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DIARY-7-2008

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■運用業務〜引継ぎの重要性 (7/6.2008)
■苔 (7/9.2008)





■苔 (7/9.2008)


トップページの画像を変えるのは好きです。
先日行った某公園のコケを撮ってみました。

日本庭園に生える美しい苔。
この情緒、日本人に生まれて良かったなーなんて。

世界的にも意外と珍しい四季のはっきりした日本ならではです。



ついでに、今まで結構サボっていたphotoコーナーを大分更新してみましたのでお暇な方はぜひどうぞ!






■運用業務〜引継ぎの重要性 (7/6.2008)


ヤマダ電機へ納品している業者がセール時などに
ヤマダ電機の手伝いを無償でさせられていた問題。
ヤマダ電機に批判の矛先が向かっているけれど、そもそもの始まりは何だったのだろう。

そこで仮説を考えてみる。
たとえば、ヤマダ電機と取引したい納入業者がいたとする。
納入業者の営業マンAさんは自社が納入する際に、
搬入の手伝いなどをしてアピール。
さらにヤマダ電機のセール時には無償でかけつけて手伝うなどして、
取引量をどんどん増やすことに成功。
Aさんの成績も上がって給料も増え出世していった。

時は経ち・・・
そんなAさんのやり方が次の世代にも引き継がれ、いつしか常態化していった。
もともと販路を広げるための個人的なサービスだったものが、 それをやらないと取引が減ってしまうという“当然の”サービスになってしまった。
昔の発端を知らない現在の営業マンは、何故こんなタダ働きをしなければならないのか、 疑問に思いながらも、自らの営業成績を保つ為に仕方なく、ヤマダ電機の手伝いをしていた。
ヤマダ電機側も、好意でやってもらっていた当初の状況を忘れ、前に習えの悪しき慣習として、
何の疑問も持たずに納入業者に甘え続けていた。

こんなストーリーが予想できるんだけど、どうだろう。


前任者が後任者に業務を引き継ぐ場合、発つ鳥後を濁さず、ではないけれど、
何かしらの説明をきちんと文書化するなどして残しておく必要があるのではないだろうか。
しかもこの引継ぎ業務。何十年も経ってから大問題が発覚して、
その時は既に責任者はいないという最悪の結末を迎える可能性がある。

他の例を考えてみる。


学校の屋上のトップライト(天窓)から児童が転落死した事件。
建築士は設計当初、最上階の屋上は使用しない、と教育委員会から聞かされていたため、
転落防止の柵は二階の屋上にしか設けなかった。
このやりとりは学校関係者の間で次世代に文書などで引き継がれなかった為、
今回、最上階のトップライトから児童が転落するという不幸な事故が発生してしまった。



社会保険庁の「消えた年金」問題。
紙台帳からコンピュータへデータを写す際、
人間がコンピュータに入力するという“入り口”を間違えたら、
その後いくらコンピュータが正確な動作をしても無駄で、
後々に大変なことになるという認識が無く、アルバイトによって為された
漫然とした作業に対するチェックが為されなかったという、
次世代に対する無責任さが問題の根底にある。
そして、解決が遅れたからと言って舛添大臣を非難するのは、
社会保険庁の責任者だからという理屈はわかるけど、どうもお門違いの感がしてしまう。
前任者出て来いと言いたい。
舛添大臣を非難するなら民主党の菅直人議員も非難されて然り。



業務を引き継ぐという作業はとてつもなく重要な仕事なのだ。
慌しく人事異動を決めたり、引継ぎ作業の重要性に気づかずそこにルールを作っていない会社というのは、
将来にわたって非常に危険な状態を持ち続ける会社と言えるだろう。
生産性のない業務に価値がないわけではない。運用がいかに大事であるか。
私達は関係ないと、ニュースを観るだけでなく、
足元に重大な欠点がないか目を向けるいい機会とするべきだ。
私達はもう一度考えてみる必要がある。







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