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リヒター
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
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リヒターらしい落ち着いた演奏。
ロ短調はやや古風な感があり、本演奏もやや大時代的な部分は散見されるが、ロ短調ほどではなく、安心して聴くことができると感じるのは、私が一番聴きなれているからであろうか。
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ヘルムート・リリング
シュトゥットガルトバッハ合唱団
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ソプラノが美しい。受難曲は、高音部が美しいと聴き応えがあります。
#1 "Herr" はテンポが速い。#39 "Ruht wohl"
は、「安らかにお休みください」と言うには、ちょっとテンポとアクセントが気になります。#40
"Ach Herr" もまるで行進曲調。
リリングもきちんとした考え方があって、音楽を作っているとは思いますが、ちょっと疑問を感じます。
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ヘレベッヘ
コレギウム・ヴォカーレ
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第2稿です。第2稿のCDは多くないので、貴重な録音です。
全体的に透明感の漲った、きれいないい演奏です。受難曲も教会音楽であるというバッハの意思を表現しているようにも感じられます。
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コルボ
ローザンヌアンサンブル
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なんと優しいヨハネであることか。全曲を通して、平安への祈りを感じる。
また、通常劇的に歌われることの多い #2b
"Jesum, von Nazareth" や#12b "Bist du nicht"
などもゆっくりとしたテンポで「イエスの死」への緊迫感を和らげている。
合唱を歌う者にとっても「優しい」ということであろうか。
ただ、その結果として劇的効果が薄れ、単調になっていることも否定できない。
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ゲンネンヴァイン
Consortium classicum
シュトゥットゥガルト マドリガルコール
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おおらかで、伸びやかで、ゆったりとした演奏です。 各曲の最後は、rit.
で強調されていますが、それも無理な感じもありません。そのくせ、いいテンポ感があって、もたもたした感じはまったくありません。
1970年の録音で、一時代前の時代背景を感じさせます。
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Frans Brüggen
18世紀オーケストラ
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透明感のある美しいハーモニーです。
第1曲の”Herr"、最初はそっとささやくように、リピートでは力強く、いいですね。
全体的にやさしい曲づくり、しかし、強弱やテンポの変化により、立体的な演奏になっています。
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Harnoncourt
シェーンベルク合唱団
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス
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きれいにまとまってはいるのですが、小じんまりとまとまった演奏だと思います。
"Herr"だって、もっと意志を持って、力強く神に語りかける、そんな表現のほうがいいのではと思います。
歌う立場からは、もっとおおらかに歌いたい、そんな気がします。
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バッハ・コレギウム・ジャパン
鈴 木 雅 明
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BCJの演奏はとても歯切れがよく、無駄がないように思える。合唱人数も20人弱と少人数のため、歯切れのよさをさらに高めている。
一方、歯切れのために、コラールでももっとゆっくりしてもらいたい、おおらかに、と感じる部分も少なからずあることも事実である。
日本人による演奏として、海外の演奏レベルに負けないことは言うまでもないが。
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ブランデンブルク・コンソート
ケンブリッジ・キングス・カレッジ聖歌隊
スティーヴン・クレオバリー(指揮)
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いわゆるブリリアント版。
歯切れのよい「現代的な」演奏。
第1曲のテンポには驚かされたが、福音史家のテナーの透明な声を聴いたあとは、まずまずの演奏。
終曲のあとには、第2稿の演奏も収録されている。
低価格でこのCDを入手できることについては感謝。DVDも販売されている。
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Peter Neumann
Kolner Kammerchor-Collegium
Cartusianum
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第2稿です。
2稿と4稿について、「この第2稿の終曲は、はるかに全体を締めくくるにふさわしい重みのあるものです。」という、いい見解のHPがありましたので、ご紹介。
おやぢの部屋
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シギスヴァルド・クイケン
La Petite
Bande
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各パート4人の16人という合唱団。小編成にも関わらず、クイケン流のゆったりした流れでの音楽で、透明感のある美しい響きのある音を聞かせてくれる。
各ソリストもいい。特にルネ・ヤーコプスの甘いカウンターテナーは聴き応えがある。
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