ミックス依頼用のWAVデータ作成方法

 ミックス依頼や、ボーカルトラックのピッチ調整、ピッチ修正等の依頼時には、各トラックの頭だし部分の時間的位置が一致しており、タイミングが合致しているデータが必要になります。



 レコーディングに使用した機材類が、マルチトラック仕様のハードディスクレコーダーや、デジタル仕様のMTRなどの場合。


 [1] USB端子付き機材の場合、PCへUSB接続を行い、WAVファイルを作成すれば大丈夫です。(機種により、専用ソフト等が必要になる場合があります。取り扱い説明書等をご参照ください。)


 [2] CDRドライブ付きの機種の場合、CDRへの記録は、CDDAタイプでは行わず、ISO記録を行い、WAVファイルをCDR上に記録、作成を行ってください。
  説明書などによっては、データディスク作成、等の説明書きが行われている場合があります。
 (取り説や機種などにより、説明方法が多少異なります。「データディスクを作成する」とか、「PC用データを記録する」、など解説方法が異なりますが、何らかの形で記載されていると思います。)

 CDDAディスクの形態は、通常のCDプレイヤーで聴く事が可能なフォーマットで記録されたディスクで、WAVファイルが記録されている物とは異なります。音楽CD等の説明書きで記載されている場合もあります。この形態で記録を行うと、頭だし位置がずれ、タイミングが合致しない状態で記録されてしまう事などが発生します。その為、CDDAディスク(音楽CD)での記録は行わないでください。


 CDRドライブ付きのハードディスクレコーダーやMTRでレコーディングしたが、ISO記録ができない機種であった場合。


 こうした状況は、比較的まれな事ですが、こうした状況に陥っている場合は、録音済みの各トラックの頭位置2〜3秒あたりに、時間的に共通した位置へ、クリック音を数回挿入する作業を行う必要があります。
 クリック音を手がかりに、各トラックのタイミングを合わせる事が可能になる為、必ず必要になる作業です。





 レコーディングに使用した機材類が、カセットテープ仕様の4トラックMTRや8トラックMTRなどの場合。


 トラック毎に複数の出力端子にて、同時に音声を出力できる機種の場合は、複数トラックの同時録音可能なオーディオデバイスを使用して、一度にすべて録音してしまう事が可能です。
 (複数の録音入力端子を装備しているサウンドデバイスと、PC用ソフトウェア等が必要になります。)


  しかし、そうした機能が備わっていないMTR機種の場合は、各トラックの曲の頭出し位置を確定する為、時間的に共通した曲冒頭位置の数秒手前辺りへ、クリック音を数回挿入録音する必要があります。

 曲のレコーディングを行う前に、曲のタイミング位置確認用のクリック音を、曲録音の手前空白位置などへ、予め数回程度、録音しておく必要があります。
  (全てのトラックへ、時間的に共通した頭位置にクリック音を録音しておく、という事です。)

 (曲頭にある程度空白があれば、レコーディング完了後でも可能ですが、予め十分空白を設けておかないと、不都合が発生しやすいです。あらかじめ注意しておく必要があります。)

 その後、各トラック毎に再生し、それぞれのトラックを個別で録音してゆく必要があります。


 曲長が長い場合、より精度を高める為、曲が終わった段階でも、十数秒後にクリック音を入れると、頭位置と終了位置が確定する為、より精度の高いタイミング補正が可能です。
(テープの走行速度は、再生する度に変化し、かならずしも一致しない事が起こります。その為、ある程度の速度補正が必要になる場合があります。)


 録音の際には、以下のページ内容も参考となります。
 要注意 ネット転送用WAVデータ作成時の注意点



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