2. 5月4日

 

ginzでの2日目。前日とはうってかわっての雨模様。肌寒い日だった。にもかかわらず、会場には早い時間から、お客さんが集まりだす。勿論、自分の座りたい席を確保するためだ。本日は、雨ということもあり、16:00頃に、光田氏のマネジャーである、小山田氏より、入場整理券が配布。非常にありがたい配慮だった。整理券を手にすると、開場を待っている人達は、いったんその場から去った。

 

(1) 第1部

 

開場時間になり、お客さんが会場に入る。開演時間までは前日同様に、各自思い思いの時間を過ごす。我々は、前日に引き続き、ワインボトルを注文。前日、オーナーの小川氏が、「じゃあ、ワインギンギンに冷やしておくからね。」と言っていたので、第1部が始まる前に、ボトルを購入。相変わらず、ボトルを注文したのは、我々だけだったようだ。

 

時間になると、光田氏ではなく、CICO氏が登場。ピアノの前に座った。彼の話によると、「1曲目が決まっていないので、とりあえず、僕が前説で出てくることになりました。」ということ。CICO氏は、「ピアノが弾ける人ってこういうときいいよね〜」といいながら、ジャンと鍵盤をたたいたりしながらトークを繰り広げた。また、「前説なんで、拍手の練習でもしようか。」ということで、拍手の練習もした。その後、メンバーを順に紹介。客席に、呼んで欲しい人を聞き、その順にメンバーをステージに呼ぶ。トップは、河野氏。藤井氏の声も早々に客席から上がったが、「早くから呼ぶと藤井さん、疲れちゃうからさぁ。」ということで却下。メンバーがステージに登場する毎に、その登場メンバーを交えてのトーク。全員が揃い、光田氏が登場。

 

「お待たせしました。」という声と共に、光田氏が登場し、前日同様、リクエストカードからのスタート。まずは、カバー曲リクエストに、2曲(「The long〜」、「Just two〜」)応じた。その後、オリジナルリクエスト曲に応じ、演奏。オリジナルに対しては、3曲。その場で、曲順を決める。「二人〜」の後、「やさしさ〜」にすぐつなげようとするメンバー。杉野氏のカウントが入ったところで、藤井氏が待ったをかけた。「あのさ〜みんな俺のこと考えてる?楽器変えるんだけど。チューニングも…」と一言。藤井氏の準備が整うまで、つなぎでMCが入る。この曲は、当初「ずるい男」というタイトルにする予定だったらしい。が、シャ乱Qが、「ずるい女」を発表したので止めたということ。このような話をしている間に、藤井氏の準備が完了し、「やさしさ〜」が演奏された。これらのリクエスト曲披露の後、次はメンバーリクエストということで、2曲(「パレード」、「ごはんばできたよ」)演奏。「パレード」は、シュガーベイブの曲。斉藤氏の青春の曲として紹介。「ごはん〜」は、矢野顕子氏の曲。光田氏リクエストだ。どちらも思い出話を交えながら、曲紹介をしていた。これらの曲を演奏した後、河野氏以外のGメンバーは、ステージを去った。

 

光田氏と河野氏が残ったステージに、友井氏と門嶋氏が加わった。この4人で、ホイットニーヒューストンの「I will〜」を演奏。門嶋氏がステージを去ると、「鍵盤3兄弟」のコーナーに突入。ピアニカを片手に、前日同様トークを繰り広げる3人。本日の河野氏は、客席の笑いを取る行動を見せた。友井氏と光田氏の言葉に対しての返答が、面白かったのだ。「がんばれよ。」という言葉に対して、「お前もな。」等と発していた。「だんご3兄弟」を、1フレーズ演奏した後、「音楽的なメスを切り開く!」と光田氏は前置きし、しりとり大作戦。本日は、ピアニカでまず繰り広げられた。しりとりの順序は、前日同様。友井氏がまず、「チューリップ」を吹いた。その後しばらく、童謡シリーズ。途中、光田氏は、「やっぱり使っている楽器がピアニカだから、童謡ばっかり出てきちゃうね。」と一言。河野氏は、タイトル間違えて演奏したりと(結局そのまま突っ走っていたステージ)、前日同様に爆笑コーナーとなった。このコーナー、本日は、だいぶ時間をかけていた。客席に、協力を求める3人。「森の熊さん」を「森の熊」とタイトル変更してまでも、長く続けようと、がんばるステージ。河野氏の歌や、しりとり回答者以外の2名が、その曲に合わせて音をつけたりと、前日以上の盛り上がり。途中で、ピアニカからピアノ対決(と言っても、使う楽器が変わるだけだが)になったりと、30分くらい続けていたかと思う。最後には、マネージャーの小山田氏の大きな巻きが入り、「酒とバラの日々に」を、3人できっちりと演奏し、コーナー終了。そして、このコーナーで、第1部も終了した。

 

(2) 第2部

 

第2部の幕開けも、リクエストから。光田氏の弾き語りでのスタートだ。「幻〜」は、1フレーズのみの演奏。「いつか〜」では、コード進行が「曇り空」と一緒ということで、曲の途中に、「曇り〜」を織り込み演奏。3曲目の、「美しい〜」では、河野氏が中央のピアノ前に座り、ピアノを担当。光田氏は、マイク片手に立って歌った。表情から察すると、かなり感情を込めて歌い込んでいたようだ。河野氏のピアノも、めったに聴けないので、得した気分だった。

 

この後、光田氏と名前が1字違いの、みつい氏登場。みつい氏のあだ名は、「ちゅるい」。「なんでちゅるいなの?」と問い掛ける光田氏に対して、「話すと長くなるんですけど〜」と説明するみつい氏。ここに、斉藤氏以外のGメンバーが加わり、オフコースの「のがすなチャンスを」が演奏された。実はこの曲、全員で練習しておらず、譜面も初見。そのため、光田氏は、演奏前に譜面の説明。「リハーサルできない時はファミレスとかで、こうやって確認するんですよ。」と光田氏。めったに見られない光景を、目の当たりに出きるところも、ファンにとってはありがたい。「コーダを間違えないでね。」などと、早口で説明を続ける光田氏。譜面を見入るメンバー。一通り、説明が終わったところで、演奏開始。みつい氏が、ピアノを担当。光田氏とみつい氏が、歌う。みつい氏は、光田氏と一緒にステージに立つのが夢だった人。それを知っていた私は、見ていて少しどきどきしていた。みつい氏のことも知っている私にとって、2人が一緒に演奏しているのを見られたのは、正直言って嬉しかった。少し緊張しているようだったが、楽しそうにみつい氏は演奏していた。この曲の後、河野氏以外のGメンバー(光田氏も含む)は、ステージを去った。みつい氏のバンドメンバーの宮澤氏が、ステージに登場。ウッドベース担当の彼。ステージにて準備をする。その間、みつい氏は楽曲の説明を行った。準備完了のところで、みつい氏オリジナル楽曲の「多摩川〜」が演奏。これは、みつい氏が好きなラジオ番組についての曲。詞の内容に吹き出すお客さんも若干いたが、みつい氏の曲に聞き入る客席。河野氏は、ピアニカを担当。まさか、河野氏が加わるとは思っていなかったので、少々驚いた。ピアニカが加わったこの曲、以前にみつい氏のライブで聴いたときとは、また一味違ってよかった。

 

みつい氏の演奏の後、みつい氏と宮澤氏はステージを去り、小川氏とGメンバー登場。「とんかつ弁当を食べられて、根に持っていた光田氏」ネタを中心に、トークを繰り広げた、小川氏と光田氏。場内から笑いが発生していた。このメンバーで演奏されたのが、「Just the〜」。本日小川氏の演奏はこの曲のみ。続いて、「斉藤久美子リクエスト」とし、オフコースの「青春」が演奏された。

「氷の世界」を歌うために、ウォーミングアップする藤井氏。前日以上に、気合の入っている藤井氏。演奏開始直後、「違うぞ!」と田中氏に告げる藤井氏。テンションは昨日以上に高いようだ。ノリノリの藤井氏に触発され、ステージ上の他メンバーも、ジャンピングを見せたりと、大いに盛り上がっていた。前日は、後ろを振り向いてくれなかった藤井氏(私の席は両日とも、藤井氏の後頭部を見つめる場所だった)だったが、今回は、後ろを振り向いてくれた。最後は、「食いしん坊万歳!」のテーマ曲で締めくくった、藤井氏だった。ノリにのったところで、TOTOの曲を2曲(「Georgy〜」、「ROSANNA」)。本日は、2曲ノンストップで演奏。大変盛り上がった楽曲。藤井氏は、ステージから客席に上がってギターを披露。その後ろで、コードをさばく光田氏。大いに盛り上がるメンバー達。気分がノリにのっている光田氏は、藤井氏のアコースティックギターを抱え、ギターを披露。こういうのは、普段は本当に見られない光景だ。普段のライブも楽しそうだが、いつも以上に楽しんでいる様子を垣間見た気がした。

 

大いに盛り上がり、最後まで突っ走るステージ。「MY LIFE」を織り交ぜた、「STAR」。頭で鍵盤を弾く姿を披露する光田氏。客席から、「お〜!!」と感嘆の声と声援。このままの勢いで、「Cryn〜」へ。客席に、「イエーイ〜♪」と投げかける光田氏。それに応じる客席。しばらくやり取りを続け、客席に上がり、特定のお客さんにマイクを向け、同じように投げかける。マイクに向かってそれに応じる、指されたお客さん。ステージと客席が一体となって盛り上がった。最後は、なぜだか、「野球拳」で締めくくった。

 

アンコールでは、NORIKO氏と光田氏の演奏。スティービーワンダーの曲だ(タイトルはちょっと、いやかなり自信ない)。演奏前に、「ああやってマイク向けても応えるお客さんってすごいよね。まあ、僕も応えるけど。」と光田氏。NORIKO氏も、「確かにすごい。でも、そういうお客さんって大事。」。「うちのお客さんってそんな人ばっかり(笑)」と、光田氏。このような会話を続け、NORIKO氏の、美声で2日間のライブの幕を閉じた。

 

 

3. ginzでの2日間を振り返って

 

幸運にも、2日分のチケットを入手できたこと、本当に嬉しく思っている。ただ、その分、手に入れなかった方もたくさんにらっしゃることも知っている。何を隠そう、私も自分ではチケットを取る事が出来なかった。両日分手に入れることが出来たのは、まさに友人のおかげ。友人に感謝だ。

 

ginzでの2日間。本当に楽しい時間を過ごした。お酒を片手に、ライブを見られるのは嬉しい。普段のライブハウスでは見られない状況も多々あり、行くことが出来たことを嬉しく思う。演奏曲目も、なかなか普段では聴くことが出来ない物が多数。藤井氏のヴォーカルもとても格好よかった。打ち合わせをステージ上で繰り広げるメンバー。そんな光景も、見ているものの目を楽しませる。

 

初日のみでしか聴くことの出来なかった、鍵盤3兄弟の「ほたるこい」。これはぜひとも2日間聴きたかった。本文にも明記したが、私にとって本当に懐かしい思いのする楽曲だったから。演奏中、歌詞が頭を駆け巡り、この曲を楽しく歌っていたときのことを思い出した(おそらく歌詞が頭を回った人は、あまりいないだろう)。

 

さて、今改めて、2日間で演奏された楽曲に目を配ってみる。初日は、19曲(除しりとり)。2日目は、21曲。合計40曲だ(短に両日の合計。両日とも演奏の場合は、2曲と換算)。このうち、オリジナルが、10曲。オリジナルに関しては、両日とも別メニューにて演奏。カバーに関しては、両日演奏が、4曲(「Georgy〜」、「ROSANNA」、「Just〜」、「氷〜」)。それ以外は、どちらかのみの演奏ということで、非常に多数の楽曲を聴いたことになる。

 

去年は、ginzに行きたくても行けなかった私。というのは、うちから調布は遠いため、きっと帰れないので1人で行くのはちょっと…と思ったからだ。今回は一緒に行く仲間も出来、こうして、ginzライブを体験することが出来た。去年もこんなに楽しいことをやっていたのかなと思うと、行けなかった(行かなかったというほうがいいのだろう)ことが残念。お酒も食事もおいしく、お店の雰囲気もよく、大変満足。ワインは本当においしかった。また行きたいなぁと思う。

 

<謝辞>

 

このレポートを書くに当たって、ご協力くださったみなさん有難うございます。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。レポートを作成する上で、メモを取りながら(主に演奏曲目)ライブを見ていた私。2日目にそのメモをお店に忘れたのです。そこで、お店に電話を入れ、メモを引き取りに、お店に引き返したのですが(打ち上げ中のところ、本当に申し訳ないと思ったのですが)、全て揃っていませんでした。その時、「もう、これは自分の不注意だし、仕方ない。」とあきらめていました。その日の晩は、宿泊先の友人宅にて、みんなでできる限りの記憶をもとに、記憶をかき集める作業をしました。本当に有難う!!友人たちよ。

 

後日(2日後)、自宅の留守電に、ジェントルハーツの山口さんからメッセージが入っていました。内容は「メモがあります。」というもの。この言葉を聞いた時、どれだけ私はうれしかったことか!まさか、出てくるとは思っていなかったのです。何せ、走り書きの汚いメモですから(捨てられても当然の代物)。事務所の方の心やさしい行動に、ただ感謝するばかりです。こうして、このレポートを書き上げられたのは、このメモを保存してくださったジェントルハーツの山口さんのおかげです。どのような状況でメモが見つかったのか分かりませんが、おそらく、他にも色々な方が関与なさっていたと思います。皆様に多大なご迷惑をおかけいたしました。今回は本当に皆さんに助けられて、このレポートが出来あがったと思っています。単に個人的に書いているものにもかかわらず、ここまで親切にしていただいて、本当に嬉しく思います。皆様ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

 

付録

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