釜ヶ崎「寄ってき」まつりが終了してから
釜ヶ崎ＳＯＮＩＣ「釜ソニ」は当時数人にて立ち上げた企画であった。
ネーミングも各自持ち寄り、会議を重ねた末,「釜ヶ崎ＳＯＮＩＣや！」と落ち着いた。
あとは各出演アーティストへのある程度のオファー調整と当サイト完成が終わるまで公表は一切行わなかった。
ようやく頃合いがつき、釜ヶ崎ＳＯＮＩＣ開催を発表ししばらくしたのち、
問題が起きた。
「どうも釜ヶ崎夏祭りと釜ヶ崎ＳＯＮＩＣを混合される事がおきている。」
それはＷＥＢ上で釜ヶ崎夏祭りを通称として釜ヶ崎ＳＯＮＩＣ、カマソニと呼ぶ傾向があるとのこと。
これはマズイ。
しかし釜ヶ崎ＳＯＮＩＣも動き始めたばかりなのだ。
釜ヶ崎夏祭りと釜ヶ崎ＳＯＮＩＣは、まず主旨が全く違いすぎる。
しかしこのまち西成、釜ヶ崎は現在何かと話題にされることも多く、
外から見れば西成のお祭り、場所は同じで 両方に出演するアーティストもあり、
また、そのアーティストによる釜ヶ崎夏祭りの周辺で釜ヶ崎ＳＯＮＩＣの露出があり
これは大変誤解を受ける結果ともなった。
しかし、通称というのは正式名称ではない。
お客さん、第三者から、通称なのだ。
だからこそ、この祭りが掘り下げられなければ、これからも誤解される事もあるであろう、とのことで
釜ヶ崎越冬闘争、釜ヶ崎夏祭り実行委員会の方と話をする事となった。
そして当サイトにて釜ヶ崎夏祭り、越冬闘争と釜ヶ崎ＳＯＮＩＣの主旨確認、比較をし
分かりやすく差別化を出来るように下記の文章を掲載する事と相成りました。
｢釜が崎夏まつり｣のやぐら撤去が終わった8月16日に数名の知人より
｢釜が崎夏まつり｣と、今年の秋より催される｢釜ソニック｣がネット上で混同されていると聞き、
｢釜ソニック｣の主催者の方々とお会いして話しをしました。
誤解の原因として、数年前より｢釜が崎夏まつり｣が一部の若者から｢釜ソニック｣という別称で呼ばれていた事がわかりました。
今年の秋より、｢釜が崎寄ってきまつり｣の流れを受け継いで
同じ三角公園で催されるまつりの新しい名前が同じ｢釜ソニック｣であるためネット上で混同してしまったようです。
｢釜ソニック｣のホームページを通じて｢釜が崎夏まつり｣｢釜が崎越冬闘争｣の趣旨を皆さんに理解していただくのが
誤解、混同を防ぐ抜本的な手立てだと思い、この場をお借りして簡単な趣旨説明をさせていただきます。
｢釜が崎夏まつり｣は｢誰もが安心して働き生活できる釜が崎を！｣をメインスローガンに掲げ、
釜が崎で活動する労働組合、宗教者、ボランティア、労働者の有志によって実行委員会を結成して開催しています。
｢釜が崎越冬闘争｣の実行委員会も同じメンバーで構成されており、
｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣共に1970年の初頭より釜が崎の労働闘争で
様々な苦渋と犠牲を経て守り続けられた三角公園を拠点に40年以上にわたり受け継がれています。
｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣の趣旨は
①炊き出し、夜回り、情報冊子の提供など野宿をせざるえない仲間の労働者への支援活動、
②就労問題、医療問題、生活保護の問題等により困窮している釜が崎の労働者の声を行政へ届けるアピール活動、
③釜が崎でなくなった仲間の労働者の慰霊祭を骨子としています。】
以上が趣旨説明になります。
猛暑、厳寒の中舞台で演奏される出演者の方々には実行委員会の趣旨を理解、賛同された上で協力をいただいています。
出演者の皆さんの充実した演奏により
最近では年々｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣に参加するため、
たくさんの若者が三角公園へ集うようになりました。参加者が増えるのは良い事ですが、
趣旨が理解されずに舞台だけが盛り上がるのでは本末転倒になってしまうと思います。
音楽をきっかけに三角公園へ訪れた方々へ音楽イベントとして楽しんでもらうだけではなく
｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣の持つ意義をご理解頂きたいと、今回の件で痛切に思いました。
また、確認事項になりますが
｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣と、｢釜ソニック｣は完全に独立しており、共催関係は一切ありません。
｢釜ソニック｣の主催者、関係者が｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣へ出演者として舞台で演奏していただいていますが、
｢釜ソニック｣の主催者、関係者として参加して頂いているわけではなく、
あくまでも｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣の趣旨を理解、賛同したミュージシャンとして舞台で演奏して頂いています。
今後、混同誤解を未然に防ぐため、｢釜が崎越冬闘争｣、｢釜が崎夏まつり｣の舞台、媒体で｢釜ソニック｣の宣伝、出演依頼を行う場合は
｢釜ソニック｣の趣旨説明をしていただいた上で主催者の方のみを通じてお願いしています。
同じ三角公園を拠点として活動する｢釜ソニック｣へは私個人として微力ながら応援させていただきます。
聖地、三角公園を釜が崎で暮らす仲間の労働者と共に守り続けていきましょう。
紙面をお借りした｢釜ソニック｣のまちゅこけさん、呼鳴手さん、ありがとうございます。
(文責…釜が崎越冬闘争、釜が崎夏まつり実行委員 伊井鈴雄)
との文章をいただきました。
また、釜ヶ崎ＳＯＮＩＣの主旨、目的も当サイトにて目を通して頂ければ幸いです。
この釜ヶ崎という町、何かと話題にもなりやすく、
出来れば両祭りの主旨を理解されたうえでお楽しみ頂ければ、と思います。
