Mansun日記 第8章 (1997年9月)

Mansun NMEインタビュー

NME 1997年9月27日

● というわけでお次はMansun。うー、あいかわらずおまえもかわいいのう、なでなで‥‥。
◆ しかし狂ったように仕事してるね。あれだけいっぱいレコード作っておいて、またシングルが出るの?
● だからね、才能がね、ありあまってね、たまったものは出さないとね
◆ わかったよ!
● それでこれはMansunのアメリカ・ツアー・レポート。
◆ なんかそういうの好きじゃないんだな。
● なんでよ?
◆ 好きな人が嫌いなアメリカにいるのがかわいそうで耐えられないだけ。
● 勝手にかわいそうと決めるなよ。
◆ だって私の好きな人がアメリカで受けるわけがないもん(きっぱり)。それにイギリスのバンドがアメリカ行ってろくなことになったためしがないし。大丈夫なのかしら?
● 大丈夫。明るいカリフォルニアの太陽が降り注ぐビーチで、いつも通り真っ黒い服着て、暗ーい顔して、目の下にクマ作って、うつろな目して立ってるから
◆ まったくこの人は!(爆笑)
● Mary Chainみたい! ああ、やっぱりMary Chainを思い出すなー、このいとおしさは。そういや、Mary Chainもそうだけど、Suedeもいつも黒づくめだし、私たちの好みってこのパターン多いね。
◆ いい男は黒しか着ちゃいけないと、イギリスの法律で決まっているのだ。
● でも、Manicsは例外で、絶対に黒を着ないという異色のバンドだった。
◆ まあ、あの人たちのドレス・センスに関しては、私は何も言わないけどね。あれはあれで一種のマニフェストなんだろう。
● AndyはSuedeのロゴTシャツ着てる。
◆ あいかわらず愛を貫いてるな。ういやつらじゃ。しかしStoveは裸じゃないか。統率乱れてるよ。
● この人は「肉体派」だから。
◆ どこが! そういやPaulは決して肌見せないね。
● そうなんです、残念。絶対絶対私の好みの体型なのに!
◆ やっぱり水着が良かったか?
● やです! カウボーイハットは意外や似合ってかわいいけど。そういや、Jimもアメリカでカウボーイハットかぶってるのがかわいかった。
◆ この写真、ずいぶんほっぺたがふっくらしてこないか?
● もともと顔はふっくらしてるんです。体は細いけど。
◆ そういや、●は下ぶくれが好きだっけ。
● 下ぶくれじゃない! だいたいBrettとNeilを見たあとだと、誰でもそう見えるよ。
◆ それはそうだ。Chadはあの恐ろしい金髪縦ロールを切ったじゃない。
● うん。パーマもやめたし。そしたらすごいかわいくなった。こうするとあごも目立たないし。やっぱり美少年かもしんない。
◆ で、なんかおもしろい話は? タイトルには‘Mansun Go Mad In LA’とあるけれど、何をしでかしたの?
● これのことかな? Hollywoodのクラブ・ギグでの出来事なんだけど。Paulが仰向けにフロアに寝ころがって、歯でギターを弾いていると‥‥
◆ なんだ、そりゃー! どういう芸当だ?
● と、本人が言っている。するとChadが何気にステージを横切って、Paulの胸の上にまたがり‥‥
◆ (期待に胸躍らせて)それで、それで?
● あそこをPaulの顔に押しつけて、ぐりぐり腰をまわしたんだそうだ。
◆ きゃー!
● Paulはそれがよっぽどうれしかったらしく、そればっかり言ってる。「モロにだぜ! 口にじかにだぜ! まねじゃなくて、あいつ本当にやりやがった!」とか。
◆ くやしー! 見たかった! なんで日本じゃやってくれないのよ? しかしえらい。それは案外誰もやっていない。そういや、Suedeもビデオだけじゃなくて、ライブでからみやってくれるともっとうれしいんだがな。
● (想像する)やっぱり似合わないよ。Richardとじゃ。
◆ Neilでもいいよ。いっそ3Pという手も。
● Justineが女王様ルックで鞭もって出てきて、Brettをしばき倒すというのなら、すごく似合うと思うんだけど。
◆ やだ!
● 嫉妬ね。