JPN2006 サイド・バック
サイド&バック

素材はインド・ローズです。
バックのセンター・ラインは染めてない天然の物を7枚張り合わせて
作りました。
7mm厚のインドローズの板をセンター・ラインを挟み込む様に接着し
外周をくり抜いた後に、微妙にアーチを描く様に60Dのサンド・ペーパー
を手のひらに貼付けて(シール付きのペーパーです。)ひたすらコシコシと
削る訳です。
大体、3mm厚弱になる様に削ってバックのブレイシングを削った微妙な
アーチに合わせて削った後、接着します。
ブレイシングの素材は、縦方向はカーリー・メイプル、横方向はホンジュラス
マホガニーです。マホガニーは、薄く幅広くデザインしてみました。
タッピングした音が非常に良いのです。
裏側センターのカーリー・メイプルには切れ目を入れず、マホガニーを削って
貼付けて有ります。その方が、将来的に良い気がするのです。
横方向のマホガニーはもう少し薄く削る予定です。結果は、音で現れます。

こぼれ話

JPN2000のサイド・バックは、神代欅(ケヤキ)で作りましたが、欅って、太鼓の
胴の部分とか、木魚などに使用されていると記憶してます。
現在、紫檀の材料を探しているのです。
そもそも、JPNシリーズの最終目標は《螺鈿紫檀六弦ギター》を作る事なのです。
裏板全体に螺鈿(貝殻)やら、ルビーなどで装飾した、国宝級のギターを作る為の
デザインが切っ掛けなのです。
これは、生涯目標なので、何時に成るかは解りませんが、装飾のデザインはほぼ
完成してます。気長にお付き合い下さい。