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プロ野球70周年を記念したOBオールスターゲーム(7イニング制)は28日、東京ドームで行われ、パ・リーグが3−0でセ・リーグに快勝した。
パは一回、長池(阪急)の左翼線安打で1点を先制。六回には二死走者なしから、大橋(阪急)と大島(日本ハム)の連続適時打を含む4連打で2点を加えた。セは、パの繰り出した7投手から4安打しか奪えなかった。最優秀選手には、2安打と好守を披露した松永(阪急)が選ばれた。
選手は現役当時のユニホームを着用し、複数球団に所属経験のある者は、主催者が活躍した当時の球団を決めて出場した。〔写真:試合前にオリックス・バファローズの仰木監督(左)にあいさつする楽天の田尾監督(右)=東京ドーム〕
◆江夏と王が対決…往年の名勝負が再現
五回終了後のイベントで、往年の名勝負が再現された。江夏−田淵の阪神バッテリーに対し、868本塁打の世界記録を誇る「世界の王」がバットを構えた。
セを率いた王監督は、巨人時代の背番号1のユニホーム。現役時代を思い出させる一本足打法で、右方向に痛烈な当たりを放ったが、「いい当たり? あれが精いっぱいだよ」と苦笑いしていた。
◆オリックス前身、阪急勢が大活躍
オリックスの前身だった阪急勢が大活躍した。
「3番・中堅手」で先発出場した長池は一回に先制打を放ち、大橋は六回に中前適時打。三塁手で途中出場した松永は、六回の攻撃の口火となる二塁打を含めて2安打をマークし、最優秀選手に選ばれた。
松永は、オリックスと近鉄が合併するなど激動の1年を振り返りながら「昔のチーム(のユニホーム)でいいプレーができたので、ありがたい」と感慨深そうだった。
◆楽天の田尾監督「誰か選手が余りませんか…」
中日時代のユニホームで出場した楽天の田尾監督は、練習でこそさく越えを連発したが、気合が空転したのか無安打1四球。監督業に追われに追われて準備不足だったそうで「何の見せ場もつくれず終わってしまった」とがっかりした。
試合前は、他球団の監督との情報交換に全力投球。ダイエーの王、広島の山本両監督らに「誰か選手が余りませんか、という感じでお願いした」と、新球団の戦力整備に悩みは尽きない様子。投手力不足が心配なようで「各球団から1選手ずつでも供出してほしい」と訴えていた。
プロ野球70周年を記念した「OBオールスターゲーム」(28日、東京ドーム)で、往年の名選手が現役当時のユニホーム姿でハッスルプレーを披露した中、グラウンド外で光ったのはセ(中日)の7番・右翼でフル出場した楽天・田尾安志監督(50)。来季の戦力補強で、球界の重鎮に“ドキドキ外交”を展開、新米監督の初々しさをアピールした。〔写真:田尾監督=右=は仰木監督と積極外交。来季のパを盛り上げることで一致した=撮影・斎藤浩一〕
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願ってもない舞台だ。他球団と比較すると、戦力不足は否めない楽天。田尾監督にとって、この日の本業は試合での結果ではなく、他球団への選手供出のお願いだった。
中日時代の背番号「2」で出場した田尾監督は、グラウンド入りするや、真っ先にダイエー・王監督の元へ歩み寄った。「来季、よろしくお願いします」と一礼。しばらく談笑が続くと、その瞬間を逃さなかった。
「(ダイエーに)誰か、いい選手はいませんかね」
同一リーグでも関係ない。王監督に堂々と、楽天への“無償トレード”を要求した。2人は思わず笑みをこぼしたが、田尾監督の目は真剣そのものだった。
さらに、オリックス・仰木監督にも“積極外交”。合併球団入りを拒否し、楽天移籍希望をみせている岩隈(前近鉄)をめぐる騒動もあり、一瞬、不穏な空気が流れたが、田尾監督はその話題をうまく回避。
「5、6位の統合球団と、新規参入球団。ほかの球団のスキをついていきましょう」と共闘を誓いあった。
球界の重鎮へのあいさつ回りで疲れたのか。7番・右翼でフル出場した試合は、2打数無安打(1四球)。それでも、同じセ・リーグ・ベンチに座った巨人・堀内、広島・山本両監督にも、選手探しの相談に回った。
試合後は「(選手供出の)具体的な話は出なかった。協力的な感じだった」と確かな手応え。田尾流外交で、球界の荒波を乗り切る。
★無償トレードで中日・関川らいただき
他球団への選手供出を訴える楽天に、中日・関川が無償トレードされることが判明。さらに紀藤、小山、酒井の計4選手が中日から楽天入りする。関川は平成3年にD2位で阪神入団。10年に中日に移籍。今季は12試合で無安打。通算成績は打率.286、23本塁打、301打点。紀藤は広島から13年に中日移籍。今季は12試合に登板し0勝1敗だった。
★外国人は人数削減
田尾監督は外国人補強について「投手3人、野手1人がいいと思う」。当初、外国人は「6人」としていたが、予算5億円の補強費との兼ね合いで減らしたもよう。米カリフォルニア州アナハイムで開かれるウインターミーティング(現地時間12月10−13日)参加についても、契約選手の査定があるため断念する。秋季キャンプで入団テストを行った元ヤクルトのホッジス投手とは、契約を結ぶことを示唆した。
★長池、松永ら「阪急勢」が大活躍
オリックスの前身だった阪急勢が大活躍。「3番・中堅」で先発出場した長池は一回に先制打を放ち、大橋は六回に中前適時打。途中出場した松永は、六回の攻撃の口火となる二塁打を含めて2安打をマークし、最優秀選手に選ばれた。松永はオリックスと近鉄が合併するなど激動の1年を振り返りながら「昔のチーム(のユニホーム)でいいプレーができたので、ありがたい」と感慨深そうだった。
★小早川「血は騒いだけど体は騒がなかった」
サンケイスポーツ専属評論家の小早川も、懐かしい広島時代のユニホームを着て「6番・DH」でスタメンフル出場。「血は騒いだんだけど、体は騒がなかった」と3打席音なしに苦笑い。試合前後にはグラウンドでファンとキャッチボール。OBとして球界の激動の1年を見守り「ファンの方との距離を縮めていかないといけない」と意識改革を訴えた。
★出場選手が募金活動
OBオールスター(東京ドーム)の試合前に新潟県中越地震への義援募金活動が行われ、山本浩二(広島)、田淵幸一(阪神)、東尾修(西武)ら出場選手が来場者に募金を呼び掛けた。集まった19万4929円は日本赤十字社を通じて被災者に送られる。
球団買収が決定的なソフトバンク・孫社長からGM職も委任されたダイエー・王監督は、スカウト部門を増強する方針を明かした。「編成からは、そういう話が出ているし、その方向で考えています」。セクハラ問題で先月逮捕された高塚前オーナー代行が、経費節減と組織の効率化を理由に、8人のスカウトを4人に減らしたのは3年前。この人数では「全国を網羅するのにも最低限のライン」と、編成部門の不満は高まる一方だった。
★王vs江夏−田淵が実現
プロ野球OBオールスターゲーム(28日、東京ドーム)の五回終了後のイベントで、往年の名勝負が再現された。江夏−田淵の阪神バッテリーに対し、868本塁打の世界記録を誇る“世界の王”がバットを構えた=写真。セを率いた王監督は、巨人時代の背番号「1」のユニホーム。現役時代を思いださせる一本足打法で、右方向に痛烈な当たりを放ったが「あれが精いっぱいだよ」と苦笑い。
プロ野球70周年を記念したOBオールスターゲーム(7イニング制)は28日、東京ドームで行われ、パ・リーグが3−0でセ・リーグに快勝した。
パは1回、長池(阪急)の左翼線安打で1点を先制。6回には2死走者なしから、大橋(阪急)と大島(日本ハム)の連続適時打を含む4連打で2点を加えた。セは、パの繰り出した7投手から4安打しか奪えなかった。最優秀選手には、2安打と好守を披露した松永(阪急)が選ばれた。
選手は現役当時のユニホームを着用し、複数球団に所属経験のある者は、主催者が活躍した当時の球団を決めて出場した。
[2004/11/28/17:53]
<OBオールスター:パOB3−0セOB>◇28日◇東京ドーム
楽天田尾安志監督(50)がユニホーム姿の「営業マン」に変身した。プロ野球70年記念のOBオールスターゲームが28日、東京ドームで行われ、同監督は中日のユニホームで参加した。フル出場し、ベンチに戻ると他球団首脳に「いい選手がいたらぜひうちに」と選手獲得活動に奔走と新監督らしい動きを見せた。試合はパが3−0で快勝。MVPには松永浩美、優秀選手賞には長池徳士、遠藤一彦両選手が選ばれた。
自軍の攻撃中でも休まる暇がなかった。楽天田尾監督はベンチ−ロッカー室間を行ったり来たりして、ダイエー王監督らに精力的に声をかけた。「余っている選手はいませんか?」。他球団の監督らが集まったOBオールスターゲームは獲得交渉に絶好の機会。古巣中日のユニホームを着て試合にもフル出場したが、疲れを見せずに最後までさわやかな“営業スマイル”を振りまいた。
楽天は投手3、野手1の外国人獲得の方針を固めているものの、内定しているのは元ヤクルトの右腕ホッジスだけ。4番候補のヤクルト・ラミレスの獲得に失敗し、田尾監督が希望していた米大リーグのウインターミーティングへの参加も日程の調整がつかず断念することになった。田尾監督は「外国人に関しては長い目で見ていこうと思う」と長期化を覚悟しており、まずは日本人選手の戦力充実に全力を注ぐ。
特に投手力の強化を掲げ、中日から小山伸一郎(26)紀藤真琴(39)両投手の無償トレードでの獲得を決めているが、今後も戦力補強へ各球団の理解を求めていく。「先発、リリーフ、両方が欲しい。同一リーグだと難しい面もあるが、チーム事情で起用してもらえない、そんな選手にチャンスを与えてあげてほしい」。今後も選手獲得の先頭に立って走り回る覚悟だ。【広瀬雷太】
[2004/11/29/06:46 紙面から]
7回、田尾は投ゴロに倒れノーヒットに終わる |
楽天イーグルス強化のため、指揮官がロビー外交ならぬ“スタジアム外交”を敢行。OBオールスターの試合前に、田尾監督が積極的に他球団首脳と接触した。
「(チーム編成について)まだ動きはある。選手の枠は野手はそこそこいっぱいになったが投手がね。他の球団で誰かいないか話を聞いてみた」
20日に大阪・藤井寺での秋季キャンプを打ち上げ、現時点での戦力を確認。25日には横浜から捕手の中村、さらにこの日には中日から小山、紀藤両投手、内野手の酒井の入団が内定し、着々と選手獲得は進んでいる。それでも、まだまだ足りない新球団。そこで各方面へ協力要請となった。
まずは広島・山本監督だ。話し合いの時間こそ短かったが「こっちがいいと思う選手を出すのはなかなか難しいと思うけど、協力的な感じでした」と好感触。続いて巨人・堀内監督には「周りに人が大勢いたので“お願いします”とは言いづらかった」とあいさつだけで終了。それでも「巨人もいっぱいいい選手がいるからね」と今後も粘り強く交渉していく方針を示した。さらには「同一リーグでは難しいところがある」と説明したダイエー・王監督にも「“誰かいい選手余ってませんか”とお願いしたいぐらい」と本音を漏らした。
また「具体的な話はしてないが、阪神なんかもまだ(選手提供の)可能性は残っていると思う」と田尾監督。「期限は気にしてない。各球団から1選手ずつでも供出してほしい」。試合にはフル出場したが2打数無安打。それどころじゃなかったようだ。
9連続奪三振の再現で加藤英司(手前)と対決する江夏 |
江夏(阪神)の三振伝説が崩れた?プロ野球70周年を記念し28日、東京ドームでOBオールスターゲームが行われ、ハーフタイムショー第2弾は江夏―田淵の猛虎バッテリーが登場。71年7月17日の球宴第1戦で9者連続三振を達成した江夏だが、9つ目の三振を奪った阪急の加藤英と、名勝負を繰り広げたセ・リーグ王監督との“再戦”で、いずれもヒット性の当たりを打たれ「投げるのは大変なんです」と苦笑いを浮かべた。
≪松永がMVP≫偉大な先輩に囲まれながら攻守に活躍した松永(阪急)がMVPを獲得した。打っては左翼への二塁打を含む2安打、守っても6回、柴田(巨人)の三塁線寄りの当たりをキャッチし、強肩で刺した。「マスターズリーグで体を動かしていたのがよかった。ファインプレー?僕はあそこしか捕れないからね。何より阪急のユニホームで賞を獲れたのがうれしい」と白い歯を見せていた。
≪「伝説の10・19」 高沢快勝≫「伝説の10・19」の再現も高沢が快勝した。5回終了時の「ハーフターム」に88年10月19日、ロッテとのダブルヘッダー第2試合で高沢に同点弾を浴び、優勝を逸した阿波野―梨田の近鉄バッテリーが登場。リベンジに執念を燃やした阿波野だが、中越え性のライナーで返り討ちにあった。「高沢さんは練習から好調と聞いていたが…」と悔しがる阿波野に、高沢は「よく勝負してくれた」と会心の一打を振り返っていた。
◆三木谷オーナー 熱望 批判に反論!!改めて岩隈欲しい 楽天の三木谷浩史オーナー(39)が28日、あらためて岩隈獲得を熱望した。この日は、オーナーを務めるJ1神戸の公式戦(清水戦)を日本平で観戦した後、報道陣に対応。25日に「岩隈投手に来てほしい」と発言したことに伴い、オリックスの中村GM、仰木監督から「オーナーが出て来る話か」などと反発の声が上がったことについて、再反論した。 「そんなこと、僕の知ったこっちゃないよ。規則違反なら堂々と(指摘)してくれればいい」とオーナーが欲しい選手の名前を挙げることの正当性を訴えた。楽天ではヤクルト、ラミレス外野手の獲得に失敗するなど、外国人探しに苦戦中で、この日も「難しいかもしれないけど、頑張るよ」と苦戦を認めた。超大物外国人限定で出すと話していたポケットマネー10億円の行き場がない状況でもあり、岩隈の金銭トレード対策は十分できそうだ。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
パ・リーグ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | ||
セ・リーグ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
前日 前日(今日の岩隈&清原問題&社会人野球:GT前哨戦 ほか) |
同日 同日(ダルビー入団難航?&社会人野球:能見、力尽く ほか) |
翌日 翌日(悩める仰木監督&清原選手からの手紙 ほか) |