1. 「スター・ダスト」Lionel Hampton All Stars"Just Jazz Concert"1947
ビブラフォンの名手ライオネル・ハンプトン(「ライオンが半分の布団で寝ている」ジャズメンって誰だ?なんてナンセンス・クイズがあったっけ) のオールスターズの演奏です。「スター・ダスト」って有名な曲です。(シャボン玉・ホリデーなんて知ってる?って知る分けないか) 初めにウィリー・スミスのまあみごとなアルト・サックスがテーマ・メロディを吹きますが、最後のテーマは省略されてますね。 この曲のテーマ・メロディは32小節で出来ています(これをワン・コーラスと言います)。このテーマで指定されている「和音進行・小節数」 が何度も繰り返され、その上に各人の「アドリブ・ソロ」が繰り広げられます。アルトサックスに続いて、トランペット、テナー・サックス、 ベース(弓弾きのアドリブ・メロディーにユニゾンでハミングするという名人芸を聴かせます。)、ピアノ、ギター、と来て最後にハンプトンが まってましたとばかりヴァイブを叩き出します!さあこの人は何コーラス「ソロ」をするか、数えたい人は数えてみよう!・・・まあ、とにかく 同じ「和音進行」でいかに個性的なアドリブができるかを聴いてみて下さい。
2. 「ノリーのノクターン」"The Way I Realy Play"Oscar Peterson Trio
さて、今日はもう一曲しか聴く時間がありませんね。これはピアノ・トリオです ベースとドラムが明快に4ビートを刻む上にピアノが歯切れ良くソロを取ります。前回のビル・エバンス・トリオとの 違いに注目しましょう。今回のはベースとドラムがピアノの伴奏に徹している分わかりやすいと思います。
(男子B)ビブラフォンがとてもきれいだった。僕は小学校のときビブラフォンをやったことがあるがむずかしかった。今度先生の演奏を聴かせてください
(男子C)1.はゆったりしすぎて眠たくなった。ベースのソロが面白かった。2.の方が明るい感じでよかった
(女子D)「スター・ダスト」はビブラフォンの音がすごくいい。すこしピアノみたいな感じ。きれいな音なので
この曲にすごくあっていると思う。ベース・ソロのハミングは人の声とは思えなかった(最初サックスかなあーと思ったくらい)。
コード進行が同じで、一つ一つの楽器が次々に別のメロディーをつくっていくというのがすごい。
一曲ではあるけれど、この一曲に何曲もの曲が入っているようなものですよね。コード進行が同じでも、暗い曲になったり明るい曲になったり
といろいろできるというのがよくわかった。2.はとても楽しそうな曲で人が踊っているところを曲にしたみたいだ。どうしてあんなに速く
弾けるのでしょう。ピアノが速く弾くのはクラシックなんかで時々聴くし、ドラムが速いのはヘビィー・メタル、ハード・ロックで慣れてるけれど
ベースがあんなに速く弾くなんてジャズでもなければちょっと聴けない。信じられない!
(女子E)1.このクラブに出て来てから初めて知っている曲が出た!二番目のトランペットと最後のバイブが良かった。 2.は軽快なリズムでとてもよかった。オスカー・ピーターソンのをもっと聞きたくなりました。