1.「フロント・バーナー Front Burner」"Basie Big Band" Count Basie Orchestra 1975
2.「フレックル・フェイス Freckle Face」same
スイング時代から現代まで活躍したビッグバンドと言えば、デューク・エリントンとカウント・ベイシーのバンドが 双璧です。しかし、アマチュアのバンドで取り上げる曲は圧倒的にベイシー・バンドの曲です。これは楽譜の入手しやすさも ありますが、エリントンのメンバーの個性を生かした精緻な編曲に比べてベイシーの曲の方が演奏しやすいからだと思います。 ベイシー・バンドはもう何度も紹介しましたね。今日は60年代以降の「モダン・ベイシー」と呼ばれる時代の私の一番好きな レコードから2曲聞きましょう。1.はリズム・セクションからはじまってしだいに盛り上がっていきます。ベイシー自身のピアノ、 フルート、テナーのソロが出てきます。2.は前にもライブ盤を聴かせましたが、大好きな曲なのでスタジオ録音の決定版を聴いて下さい。 ゆったりしたベイシー独特のテンポでのスゥイング感!これは真似できませんよー。
3. 「アフター・ミスター・テン After Mr.Teng」(air check) Toshiko Akiyosi-Lew Tabackin Big Band 1979
4. 「エルーシヴ・ドリーム Elusive Dream」same
米国で活躍している穐吉敏子が率いるこのバンドは現在、名実共に世界最高のビッグバンドです。演奏する曲は すべて穐吉自身の作曲したもので、複雑で高度なアンサンブルと素晴らしいアドリブ・ソロが聴けます。3.では穐吉自身の ピアノ、トランペット、ベース、テナー、とソロが続きます。4.はフルートを中心としたアンサンブルからトロンボーン、 アルト、ピアノ、のソロが聴けます。
5. 「ジー・ジー Zee Zee」"At the Public Theatre" Gil Evans Orchestra 1980
ギル・エバンスは1930年代から活躍していた作・編曲者、バンド・リーダーで、多くの傑作が知られていますが、 自己の芸術に徹するあまり経済的には不遇でした。昔から変わった楽器編成をすることで知られていて、今回の曲も エレクトリック・キーボード3台にチューバやホルンなどが加わっています。「雲のような」と評される独特のアンサンブル をバックに、"ハンニバル"・マービン・ピーターソンのトランペット・ソロが聴けます。
6. 「君がトップ You're the Top」"Anita" Anita O'Day 1956
ボーカルを聞きたいという希望が多いので、ビッグバンドをバックに歌うアニタ・オデイを聴きましょう。 曲はコール・ポーターのしゃれたラブ・ソングです。「君はシュトラウスの交響曲だ、君はモナリザの微笑みだ、 君はフレッド・アステアの足だ、君はミッキー・マウスだ(!)・・・」という歌詞がおもしろいです。
(男子B)5.「Zee Zee」「雲のようなアンサンブル」とあるが、まさにその通りと言った感じ。
全編に張りつめた空気が満ち、聞く者を飲み込んでいく。眠気が覚めた。
(男子C)1.はいろいろな音が混じり合っていてとても軽快でよかったです。5.は幻想の世界
へ入ってしまうような曲だった。トランペットの音が奇妙な感じがしました。6.男性ボーカルも聞きたいです。
(女子D)はじめのリズムセクションのところがとても好きです。ピアノがほんとに小さく「ポン、ポン」
と入るところなんかはとてもかわいいと思います。余談だけど、いつも私はこのクラブで日頃聞かないジャズを聴いていると将来
もし最高にいい部屋で一人暮らしができたらジャズのレコードを揃えていつも部屋に流していたい、などと考えてしまうのでした。
3.は、なんかすごく忙しい。やっぱりすごいと思うし複雑で水準も高そうだけれども、もしコンサートでこの演奏を聴いたら
精神が高ぶって疲れそう。4.も好きになれない。やっぱり私にはジャズがわからないのだろーか?5.はすごく変わっていると思う。
なんかミステリー映画のオープニングとかエンディングみたいな感じで、すこし不気味。ずーっと聞いているとおかしな錯覚を
起こしそう。それよりも今この教室の前を通った人にここで黒魔術でもやってるんじゃないかと思われそう。
(女子E)最近は、ラジオなどでジャズがかかっていると「あー、この曲きいたことがある」とか 「この人の名前知ってるー」って思うようになった。これは私にとって大きな進歩だと思う。2番目の曲は良かった。 3.4.は日本の女の人と言う感じではなく、男の人みたいですごいと思う。4番目の曲の方が良かった。今日の最後の曲は・・ 私はこういう曲が好きです。