ丸出し)

そんなハイロウズの勇姿を楽しんでいたが、次なる予定であるSUPERCARの時間が迫ってきた。
最後まで見たかったがツレの希望もあって、後ろ髪をひかれる思いでホワイトステージへ移動した。ああ〜もっとみとけば良かったかも。


■SUPERCAR

開演時間ちょうどくらいにホワイトステージについたが、まだ始まっていないようだった。

実はこのスーパーカーはあまり知らないバンドだったが、友人の薦めで興味をもっていたところだったのだ。CDをちょろっと聴いた程度で知っている曲も数曲。しかし、こういう時こそが新しくバンドを知るいい機会である。

場内の人の入りもかなりのものでスーパーカーの人気の高さが伺えた。
そんななか時間より少し遅れてメンバーが登場した。

さっそく演奏開始。
曲名こそしらないが、以前聴いたCDの曲などが演奏された。
後方から見ていた限りでは会場は特別にヒートアップするという感じではなかったのだが、きれいな「音」がひたすら流れ、それにボーカルが少しだけ加わったような感じの音楽が心地よい。
どこか静かさを感じさせる音楽だった。
ステージ前方のほうではビーチボールがいくつも飛ばされていた。そんな風景が似合っていた。

AOHARU YOUTHやSTROBOLIGHTSなどわずかながら予習をしてきた曲もばっちり演奏してくれ、SUPERCARの魅力も堪能できたところでステージは終了に。

初めて体験したSUPERCARのライブだったが、「心地よい」という印象が第一だった。これが夜だったらもっといい感じだったろうなって思った。


〜のんびり昼下がり〜

さて、SUPERCARのライブも終り、次の予定のDovesまでゆっくり過ごそうとグリーステージに引き返そうとしたが、ちょうどその頃SUPERCARの帰りの人とヘブンでの元ちとせの帰りの人が一挙にグリーンにひき帰しはじめ、橋の前後で大渋滞に!
ほんの10メートルほどの橋を渡るためだけに一時間近くかかってしまった。

その橋の近くには今年から苗場で新たに始まった企画として、ホワイトステージからフィールド・オブ・ヘブンまでの間の山の中にバリアフリーのボードウォークを作るというものがあった。

一枚いくからかで購入できる木のボードにそれぞれフジロックでの思いなど書き込み、その板を自分たちで一枚づつ打ち込んで道を作っていくのだ。そのボードの中にはもちろんフジロックに参加したアーティストたちが書き込んだものもたくさんあるらしい。来年、あるいは再来年にはフジロックの名所がまた一つ増えるのだろう。

さらに、グリーンとホワイトをつなぐ道の途中には今年設置されたフジロックの記念館みたいなのがあった。
ここには今までのフジロックでのいろんな場面の写真や記念品などが展示されていた。
こうしていろんなものを見ていると、やはりフジロックの参加アーティストの豪華さには驚かされる。今、世界のトップで活躍しているアーティストがずらりといた。
もちろん昨年出演したオアシスの写真などもあった。(右の写真はオアシスが記念CARにサインしているところ)

その後、昼食をとりにオアシスエリアへ。
何を食べたかは忘れてしまったが、ふらふらといろんなモノを物色していると何やら数人が1人のおっさんを囲んで何かしているのを発見した。
なんと、そこにいたのは元CLASHのジョー・ストラマー!70年代のパンクの大御所である。
みんなに囲まれながらも随分とご機嫌だったようで、サインなどファンサービスしまくりで女の子とも頬をくっつけて写真をとったりしてた(笑)とっても気さくな人。
こんな人が普通にウロウロしている辺りがフジロックは面白い。
その後の聞いた話では、パティ・スミスが何度もソフトクリームを買いにきたり、イアン・ブラウンが餅ぶたの行列に紛れて並んでいたり、普段じゃ滅多に見れないようなアーティストがここでフェスティバルを楽しんでいたようだ。
さらに、ツレもナンバーガールの向井氏と遭遇し一緒に写真をとってもらったとかで喜んでいた。

本当にみんな楽しそうな笑顔をしていたなぁ〜。

その5(3日目 後半)へ続く