12月
EMPEROR/
SCATTERED ASHES A DECADE OF EMPPERIAL WRATH

ブラックメタルという物は初体験になる。
ブラックメタル界の帝王エンペラーの軌跡を収めたベスト盤である。
シンフォニックメタルの荘厳さとブルータルデスメタルの攻撃性が一体化したような
印象を受けた。
美と醜が表裏一体となり織り成す世界観は圧巻だ。
狂気に満ち、全てを呪うかのような喉から搾り出される声が痛烈だ。

ちょっと音がゴチャゴチャとして聴き辛いのが難点だ。
しかし、この手の音は聴いてて体力を奪われるなぁ・・・。
S.O.D/SPEAK ENGLISH OR DIE

ジャケットが銀色だがこれはボーナストラックが+されたプラチナム・バージョンである。
後のハードコアシーンに影響を残すこととなった名盤である。
パンクVSメタルと当時は対立していたらしいのだが、
その融合がハードコアの原点たるSODである。
数秒で終わる曲があったり、7秒6曲のメドレーなど、人を食った馬鹿さ加減や皮肉が満載。
今聴いたってそのカッコ良さは古びたりはしないのだ。
これからもシーンに影響しつづけ愛されていく作品であり続けるだろう。
かっこいいリフが満載なのでギターキッズは聴くべきだ。
いや、誰であろうが聴くべきだ!

TNT/INTUITION

TNTを代表する傑作である。
楽曲のクオリティの高さ、耳障りのよさ、音、メロディ、どれをとっても最高。
HR/HM初心者であってもすんなりと聴ける美しさだ。
シングルカットされヒットしたTONIGHT I'M FALLINGは是非とも聴いていただきたい。
ポップスにありがちな狙った聴きやすさではなく、本物のポップナンバーだと思う。
演奏力の高さから音源の98%をライヴで再現するバンドとも言われていたが。
いまいち、「これは!」と言えるアルバムが無かったように思えたが
この作品は演奏力に作曲力が追いついたのか奇跡的な完成度だと思う。
TNTの最高傑作である。