土中から響く鐘の音を頼りに掘ってみるとそこから木乃伊が登場。
皆はバチあたりな扱いをするが、川津は干物さまとよんであがめておった。
しばらくすると、何とその木乃伊は蘇えったのである。
ところがその木乃伊こと大和屋竺は仏道修行に熱を上げていた昔のことなど
全然覚えていない。呆れた川津は竺を下男としてこき使う。
名前も入定の定助と名付けられた竺は悪さばかりして、
女のケツを追っかけまわしていた。
「歌舞伎役者みたいになったらヤらしてやるよ」と百姓カップルにそそのかされて
変に薄化粧をして木の下に立っている竺は実に気色悪い。
そんな竺に声を掛けて引っ張りこんだのがやや精薄気味の未亡人。
現世でヤれなかった恨みとばかり三日三晩腰が立たなくなるまでやり続ける竺。
やがて子供が出来たが、それは女の身体に食らいついた色キチガイの
菩薩の群れであった。
怒った川津は色キチ菩薩を皆殺し、ついでに竺も叩き殺す。
その後川津は嫁を迎えたが、ヤろうとすると竺が鳴らしているとおぼしい鐘の音が
鳴り続けるのだ。
とうとう川津は死ぬまでヤれなかったというどうにもならん恐ろしい話である。
そして話を終えた純は美佐子に迫る。純は美佐子が学生の頃から延々とセクハラをして
いたのだ。実に生臭い。
純曰く、「入定の定助は現実のもので架空の話ではない。現世で未練を残した人間は
決して死にきれないのだ。定助を迷わせている女がいる。」
美佐子は純の家を後にする。
美佐子には戦争で死に分かれた夫、川津祐介がいた。
「夫は私に未練などないのだろうか?」
雨の降る神社で美佐子は若い頃の川津に会う。黒いグラサンをしているので顔が良く
分からない。
情欲の赴くまま事に及ぶ二人。事の後、男の顔はなんと浜村純の顔に!
その直ぐ後純が死んだとの知らせに
驚く美佐子。あれは誰だったのか・・・どう考えても浜村純であろう。
「あなたの命は明日の12時16分で終わる」
と不吉な予告をする。怒った幸雄は行き付けの飲み屋へ。
あっと驚く幸雄。そこには侑子がいた。イライラして幸雄は店を変えた。
そこには虹とスニーカーの頃とは無関係の作曲家、財津一郎がいた。
なんとその横にも侑子がいたのである。驚愕する幸雄。
侑子はずっと財津と一緒にいたとのこと。
信じられないものを感じる幸雄。やがて侑子は財津のピアノをバックに暗い歌を唄ってみせる、気になった幸雄は驚くことに侑子を部屋に引っぱり込んでSEXをしてしまったのであった。
「身体の冷たい女だ・・・」幸雄って呑気なやつ。
そこでも侑子は幸雄の死を予告する。
「あなたはヘビに殺される」と。
どこまでもつきまとう侑子。とうとう幸雄は侑子を捕まえて車道へ叩き出すが
そこにあったのは喪章をされた幸雄の写真であった。
驚く幸雄は財津の家で酒をかっ喰らった。その様子に不審なものを感じた財津は
レコード会社の製作部長名古屋章に連絡を取る。しかし誰も信じてくれない。
幸雄たちは飲み屋で聞いた侑子の住所を訪ねた。
何とそこは墓場であった。ビビって逃げる三人。
家に篭城することにした幸雄たち三人は時間が来るのをビビりながら待っていた。
そこに幸雄の別居中の妻藤田佳子が黒い服を着て登場。
「病気がちの娘の容態が悪くなったので、私はどうなってもかまわないと神に祈ったのが原因かも?」と言い訳をする。
そこへニュースが入る。ヘビは車に轢かれて死んだとの事。安堵する三人。
ふと妻に目をやる幸雄。「こいつは妻じゃない!」不気味に笑う嫁。
鏡を見るとそこには黒い服を着た侑子が。
驚く幸雄は棚から落ちてきたヘビの彫り物入りの燭台でノドを突いて死んだ。
ふと見ると嫁はどこにもいない。名古屋と財津は顔を見合わせた。そこに突然電話が!
受話器をとるとそこから侑子の暗い歌が流れてきた。
とうとう熱を出して寝込んだ英次。
ある日春男が訪ねてきた。「肺ガンというのは誤診だったんですよ。賞金の金は返して下さい。」
驚く英次。「ますみの俺の女でグルなんですよ。もう二度とここには来ないでしょう。
もうこんな自殺用のピストルも不要なので貴方に差し上げますよ。
よかったら使って下さい。これから私は残りの人生を楽しみますよ。」
ムカムカしてきた英次はピストルを春男に向けてぶっ放す。
だが春男は撃たれて嬉しそうだ。
「あなたにも人が殺せるじゃありませんか・・・・」春男は死んだ。
ハメられたのか?
英次はただ茫然としていた。
そこに家出娘小野千春が急遽入団。三谷の役は緑魔子がやることとなった。
怯えた魔子は逃げようとするが死神の扮装の男に殺され、焼却炉に投げ込まれる。
それを見た千春は怯えて唐十郎にしがみつくがあっけなく絞め殺される。
(犯人は唐十郎)
友人の早川保が芝居の状況を見にきたが全員不在(全員死亡)のため
芝居は唐十郎の一人芝居になってしまっていた。
突如スクリーンに映し出される海辺の十字架。
唐十郎はスクリーンと同化して舞台から消えた。
そこにはあの砂浜が・・・
ひょっとして全員ゴールデン街で酔っぱらっていたのだろうか?(笑)
捜索隊が事故現場でめぐみを発見する。傍らには誠人の死体が・・・
だが捜索隊員が連絡中、信じられないことに誠人の死体が襲ってきたのだ。
頭を岩で殴られて死ぬ隊員。めぐみを見たという目撃者も現れたが、
この間めぐみの呼吸は停止していたので錯覚だろうと結論が出される。
その夜も土方のおっちゃんが誠人によって殺された。確かにそばにはめぐみがいた!
浩治は誠人の死体をモーターボートで沖合いに棄てた。
ひょっとしたらめぐみは幽体離脱しやすい体質で彼女の生霊が誠の魂をこの世に引き止めているのではないかと町の図書館で調べをつける(笑)和田浩治。
海から誠人の死体が戻ってきたので合同慰霊祭のため救急車で搬送することになったが
誠人は運転手&駐在を絞め殺す。
その後を追ってきた浩治&穂積は砂丘を歩いているめぐみと誠人を発見。
対決する浩治&誠人。何故か浩治も幽体離脱して誠人を倒す。
おいおいあんたらは幽体離脱カップルかい!
後にたしか珠めぐみは円谷プロの心霊昼メロドラマ(笑)「君まてども」でも
確かそんなような役をやっとった記憶が・・・(笑)
すいません、あれは伊藤めぐみでした。
夏は旦那の留守中に自分をゆすり続ける男とその恋人をその地方の山奥で
毒殺したのだ。
「新聞が欲しかったのはそれがどう報道されているか知りたかったからだ」
井川は圭子をワナにはめた。全てがばれた圭子は毒を飲んで死に、井川の連載小説は
打ち切りになった。やけくそになって「ウケる為には何でもやる」宣言に
万年左翼青年兼トップ屋の山本圭が「あんたは死んじまったよ!
少しずつ死んでいたんだ」と強烈なセリフを放ち井川を見限る。
ゲゲゲの鬼太郎のような前髪を垂らしながら、不健康な暗い顔で理想を高々と
弁舌する、正に左翼スピリット溢れるナイスな演技である。
そういえばこの森川カントクはフジテレビの途中打ち切りの問題番組「若者たち」の人であるからしょうがないような・・
推理とかの部分より山本圭と井川比佐志が一番印象に残っているようでは
困るのだが・・・・
駆けつけた刑事花沢徳衛は公衆の面前で西村に手錠をかけて連行する。
月日がたって花沢は同僚の刑事山本麟一より、西村が三人に金を渡していることを
聞いて何か引っかかるものを感じた。
「彼等には済まないことをしたので罪ほろぼしでやっている」と答える西村。
娘は嫁に行ったと答えていたが、実は家出してフーテンになっていた。
娘を説得するためにディスコに現れる花沢、
サイケサウンドに夢中で花沢に気が回らない娘。
いきなり唐突に始まる浅川マキの演奏。
70年前後のムードが全開のいいテイストがにじみ出ている。
そうこうしているうちに三人組はいっぱしの愚連隊になり悪さをしまくっていた。
それでも金を渡し続ける西村。花沢が「彼等の為にならん」と注意するが、
西村は半ば意地になってるようだ。
ある日花沢&山麟の刑事コンビがアベック恐喝の現行犯で三人を逮捕。
何と驚くことに西村は公園のベンチで一部始終を眺めていたのだ。
西村に気づいて全員ビックリ。
「私は刑務所に入ってから気が付いたんだ。みんなグルなんですよ、見て見ないふりをしている連中も、あなたも、私も、あの三人も・・・・」
いきなり奇天烈なダンスを踊る西村。顔が笑っているが何か怖い。
唐突に物語は冠婚葬祭入門の朗読で終わる。
もともと推理小説が元ネタであるから
あまりあらすじを書くのはルール違反なので話はここまで。
原作付き制作作品第一号。
「確かに奴は死んだはずだ!こうなればやるしかない」
久富は解剖実習にかこつけて向の身体から臓物やら脳味噌やら全て
取り出してしまった。
ところがまだ向は襲いかかって来るのだ。
久富が野坂昭如と酒を飲んでいる最中、向が美枝子を襲う。
ところが連絡を受けて駆けつけた久富は美枝子を轢き殺してしまう。
逃げた久富に向が電話を掛けてきた。
「ちゃんとあんたがしたように始末しといたよ。」
翌朝、美枝子はホルマリンプールで沈んでいた。
「このままでは俺がやられる」との恐怖で向をバラバラにして焼却することを
決意する久富。
向による最後の反撃!だが久富はガソリンをぶっかけて向を燃やしてしまう。
だが恐ろしいことに向は倒しても倒してもひたすら立ち向かってくる。
最後は車を強奪して久富を轢き殺し、ホルマリンプールへと叩き込んだのであった。
身体を全てバラしてそれぞれ別の場所に廃棄したのだが、棄て忘れた右手は
何と生きていたのだ。
右手は自分のバラバラになった身体を集めて耕一の部屋へ持ち帰ってきた。
右手は途中、土方のおっさんやアベックを絞め殺したりして事件を引き起こしたので、警察は紀子をマーク。
男関係の関係者ということで、妹松本留美に連れられて部長刑事入川保則は
耕一宅を訪ねる。
「何故だ!紀子にできるはずはない」耕一はひたすらビビる。
妹も警察も耕一を不審に思いマークする。
そんな中でも手は耕一が油断している隙を突いて攻撃してくる。
不安に思った耕一は事情を知ってそうな留美も殺そうとする耕一に手が襲撃。
警官隊の前で繰り広げられる手と耕一のシュールな格闘。
マンションから転落して耕一は死に、手は見事に光学処理されてひからびてしまう。
警察はそんな大事な証拠物件をほったらかしにして帰った。
おい、どーゆーこと!?
無関係な人間を少なくても二人殺してるぞ、この手は。
実に陰惨な話であった。