岡本太郎に『明日の神話』という作品があるが、言ってみればこの作品は『今日の神話』だ。
今日、これほどまでに神話的な音楽を、いま、目の前で実証してくれるバンドがあるだろうか。
─ 阿部海太郎(音楽家)
琥珀の島へ
この透明な歌の島はどこにあるのか。
土から沸き上がり空へと消えていく。
祈りと眠りと花々の落下と、
小人たちが遊びさまよう海の孤島。
その歌声に、心よ、触られてみるがいい。
─ 佐々木幹郎(詩人)
表現のライブでいつも印象的なのは、お客さんが表現の音楽から何かを感じ取って、時に涙したり恐れるような表情をしたり、僕はお客さんのそんな表情を目の当たりにして表現の音楽にいつも直接的にも間接的にも感服していました。今作も聴き手に深く響く作品だと思います。特にアルバム最後の曲「彼岸」は生きていく中でふと感じる尊い瞬間を包み込んで収められた奇跡的な名曲だと思いました。
─ 橋本翼(cero)
表現(Hyogen)『琥珀の島』すばらしすぎる。箱を開いただけでもう、感動してしまう。このアルバムは、彼らのライヴを、私の耳が4つもしくは6つになって、同時に聴いているような感覚におちいります。そして泣いてしまう理由は自分でもよくわからない。
─ あだち麗三郎(音楽家)
今表現の新作を聴かせていただいてますが、本当に素晴らしいです!
音が良いのは予想していましたが、音作りの方向性イマジネーション、アレンジは予測を大きく超えてて驚きました!なんか「参りましたー!」と思う位かっこいいです。個人的に音が好きです。こういう音を作りたいというか出せるようにしたいな、と火を点けられた感じ。本当に久しぶりにそういう気持ちにさせられました。
─ 阿部共成(音楽家・エンジニア)
それは全ての存在の記憶、数多の音楽の粒子が結晶化したしたようなアルバム「琥珀の島」。
これを奏でる四人が乗った「表現」という箱船の旅が、この先どこに向かうのか、何にたどり着くのか楽しみでなりません。
─ 黒田武志(造形作家・デザイナー)
神話的なコンセプトアルバムでありながら、現実と地続きのリアリティがあるのは、本作の端々に震災後の世界への眼差しが感じられるからでしょうか。特にラストの「彼岸」という曲は向こう岸から、こちら側の世界を見つめているようなゾッとする美しさがあります。こんな作品がつくれるのは表現(Hyogen)しかいません。
─ 荒内佑(cero)
ついに琥珀の島を見つけた。
目に映るものは全て どこかで見たことがあるものであったが、それがそこに存在するルールは全て 僕が知っているものとはまるで違った。
まるで違った。
ドやレやミではなく、空気の震えの波。空に浮かぶ海のようだ。
ここには慈しみ甘く酔える記憶はなく、由来のない絶望すら垣間見えるが、それこそ僕が求めていたものだったのだ。
─ annie / 中村大史(momo椿* etc.)