フジロック02体験記 その2

〜7月27日 フジロック2日目 前半〜

フジロック自体は前夜祭、初日を終えてもう2日目を迎えていたのだが、俺にとっては今日が初日である。
気合で朝4時半に起床。準備にぬかりなし。
始発電車に乗って集合場所の渋谷に向かう。
メンバー5人も全員揃っていざ苗場に向けて出発。

朝6時に出発したものの、高速はめちゃめちゃ渋滞しているっ!
まさか周りの奴らみんなフジロッカーか!?なんてことを話しては、ひたすら車の中で参加アーティストのCDをかけて5人はテンションを上げて進む。
道中、どのアーティストを見ようかという話で盛り上がった。やっぱり遠足や旅行ではこういった移動中の会話がすごく楽しいのだ。
しかし、ふざけた事に車がまった流れない・・・。どこかの馬鹿野郎が高速道路で事故を起こしたらしく予定よりも1時間ほども足止めを喰らってしまった。

そうして焦る気持ちを抑えつつ、なんとか苗場に到着したものの、時間は既に10時50分!
11時に本日の一発目、渋さ知らずオーケストラが始まるってのに!
まあ、無事に着いたので良しとするが。


苗場の街はフジロックムードで溢れていた。
そこら中にいる人たちはみんな俺と同じくフジロッカー。あいつもこいつもフジロッカー。みんな会場に向けて移動している。
それぞれフジロックのTシャツやら好きなアーティストのTシャツやらを着ていて、こんな景色を見ているだけで、もう上がるテンションを抑える事ができない!早くも興奮状態突入。
ああ、本当に今年もフジロックに来たんだなぁっと実感した最初の瞬間だった。
それにしても暑い。一時は台風の可能性もあったが、この日は見事に晴れていた。

駐車場からグリーンステージまでの距離は遠くて、移動だけで30分ほどかかってしまい、ようやく着いたのは渋さ知らズの後半だった。
それにしても今年もたくさんの人が来ていた。シートを敷いて昼寝する人、朝っぱらから酒を飲んで幸せそうな人、、踊っている人、いろんな過ごし方で自由に楽しむ雰囲気がそこにあった。
この景色はやっぱり最高だ。これそフジロックだ。
ああ、この空気を吸えただけで高いチケット代を払った価値はあったな〜・・・なんて感動に浸っていたものの、それもつかの間だった。


■渋さ知らズオーケストラ

ステージでは何やら奇妙な集団が大勢いるではないかっ!
これが噂に聞く、渋さ知らズオーケストラ。実際に見るのは今回が初めてだ。

本日一発目にふさわしくノリノリな曲で、もうグリーンステージ前方では人が踊り、跳ねまくっているのが分かる。すっごく楽しい曲だ。勝手に体が動き出す。
そして、彼らは噂どおりに大所帯だ。40人くらいはいるだろう。

でも、人数が多いだけではなく、パフォーマンスがすごい。ステージで演奏する人はもちろんいるが、それに加えてダンサーやら竜の風船みたいのがあって盛り上げてくれる。
さらに全身白塗りで坊主の不気味な集団がグリーンステージの柱を寄り登りだしたり、火の玉をぐるんぐるん振り回したり!
もう、まるでサーカスのようなオーケストラで、形にとらわれないパフォーマンスが最高だった!
さすがはグラストンベリーフェスに出演するだけあるなぁと思った。

結局、渋さ知らズのステージを見たのは20分ほどしかなかったが、この間だけで俺は大ファンになってしまった。今後ライブがあったら絶対に行こうと思った。


LOVE PSYCHEDELICO

本日のグリーンステージ2番手のLOVE PSYCHEDELICO
このバンドは以前からずっと好きだったが、初めて見るライブだった。

ジョンレノンのgive peace a chanceをイントロにメンバー登場。
なかなかシャレたことをするものだ。
しかし、ギターの直樹、まるでサタデーナイトフィーバーって感じの格好だった(笑)

1曲目Free Worldから始まった。
会場の雰囲気としては、聴かせるライブって感じになってて、みんなそれぞれに歌ったり揺れたりしていた。

何曲か歌うとボーカル・kumiのMCが。
「Hello everyone・・・・」

え、MCも英語!?
いつもそうなのか知らないが、MCくらいは普通に喋ってくれよ・・・。
これには正直、ちょっとひいてしまった。残念。(いつもそうなのか?)
でもその後のMCでは普通に喋ってくれて良かったけど。

そして、裸の王様、Your Song、ノスタルジック '69、LADY MADONNAなどの俺の好きな曲をやってくれて終了。
めちゃくちゃはじける場面こそなかったが、これはこれで見れて良かった。(なんかとっても贅沢な…)


The Music

LOVE PSYCHEDELICOが終るとすぐにレッドマーキーに移動。
慌てて駆けつけるとレッドマーキーにはすごい数の人!この時間帯でこの混み具合ということから彼らの人気の高さが伺えた。

レッドマーキーの外まで余裕で爆音が聞こえている。ギター・ベースがギュルンギュルン〜!!
その曲は偶然にも俺が知っている唯一の曲でシングル曲、Take The Long Road And Walk IT
以前、CDで聞いた事があったが、生演奏は別の曲に感じるくらいにド迫力でかっこいい!
当然、レッドマーキー前方は人が跳ねまくりの大盛り上がりだった。
結局、最後の3曲くらいしか聴くことが出来なかったが、The Musicがこんなにかっこいいバンドだと思ってなかったので、今後は要注意だな、と思った。恐るべし19歳たち。


〜のんびり昼休み〜

The Musicが終ってしまうとしばらくはお目当てのアーティストがなかった。
ということで、これからはフジののんびりとした楽しみを味わおうと出店のたくさんあるオアシスエリアへ。

このオアシスエリアはフジロックの食堂のような場所で様々な出店があり、特にワールドレストランでは異国の料理を味わえるおいしい場所なのだ。
フジロックの楽しみは音楽だけではない。食もまた自慢なのだ。
しかしなぜかミスタードーナッツの出店まであった。
全国どこを回っても酒類を売っているミスドなんてここでしかないだろう(笑)
それにしても、天気は良いし、いろんな所から音楽が聴こえてきくるし、みんな楽しんでるしで、そんな中にいるだけで楽しくて幸せな気分になってしまう。
ステーキ丼なるもを購入し、我々5人が陣取った超後ろで不便な場所に戻る。
しばらく、パラソルの下に寝転んでのんびり過ごしていると、忌野清志郎&矢野顕子がはじまった。

去年も出ていた忌野清志郎。今年はなんと前夜祭から最後まで毎日コンビを代えて出演という快挙?成し遂げたのだ。
最初は前夜祭ライブに、1日目の忌野・泉谷スパイスマーケット、2日目の忌野清志郎&矢野顕子、3日目はLOVE JETSで出演。よほどフジロックがお好きなようです。素晴らしい(笑)

でも、肝心なライブの内容としては、彼らの曲をほとんど知らなかったので特別に興奮したりする事はなかったけど、のーんびりとまったりと聴いて過ごした。
矢野顕子じゃなくて矢田亜希子だったら、一番前まで行って見るのになぁとかくだらない事を考えつつ、ステーキ丼を食らったりビール飲んだり。

忌野清志郎&矢野顕子のステージが続いているなか、アーティストTシャツ売り場に行ってみた。
去年はトラヴィスのTシャツのために2時間くらい並んだ挙句、売り切れという無念を味わったのだが、今年は驚いた事に並ぶことなく購入可能だった。
色々と種類はあったのだが、好きなアーティストはイマイチだったので今年は購入を断念。でも、売り場混雑をなくした努力は大変素晴らしい。あらかじめ見やすく陳列しているのが良かったのだろう。



そんなことをしているうちに次なるお目当てのEGO-WRAPPIN'の時間が近づいてきたので、会場となるフィールド・オブ・ヘブンを目指す。
このフィールド・オブ・ヘブンはグリーンステージ、ホワイトステージ、アバロンフィールドと各ステージ(広場)を抜けて一番奥地にある場所なのだ。
去年は、ホワイトもヘブンも行くことなく終ってしまったため、グリーンより奥は初めて。
林道を抜け、小川を渡り、ホワイトステージに出る。さらにその先の林道を進むとアバロンフィールドに着いた。

ここもオアシスエリアのような場所で色んな店があるが、オアシスエリアに比べてどこか田舎っぽい感じのする場所だ。
小さなステージがあり、誰かが弾き語りなんかをやっていた。こんな小さなステージに昨日、パティ・スミスが突然現れて詩を朗読したというから驚きだ。

さらにその脇の辺りに、今日のグリーンで活躍した渋さ知らズのホーン部隊らを発見!
男も女もみんな白に塗りたくってるから一発で分かる。色んな人から写真を撮られて人気者だった。この写真のお姉さん、とってもいい笑顔。
このように苗場の奥に進むほど狭くはなるが、アーティストとの距離が近くなるのが嬉しいところだ。




さらに細い林道を抜けてヘブンを目指す。
グリーンから結構な時間をかけてようやくヘブンに到着。
ここは出店というよりインディアンなんかが住んでそうな三角のテント?がたくさんあり、不思議な雰囲気が漂っていた。
お香の香りがしたり、大麻ビールなるものが売ってたりしてアジアンテイストだった。
この雰囲気がたまらないと言って一日中このヘブンに居座る人もいるらしい。そんな場所なのだ。


その3(2日目 後半)へ続く