「Someday My Prince Will Come いつか王子様が」
1. マイルス・デイビス・セクステット "Someday My Prince Will Come"Miles Davis 1961
まずはディズニーの映画「白雪姫」の挿入歌で'50年代からジャズ・プレイヤーが取り上げて今ではジャズの「スタンダード・ナンバー」 になっている曲です。ソロはマイルスのトランペット、ピアノのウィントン・ケリー、テナー・サックスが二人ソロを取ります、違いがわかるかなあ?ジョン・コルトレーンとハンク・モブレーという人ですが コルトレーンはそのうちまた聞かせます。
2. ビル・エバンス・トリオ "Portrait in Jazz"Bill Evans Trio1959
今度はビル・エバンスのピアノ・トリオで聞きましょう。例によって三人が絡み合ってワルツのリズムでスウィングしています。
「Alice In Wonderland 不思議の国のアリス」
3. ビル・エバンス・トリオ "Sunday At Village Vanguard"Bill Evans Trio1961
もう一曲ディズニーの映画から「不思議の国のアリス」のテーマ曲を聴き比べてみましょう。この曲も「いつか王子様が」ほどではありませんが ジャズ・プレイヤーがたまに取り上げます。あれっ、両方三拍子の曲になっちゃった。ところでこのアニメ見ましたか?私は大好きなんですけど。さて演奏はまたビル・エバンス・トリオです。 今度は、ジャズ・クラブでのライブ演奏です。観客の声とかグラスの音とか、リアルに聞こえますよ。ベースはスコット・ラファロという人で この録音のすぐ後に事故で亡くなってしまったのですが、すごく繊細で、独特なスタイルの人です。後のジャズ・ベースのスタイルに大きな影響を 与えました。
4. オスカー・ピーターソン・トリオ "The Way I Realy Play"Oscar Peterson Trio1968
今度はオスカー・ピーターソン・トリオです。・・・今日は今までに取り上げた人ばかりになっちゃいましたね。偶然です。次回からまだ紹介していない プレーヤーをいっぱい持ってきます。さあ、同じ曲・同じ編成でもビル・エバンスとオスカー・ピーターソンではこんなに違うんだと言うところを 聞いてみましょう。もちろんどっちが上、ということではありません。どちらも素晴らしい演奏だと思います。
5. 「スター・ダスト」 "Star Dust"Wynton Marsaris1984
最後も、前回聞いたのと同じ「スター・ダスト」です。マイルスよりかなり若い世代のウィントン・マルサリスのトランペットで聴きましょう。 ストリングスも入った「モダン」な編曲がステキです。
(男子B)ビル・エバンスの「いつか王子様が」を聞いて、自然と身体が動き出すくらいよかったです。
「スター・ダスト」は前回聞いたようなむかしのスタイルと違った感じがして、それなりによかった。
(男子C)「いつか王子様が」は僕はピアノ・トリオの方がよかった。あまり「ジャズ」と言う感じがしなかった。
「スター・ダスト」はクラシックにとても近く感じた。僕はクラシックに近いハード・ロックが好きなので、すごく身近なものに感じた。
(女子D)「いつか王子様が」は最初の演奏の方はすごく激しい感じがしましたが、二番目のは静かで、じっくり聞けたような気がしました
。「不思議の国のアリス」も二つのグループの演奏の感じがまったく違うので同じ曲を二度聴いてもとてもおもしろいです。
(女子E)1.は二人のサックスということだが、なんとなく音が違うような気がしたのだけれど ほとんど聞き分けられなかった。私は、どちらかというと2.のほうがやわらかい感じがして良かった。ベース・ソロがなんとなくインドっぽくておもしろかった。 私はピアノやトランペットみたいなHiな音よりも、ベースみたいな音の方が安心して聞けるし心が安まる気がします。 3.の初めのピアノがいかにもディズニーらしかった。ベース・ソロには感激してしまいました。4.は3.よりテンポがある。私はこういう「ジャズ」の典型みたいな ものよりは3.のようななにかふあっとした感じのする曲の方が聞き易い。5.は映画音楽みたいだった。トランペットはあまり好きではないけれど、これは なんかすごく気に入ってしまった。聞きやすく、かっこよかった。