指揮者紹介U

久世武志(くせ たけし)

大阪生まれ。洗足学園音楽大学指揮研究所にて指揮を秋山和慶、河地良智、川本統脩、スコアリーディングを島田玲子、西川麻里子の各氏に師事。またオーボエを前川光世、リヴィウ・ヴァルコル(元フランクフルト放送交響楽団首席)、室内楽及びオーケストラ・スタディを中川良平の各氏に師事する。 現在まで数多くのオペラカンパニーで指揮し、音楽スタッフも務めている。 2015年より洗足学園音楽大学非常勤講師として後進の指導に当たっている。 海外では2011年フランスのアングレームで開催されたコミクストゥス音楽祭に招待され、音楽祭室内アンサンブルを指揮。シェーンベルク、ミヨー、リヒャルト・シュトラウスなどの作品を演奏し好評を博す。翌2012年にも同音楽祭に招待され、フランス中部のトゥール歌劇場との共同制作によるコンサートを指揮し、メゾ・ソプラノのニコル・ブーシェ、俳優のマルク・ルグラと共演。さらにアングレームにあるフォーレ音楽院の教授と学生からなる “オルケストル・エクトル・ベルリオーズ”の定期公演および演奏旅行にも客演し、すべての公演を成功に導き、新聞各紙で高い評価を得た。 2017年にはオーストリア・アイゼンシュタットにあるエステルハージ宮殿内のハイドンザールでハイドンのハルモニー・ミサとオペラ「月の世界」の公演で指揮を務め、満員の聴衆から絶賛された。 また2018年にチェコのプラハで行われた「プラハ・クラシックス」音楽祭に招待され、チェコ・フィルとプラハ放送交響楽団のメンバーらと共にドヴォルザークの交響曲第8番他を演奏し高い評価を受けた。 今後イタリア・トスカーナ州で開催される「オルベテッロ・ピアノ・フェスティバル」に招聘されている。



田中健(たなか けん)

1977年東京都出身。青山学院大学文学部教育学科卒業。大学在学中より音楽教育及び宗教音楽について岡井 晃氏の指導のもと研鑽を積む。指揮法を横島勝人、清水宏之の各氏、クラリネットを加藤明久、高橋邦之の各氏に師事。2012年には宮城教育大学で開催された指揮者講習会において、パスカル・ヴェロ氏(仙台フィルハーモニー管弦楽団 常任指揮者)より直接指導を受ける。 2019年には首都圏の大学に所属する120名以上の4年生により「学生時代の集大成として、大学ごとの枠組みを超えて共に新しい音楽を創造する」と云った理念のもと組織されたリアンフィルハーモニーオーケストラ2019の指揮者として招聘され、ショスタコーヴィチ/交響曲第7番「レニングラード」をはじめとする大編成のプログラムを成功に導いた。 地域における文化振興への取組みとしては、2018、2022、2024年に地域の子供から大人までを対象としたポピュラーコンサートの指揮者として宮前フィルハーモニー交響楽団との共演や、2019年及び2021年には「音楽の街 あさお」を掲げる川崎市麻生区で開催された「麻生音楽祭」で麻生フィルハーモニー管弦楽団と共演する他、多くの市民オーケストラとの共演も重ねている。また、聴覚障害のある子どもたちを対象とした特別支援学校における学校コンサートにも力を注いている。 2020年にはアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲/ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウインド汚れなき瞳』(東宝)の公演に指揮者として携わる。 2023年には福島県福島市で開催された「2023ふくしま チェロ・コンサート」の指揮者として招聘され、全国から集まった500名に及ぶチェロ奏者(東京チェロアンサンブル、仙台フィルハーモニー管弦楽団及び山形交響楽団の各楽団における首席奏者、福島県及び全国各地のプロ奏者を含む)に加え、福島県内に所在する複数の高等学校の合唱団との共演によるコンサートを成功に導いた。 2024年には声楽家の中川郁太郎氏と共にアドヴェント室内管弦楽団及びアドヴェント室内合唱団を組織し、J.Sバッハ作曲「クリスマス・オラトリオ」の公演を行った。 現在、横浜シティ・シンフォニエッタ、METT管弦楽団、三田フィルハーモニーオーケストラ、アドヴェント室内管弦楽団/合唱団の指揮者として活動する他、宮前フィルハーモニー交響楽団、麻生フィルハーモニー管弦楽団、オーケストラ・アンサンブル豊島、江東シティオーケストラ、八王子フィルハーモニー管弦楽団、日野市民オーケストラ、横浜シティ・フィルハーモニック、鎌倉交響楽団、沼津交響楽団、千葉ニュータウン フィルハーモニー オーケストラ、横浜国立大学管弦楽団、獨協大学管弦楽部、法政大学交響楽団100周年記念オーケストラ等、首都圏を中心に客演指揮者及びトレーナーを務めている。また、各団体で交流のあった奏者と共に2023年にはオーケストラ作品のワークショップを開催する等、多様な活動を行っている。