全話ストーリー解説


1.  原作 円地文子  脚本 田中陽造  監督 鈴木清順

浜村純の家に春雨物語の原稿を取りに行った渡辺美佐子は踏切で坊主の幻覚を見る。

場面は変わり、字が書けない浜村の口述筆記を行う美佐子。
昔、坊主であった元男前の殺し屋の歌手こと大和屋竺が仏になるために木乃伊の荒行に
挑んだとの物語を読む川津祐介。

土中から響く鐘の音を頼りに掘ってみるとそこから木乃伊が登場。
皆はバチあたりな扱いをするが、川津は干物さまとよんであがめておった。
しばらくすると、何とその木乃伊は蘇えったのである。
ところがその木乃伊こと大和屋竺は仏道修行に熱を上げていた昔のことなど
全然覚えていない。呆れた川津は竺を下男としてこき使う。
名前も入定の定助と名付けられた竺は悪さばかりして、
女のケツを追っかけまわしていた。

「歌舞伎役者みたいになったらヤらしてやるよ」と百姓カップルにそそのかされて
変に薄化粧をして木の下に立っている竺は実に気色悪い。
そんな竺に声を掛けて引っ張りこんだのがやや精薄気味の未亡人。
現世でヤれなかった恨みとばかり三日三晩腰が立たなくなるまでやり続ける竺。
やがて子供が出来たが、それは女の身体に食らいついた色キチガイの
菩薩の群れであった。
怒った川津は色キチ菩薩を皆殺し、ついでに竺も叩き殺す。

その後川津は嫁を迎えたが、ヤろうとすると竺が鳴らしているとおぼしい鐘の音が
鳴り続けるのだ。
とうとう川津は死ぬまでヤれなかったというどうにもならん恐ろしい話である。
そして話を終えた純は美佐子に迫る。純は美佐子が学生の頃から延々とセクハラをして
いたのだ。実に生臭い。

純曰く、「入定の定助は現実のもので架空の話ではない。現世で未練を残した人間は
決して死にきれないのだ。定助を迷わせている女がいる。」
美佐子は純の家を後にする。
美佐子には戦争で死に分かれた夫、川津祐介がいた。
「夫は私に未練などないのだろうか?」
雨の降る神社で美佐子は若い頃の川津に会う。黒いグラサンをしているので顔が良く
分からない。
情欲の赴くまま事に及ぶ二人。事の後、男の顔はなんと浜村純の顔に!
その直ぐ後純が死んだとの知らせに
驚く美佐子。あれは誰だったのか・・・どう考えても浜村純であろう。


2. 脚本 小山内美江子  監督 藤田敏八

新進作詞家、蜷川幸雄はある夜自分の部屋でヘビを見かけた。ニュースでは動物園の車から毒ヘビが逃げ出したとのこと。幸雄に不安感が訪れる。
ふと気が付くと、部屋に女がいる。吸血鬼ゴケミドロで金子信雄の嫁をやっていた
楠侑子だ。

「あなたの命は明日の12時16分で終わる」
と不吉な予告をする。怒った幸雄は行き付けの飲み屋へ。
あっと驚く幸雄。そこには侑子がいた。イライラして幸雄は店を変えた。
そこには虹とスニーカーの頃とは無関係の作曲家、財津一郎がいた。
なんとその横にも侑子がいたのである。驚愕する幸雄。
侑子はずっと財津と一緒にいたとのこと。
信じられないものを感じる幸雄。やがて侑子は財津のピアノをバックに暗い歌を唄ってみせる、気になった幸雄は驚くことに侑子を部屋に引っぱり込んでSEXをしてしまったのであった。
「身体の冷たい女だ・・・」幸雄って呑気なやつ。
そこでも侑子は幸雄の死を予告する。
「あなたはヘビに殺される」と。
どこまでもつきまとう侑子。とうとう幸雄は侑子を捕まえて車道へ叩き出すが
そこにあったのは喪章をされた幸雄の写真であった。
驚く幸雄は財津の家で酒をかっ喰らった。その様子に不審なものを感じた財津は
レコード会社の製作部長名古屋章に連絡を取る。しかし誰も信じてくれない。
幸雄たちは飲み屋で聞いた侑子の住所を訪ねた。
何とそこは墓場であった。ビビって逃げる三人。

家に篭城することにした幸雄たち三人は時間が来るのをビビりながら待っていた。
そこに幸雄の別居中の妻藤田佳子が黒い服を着て登場。
「病気がちの娘の容態が悪くなったので、私はどうなってもかまわないと神に祈ったのが原因かも?」と言い訳をする。
そこへニュースが入る。ヘビは車に轢かれて死んだとの事。安堵する三人。
ふと妻に目をやる幸雄。「こいつは妻じゃない!」不気味に笑う嫁。
鏡を見るとそこには黒い服を着た侑子が。
驚く幸雄は棚から落ちてきたヘビの彫り物入りの燭台でノドを突いて死んだ。

ふと見ると嫁はどこにもいない。名古屋と財津は顔を見合わせた。そこに突然電話が!
受話器をとるとそこから侑子の暗い歌が流れてきた。


3.原作 西村京太郎  脚本 若槻文三  監督 長谷部安春

胃潰瘍で通院していた岡田英次は「ひょっとしたら自分は胃ガンなのでは」と
疑問を抱いていた。
そこに看護婦の春川ますみが現れる。
「あなたはガンであと一年の命です」
ガックリする英次。そこに田中春男があとを付けてきた。
「あなたは胃ガンで一年の命。私も肺ガンで長くないから殺しのゲームをしませんか?
どうやって殺そうかと考えることで死の恐怖から免れるし、警察に捕まってもどうせ
死ぬんだからいいでしょう。我々だけに認められた特権なのですよ」
と物騒な話を勧めた。
「僕には人は殺せない。そんなゲームなんかやりたくない」と断る英次。
だが春男は執拗に英次を追いつめる。そうこうしている内に英次はますみとねんごろになって同棲するようになった。
だが春男のゲームは終わらなかった。
冷蔵庫の飲物に細工し、エレベーターに細工し追い続ける。
警察に話してもだれも真剣にとりあってくれない。
逃げ込んだ英次はディスコで知り合った若い女と、
やや面影が残っている思いきり若い顔の石橋蓮司の二人にまで車で追いまくられる。

とうとう熱を出して寝込んだ英次。
ある日春男が訪ねてきた。「肺ガンというのは誤診だったんですよ。賞金の金は返して下さい。」
驚く英次。「ますみの俺の女でグルなんですよ。もう二度とここには来ないでしょう。
もうこんな自殺用のピストルも不要なので貴方に差し上げますよ。
よかったら使って下さい。これから私は残りの人生を楽しみますよ。」
ムカムカしてきた英次はピストルを春男に向けてぶっ放す。

だが春男は撃たれて嬉しそうだ。
「あなたにも人が殺せるじゃありませんか・・・・」春男は死んだ。
ハメられたのか?
英次はただ茫然としていた。


4.脚本 市川森一  監督 山際永三

少年が砂浜から義眼を掘り出した。その義眼を取り上げて走り出す少女、
それを追う少年。
時は流れて・・・・・

アングラ劇団の座長唐十郎は芝居の稽古に熱中していた。ところが舞台上で事故があり
三谷昇は死んでしまった。これはまずいとの判断でメンバー全員で三谷を焼却炉に
ぶち込んで火を付けた。
突如叫び声が!
罪悪感に捕らわれる全員。
その後全員三谷昇の幽霊や血痕を見るようになった。
これは幻覚だろうか?血塗られた仮面。血まみれの幽霊。何としても芝居を続けたい
唐十郎は焼却炉の三谷のガイコツを叩き潰す。

そこに家出娘小野千春が急遽入団。三谷の役は緑魔子がやることとなった。
怯えた魔子は逃げようとするが死神の扮装の男に殺され、焼却炉に投げ込まれる。
それを見た千春は怯えて唐十郎にしがみつくがあっけなく絞め殺される。
(犯人は唐十郎)

友人の早川保が芝居の状況を見にきたが全員不在(全員死亡)のため
芝居は唐十郎の一人芝居になってしまっていた。
突如スクリーンに映し出される海辺の十字架。

唐十郎はスクリーンと同化して舞台から消えた。
そこにはあの砂浜が・・・
ひょっとして全員ゴールデン街で酔っぱらっていたのだろうか?(笑)


5.脚本 山崎忠昭  監督 神代辰巳

海底原人ラゴンに子供を返した女、珠めぐみは六本木誠人との婚約を解消し、
和田浩治の元へ走った。何か罪悪感を感じるめぐみ。
そんな中落盤事故が起こり誠人が行方不明になる。
責任を感じためぐみは半狂乱になり、医者の積木くずし穂積隆信に鎮静剤を打たれて
眠るがそれが恐ろしい事件の始まりだった。

捜索隊が事故現場でめぐみを発見する。傍らには誠人の死体が・・・
だが捜索隊員が連絡中、信じられないことに誠人の死体が襲ってきたのだ。
頭を岩で殴られて死ぬ隊員。めぐみを見たという目撃者も現れたが、
この間めぐみの呼吸は停止していたので錯覚だろうと結論が出される。
その夜も土方のおっちゃんが誠人によって殺された。確かにそばにはめぐみがいた!
浩治は誠人の死体をモーターボートで沖合いに棄てた。
ひょっとしたらめぐみは幽体離脱しやすい体質で彼女の生霊が誠の魂をこの世に引き止めているのではないかと町の図書館で調べをつける(笑)和田浩治。
海から誠人の死体が戻ってきたので合同慰霊祭のため救急車で搬送することになったが
誠人は運転手&駐在を絞め殺す。
その後を追ってきた浩治&穂積は砂丘を歩いているめぐみと誠人を発見。

対決する浩治&誠人。何故か浩治も幽体離脱して誠人を倒す。

おいおいあんたらは幽体離脱カップルかい!
後にたしか珠めぐみは円谷プロの心霊昼メロドラマ(笑)「君まてども」でも
確かそんなような役をやっとった記憶が・・・(笑)

すいません、あれは伊藤めぐみでした。


6.原作 松本清張  脚本 小山内美江子  監督 森川時久

地方新聞に連載中の小説が読みたいので購読を希望する手紙がきたのが
事件の始まりであった。

やっぱり若い頃も人を暗い気持ちにさせる貧相な風貌をしている井川比佐志は
その知らせに喜んだが、すぐに「小説が面白くないのでもういらん」という手紙が来たことによって何か腑に落ちないものを感じた。
その読者である夏圭子の身辺を調べ始める井川。

夏は旦那の留守中に自分をゆすり続ける男とその恋人をその地方の山奥で
毒殺したのだ。
「新聞が欲しかったのはそれがどう報道されているか知りたかったからだ」

井川は圭子をワナにはめた。全てがばれた圭子は毒を飲んで死に、井川の連載小説は
打ち切りになった。やけくそになって「ウケる為には何でもやる」宣言に
万年左翼青年兼トップ屋の山本圭が「あんたは死んじまったよ!
少しずつ死んでいたんだ」と強烈なセリフを放ち井川を見限る。

ゲゲゲの鬼太郎のような前髪を垂らしながら、不健康な暗い顔で理想を高々と
弁舌する、正に左翼スピリット溢れるナイスな演技である。

そういえばこの森川カントクはフジテレビの途中打ち切りの問題番組「若者たち」の人であるからしょうがないような・・
推理とかの部分より山本圭と井川比佐志が一番印象に残っているようでは
困るのだが・・・・


7.原作 山田風太郎  脚本 滝沢真理  監督 黒木和雄

新宿の西口で娘と待ち合わせをする二代目黄門様こと西村晃。
その娘にちょっかいを出す愚連隊予備軍三人組。
街ゆく人に救いを求めても、皆、無表情に見つめているばかり。
揉みあっているうちに西村はハサミで三人を刺してしまう。

駆けつけた刑事花沢徳衛は公衆の面前で西村に手錠をかけて連行する。

月日がたって花沢は同僚の刑事山本麟一より、西村が三人に金を渡していることを
聞いて何か引っかかるものを感じた。
「彼等には済まないことをしたので罪ほろぼしでやっている」と答える西村。
娘は嫁に行ったと答えていたが、実は家出してフーテンになっていた。

娘を説得するためにディスコに現れる花沢、
サイケサウンドに夢中で花沢に気が回らない娘。
いきなり唐突に始まる浅川マキの演奏。

70年前後のムードが全開のいいテイストがにじみ出ている。
そうこうしているうちに三人組はいっぱしの愚連隊になり悪さをしまくっていた。
それでも金を渡し続ける西村。花沢が「彼等の為にならん」と注意するが、
西村は半ば意地になってるようだ。

ある日花沢&山麟の刑事コンビがアベック恐喝の現行犯で三人を逮捕。
何と驚くことに西村は公園のベンチで一部始終を眺めていたのだ。
西村に気づいて全員ビックリ。
「私は刑務所に入ってから気が付いたんだ。みんなグルなんですよ、見て見ないふりをしている連中も、あなたも、私も、あの三人も・・・・」
いきなり奇天烈なダンスを踊る西村。顔が笑っているが何か怖い。

唐突に物語は冠婚葬祭入門の朗読で終わる。


8.原作 仁木悦子  脚本 満田かずほ  監督 満田かずほ

防空壕のある古い病院でばあさんが殺された。
事件を追うのは鉄仮面水木襄とGメン75常連さん島かおり。
病院長はSRI原保美。看護婦は何とこのころから怖い顔の花柳幻舟。

もともと推理小説が元ネタであるから
あまりあらすじを書くのはルール違反なので話はここまで。
原作付き制作作品第一号。


9.脚本 山浦弘靖  監督 長谷部安春

ある雨の夜、久富惟晴はプレイガール西尾美枝子とお楽しみの後、
サラリーマン向精七を轢き殺す。
「このままではやばい」と久富は大学病院の死体安置所のホルマリンプールへ
向の死体を隠した。
暗闇に怪しく鳴る壊れたオルゴール。それは娘の誕生日のプレゼントなのだ。
久富はそれもぶち壊して焼却炉へ放り込んだ。
「マキちゃん、お誕生日おめでとう」久富と西尾は向の声を聞いた。
幻聴なのだろうか・・・・・。

その夜、娘の所にオルゴールが届けられた。久富の家の中に何度も現れる向の影・・・
次の夜、向が頭に包帯を巻いた姿で自宅に帰宅。

突然頭から血を流し、娘の行く末を案じて消える。
死体置場に向の様子を見に来た久富は、背後から向に突如襲われる。

「確かに奴は死んだはずだ!こうなればやるしかない」
久富は解剖実習にかこつけて向の身体から臓物やら脳味噌やら全て
取り出してしまった。

ところがまだ向は襲いかかって来るのだ。

久富が野坂昭如と酒を飲んでいる最中、向が美枝子を襲う。

ところが連絡を受けて駆けつけた久富は美枝子を轢き殺してしまう。
逃げた久富に向が電話を掛けてきた。
「ちゃんとあんたがしたように始末しといたよ。」

翌朝、美枝子はホルマリンプールで沈んでいた。
「このままでは俺がやられる」との恐怖で向をバラバラにして焼却することを
決意する久富。

向による最後の反撃!だが久富はガソリンをぶっかけて向を燃やしてしまう。
だが恐ろしいことに向は倒しても倒してもひたすら立ち向かってくる。
最後は車を強奪して久富を轢き殺し、ホルマリンプールへと叩き込んだのであった。


10.サラリーマンの勲章 原作 樹下太郎 脚本 上原正三  監督 満田かずほ

課長代理梅津栄が課長に昇進した日、会議の出席に関する緊張から彼は突然遅刻した。梅津は上司に怒られるのを恐れてそのまま姿を消し、
競馬場だのストリップ小屋などを転々とした挙げ句
飲み屋のバイトの富士真奈美の家に転がり込んだ。
梅津はそのまま出社拒否をし逃げ回ったが、部下であるイデ隊員二瓶正也に
隠れ家を突き止められて連れ戻されてしまった。

これから彼の人生は元のレールの上を走るだけだろうか?

だが、梅津の腹は決まっていた。偽造自殺をして前の自分の存在を完全に消し、
別の人間として富士真奈美と暮らすつもりなのだ。
とうとう梅津は計画を実行。富士の逃げた旦那になりすますつもりだったが、
場の悪い事に旦那が突然帰ってきて梅津は袋叩きにされた。

彼はこれからどうするのだろう?

ウルトラQでの人間蒸発話の「あけてくれ」はどう考えてもこんなことないよな?
というファンタジー性に溢れていたが。
これって現実そのままだからかえって異常に恐ろしいともいえるのだろうか?
考えてみればこれは恐怖物というより社会派のドラマになってしまっていた。
11.吸血鬼の絶叫  脚本 若槻文三  監督 鈴木英夫

水木しげる系のけったいな吸血鬼がいきなりトランシルバニアからやってきて
富田浩太郎を蘇らせた。
夜の街で女を襲い吸血を繰り返す富田。
不審に思った俳優ゴルファー勝呂誉はマダム弓恵子と二人で吸血鬼を追う。
富田は明るい所は苦手なくせに毎度毎度何を考えているのか恵子のスナックに
いつも現れる。

ゴモラの時はその時より若年ながら結構おちついた教授をやっていたのだが、
今回では中途半端な長髪と昔安全地帯の玉置浩二が着てたような服をきて
ケッタイな若作りをしているのだ。
蛇足だがこれがゴジラ対メガロにいたればもっと若作りはひどくなってしまい、
大月ウルフと一緒にダメ海底人を熱演。
画面でもう二度とお目にかかることはできなかったのだ。

思いっきり脱線したが、富田は十字架&光の攻撃でグロッキー。
その時水木系の吸血鬼が加勢に現れ恵子を連れ去る。
ところがだらしがないことに朝になって二人とも途中で寝てしまい(笑)
勝呂に心臓にクイを打ち込まれて骨になってしまった。
やっぱり吸血鬼は岸田森さんしかいません!と断言したい(笑)。
12.脚本 若槻文三  監督 満田かずほ

ある夜山本耕一は自分の秘密を知った牧紀子を自分の風呂場で惨殺して
バラバラにした。

  

身体を全てバラしてそれぞれ別の場所に廃棄したのだが、棄て忘れた右手は
何と生きていたのだ。
右手は自分のバラバラになった身体を集めて耕一の部屋へ持ち帰ってきた。

右手は途中、土方のおっさんやアベックを絞め殺したりして事件を引き起こしたので、警察は紀子をマーク。
男関係の関係者ということで、妹松本留美に連れられて部長刑事入川保則は
耕一宅を訪ねる。

「何故だ!紀子にできるはずはない」耕一はひたすらビビる。
妹も警察も耕一を不審に思いマークする。
そんな中でも手は耕一が油断している隙を突いて攻撃してくる。

不安に思った耕一は事情を知ってそうな留美も殺そうとする耕一に手が襲撃。
警官隊の前で繰り広げられる手と耕一のシュールな格闘。
マンションから転落して耕一は死に、手は見事に光学処理されてひからびてしまう。

警察はそんな大事な証拠物件をほったらかしにして帰った。
おい、どーゆーこと!?
無関係な人間を少なくても二人殺してるぞ、この手は。


13.脚本 滝沢真理  監督 井田探

ヒモである佐々木功はパトロン、プレイガール八代万智子に飼われていた。
また、他にも万智子は円谷プロの怪獣倉庫で育っていた女郎蜘蛛を飼っていた。
佐々木は真理アンヌとできていたが、個展を開くため渋々万智子の相手を
していたのだ。
万智子はなかなかくえない女で佐々木が他の女とできたりしないように
今井健二を雇っていたりする。

ある日、「ヒモに人権などない」と万智子になじられ佐々木は逆上。
力まかせに絞め殺し、木に縛り付けてガソリンで焼いたのだった。
だが、佐々木の前に変な事が次々に起こる。万智子の妹集美枝子がいきなり訪れて
万智子のように振る舞い邪魔をする。

又、今井健二も金をふんだくろうと佐々木を脅すが逆に殴り殺される。
それを見た美枝子も殺し、まとめて海に放り込むが驚くことに今井の死体しか
浮かばなかったのだ。
佐々木と真理アンヌは真智子から強奪した金で個展を開くが、
何時の間にか展示してある写真が全て、佐々木の殺人現場&死体写真に変わっていた。驚愕する佐々木。

まあ今の世の中なら死体写真でも個展は開けるんだけどね。
実際やってる人もいることだし(笑)

やがて佐々木は引越を決意するが、逃げようとしたとたん荷物整理に来た真理アンヌは蜘蛛に血を吸われて死ぬ。
何故が生首がごろりとおちたりして・・・(笑)
怯えた佐々木の前に無数の蜘蛛があらわれ佐々木も血を吸い尽くされて死ぬ。

実に陰惨な話であった。

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