第8回放送~小林旭を語る・その8 小林旭の時代背景を語る 狛林正一特集
 
《完全キキトリ版》
大瀧詠一のスピーチ・バルーンの時間のタイムがやって参りました。
えー、さて、本日はアキラさんのスタッフ・ライターでありましたところの狛林正一さんの曲を中心にお話をしていきたいとは思いますけれども、特集という形ではなくて、当時の音楽状況などについて解説をしていきたいという風に思います。
それで、本日の1曲目は、その狛林さんがアキラさんに一番最初に提供したというふうにいわれておりますところの「ギターを持った渡り鳥」から始めてみたいと思いま
す。
 
1曲目『ギターを持った渡り鳥』(あか〜い 夕陽に 燃え〜 )
 
「ギターを持った渡り鳥」、小林旭さんでした。えー、これは日本のウェスタン・ソングという物の系譜にはいると思うんですけれども、まずはその前にこの映画の西
部劇がまあいかにヒットしていたかということがあったんですね、背景に。
 
で、1939年。日本では、1940年だそうですけども、「駅馬車」というような、すでに
戦前に大ヒットがあったわけですね。まあ、そういう下地があって、戦後にアメリカで1946年に公開されました・・多分、日本は翌年ぐらいだと思うんですけども「荒野の決闘」というのが大ヒットしまして、これは日本では何度もリバイバル公開されたということですね。で、まあ「荒野の決闘」といううますと、有名なワイアット・アープとドク・ホリデー(?)が出てきたりしますけれどもね。えー、この中で「オー、マイ・ダーリン、クレメンタイン」、いとしのクレメンタインというのが大ヒットしましてね。これはメロディを知らない人はいないと思うんですよね。で、あの、このメロディに歌詞を変えて、「雪山賛歌」などという全くオリジナルと関係のない歌にまで使われたりするくらいに大ヒットしたということで、で、こういうような西部劇のヒットというのが、まあ、背景にあったということと、戦後に、特に進駐軍がやってまいりまして、で、そういう兵隊さん相手の楽団といいますかね。そういうジャズバンドなり、いろんなバンドがあったわけでして。
 
で、特に、その兵隊さんは、まあアメリカの色んな地方から来ていたわけで、そういう各地のアメリカの民謡をやると喜ばれたというようなこともあったりしまして、そのような背景もあって、多分これはウエスタンっていうのは大ヒットした、戦後に特に大ヒットしたんだと
思うんですね、で、歌も色々そういうアメリカのカントリーソング、ハンク・ウィリアムズだとか、カントリーソングなどもカヴァーされたりしまして、で、中でオリジ
ナルも作られたということなんです。1954年に小坂一也さんが「ワゴン・マスター」というこれが日本のオリジナルですからね。えー、多分、和製のカントリーソン
グのヒットの第一号だったと思います。小坂一也さんで、「ワゴン・マスター」。
 
2曲目「ワゴン・マスター」(木訥とした曲にフィドルが被る牧歌的な曲)
 
えー、まあこういうパッカポッコ、パッカポッコとかいうような、こういうカンジがウェスタンのカンジが出てましたけども。これは日本のオリジナルの歌なんですね。
で、作曲したのが服部レイモンドさんといいましてね、レイモンド服部さんといいまして、池田さんの回にも出て参りましたけれども、えー、“日本の歌謡界の中では、
まあ傍流だった”と。いうことでしたけれども、でも、このレイモンド服部さんはあの、1953年このワゴンマスターの前年にですね、「ゴメンナサイ」という曲を作曲しておりまして、なんとこれがビルボードにはいっているんですね。リチャード・パワーズ版が15位、エディー・ハワード版が17位、ハリー・ベラフォンテ版が19位という大ヒットだったんですよね。で、まああの「SUKIYAKI」の八大さんがまあ一位になっているので隠れてしまったカンジはありますのと、それから戦後コレが色んな理由で放送禁止になったりしましてね。で、いろんなことがありまして、埋もれてしまった作曲家の1人だと思うんですけれども、服部レイモンドさんの「ワゴンマスター」と。まあ、こういう日本の和製のウェスタンソングが作られていたと。こういうことがありました。で、1953年アメリカ公開の「シェーン」という映画があ
りました。多分、これも日本の公開は翌年あたりだったと思うんですけれども、これが大ヒットしましてねー、とにかく「シェーン」は流行りましたねー。でs、ストー
リーがどうみてもといいますか、長谷川伸の世界なんですね。で、まあたぶんそれが大ヒットした原因だと思うんですけれども、まあ、ああいう股旅もののようなカンジ
なんですね。で、これに日活のプロデューサーのコイエイセイ(児井英生)さんが、まあヒントを得てそしてアキラさんにギターを持たせようと、“渡り鳥にギターを持
たせよう”ということの発送の大元がこの「シェーン」っていう映画だったんだそうですね。
 
で、このシェーンからはヒット曲が出たわけで、このテーマソングがヴィクターヤングが作曲しました「遙かなる山の呼び声」
 
3曲目「遙かなる山の呼び声」(スケールの大きい山の麓から麓まで見渡すような壮大な曲)
 
えー、こういうようなカンジでね、「赤い夕陽よ〜」という、まあ「ギターを持った渡り鳥」の母体になっているということは、まあ、メロディで分かると思うんですけれども、まあ、これもヒットしましてね、日本でもカヴァーヴァージョンとしては、雪村いずみがヒットさせておりました。で、今日はこのカヴァーヴァージョンという
ことで、キングのマキノよしお(?)ヴァージョンを聞いてみたいと思います。えー、女性の声が入っておりますが、なんとこれが後、“南国土佐”のヒットを出します
、ペギー葉山さんでしたね。
 
4曲目「遙かなる山の呼び声」(無国籍を標榜しながらどこか日本らしさを感じる声色の曲)
えー、この頃戦後良くあったパターンですけれども、英語で出て途中から日本語の詞になるという、まあこういうパターンでうたっていましたけれどもね。まあ、こういうようなカヴァーヒットも出たということで、それぐらい大ヒットしたということですね。では、アキラさんもこの曲をカヴァーしておりますので、アキラさんのヴァージョンで聞いてもらいましょう、「遙かなる山の呼び声」
 
5曲目「遙かなる山の呼び声」(ラッパの音に続いて馬のパッコとした音、広い荒野の下でっていうのが高野山の下でって聞こえる)
えー、アキラさんでお送りしました「遙かなる山の呼び声」でした。さて、池田さんの回で当時歌謡曲というのはとても貪欲であったという話をしました。で、ですね、
このようなストレートなカヴァーも行われましたけれども、この「遙かなる山の呼び声」を母胎としまして、歌謡曲が作られました。本当に貪欲だったんですね、なかな
か。いわれると分かるんですけれども、うっかりすると気が付かないといいますかね。えー、これがなんと、三橋美智也さんのものです。で、三橋美智也さんの「赤い夕
陽の故郷(ふるさと)」という曲ですが、これが「遙かなる山の呼び声」を母胎として出来ているとワタクシは思います。では、三橋さんの「赤い夕陽の故郷」
 
6曲目「赤い夕陽の故郷」(「お〜い」の“呼び声”から始まるスケールの大きな名曲が始まる。途中の低音のギターも少しだけデュアン・エディのよう(かな?)で大好き)
いやー、いいですね。この辺の低音弦のギターがこう入ってくる、これがいかにもウェスタンのサウンドをやってますけれども、見事に三橋流になんといいますかね、消化してやってますね。で、この歌、非常に台湾で好まれているということでして、“黄昏的故郷”というタイトルでカヴァーされているということです。えー、で、アキラさんはさっきの「ギターを持った渡り鳥」それから「口笛が流れる港町」とか、あのー、いろいろな狛林さんがオリジナル曲を作りましたけれども、“赤い夕陽”といいますか、“夕焼け”をテーマにしてこのタイプの曲を作っておりますので、「夕焼けは赤い幌馬車」でアキラさん、そして、狛林さん龍に解釈すると、“赤い夕陽”がこうなる、と。いうことで、聞いていただきましょう、「夕焼けは赤い幌馬車」
 
7曲目「夕焼けは赤い幌馬車」(マイナー調の出だしにギターが低音弦ではなく、低音のあたりをつま弾く曲)
「夕焼けは赤い幌馬車」アキラさんでお送りいたしました。まあ、こういう風に狛林さんだとまあより洋風になりといいますかね、で、三橋さんだとより和風になるということですけれども、エー、根本の母体は同じですし、その背景に長谷川伸のような故郷を思うというような心は洋邦問わないといいますかね。どこかに類似した物があるのではないか、という気はしますけれどもね。
 
えー、さて、この「夕焼けは赤い幌馬車」をカップリングで出されましたシングルがあります。えー、それが「落日の(洛日?)シャイアン」というウェスタンソングだったんですね。えー、これもオリジナルがアルカイオラだったと思いますが、たしかジョン・フォードの「シャイアン」という映画がありましたけれども、えー、主題歌ではなくて、イメージソングとかそういうような物だったと記憶しておりますけれども。えー、後でちゃんとしっかり調べておきたいと思います。
えー、では、アルカイオラの「落日のシャイアン」とそれからアキラさんの「落日のシャイアン」を続けて
聞いてもらいたいとおもうんですけれども、えーと、これ最近といいますかね、聞き直して自分でもビックリしたんですけれども、「熱き心に」っていうのは、この曲の
ラインだったんだなという風に私、改めて気が付きました。それでは「落日のシャイアン」。
 
8曲目「落日のシャイアン」(ロンリーサーファーのような低音弦に天使の声が重なり合う素晴らしいイントロ、途中でアキラバージョンへと移行し弦のリヴァーブが効かなくなるが、転調したかのようでスムーズな移行が実に素晴らしい。灰田勝彦の「ハイヌーン」が素晴らしいって昔HPに書いたけれど、それと同じように素晴らしい
曲に出会ったっていうカンジ。まあ、この路線好きなんでしょうね、僕は(^_^))
えー、雰囲気は本当に「熱き心に」に似ておりましたねー。まあ、あのいっぱいあるんですね。こういうタイプの曲は。えー、さてと、とにかくこの西部劇映画も流行り
ましたし、この主題歌も大ヒットしました。これまたアメリカ公開1954年の「大砂塵」という映画がありまして、この中からこのテーマソングが流行りましたよー。
 
9曲目「ジョニー・ギター」(「禁じられた遊び」と並ぶ悲しいメロディの金字塔でしょう)
いやー、本当にこのメロディ、日本人は好きですね。えーと、この大砂塵から「ジャニーギター」ですが、アキラさんもカヴァーしています。アキラさんのヴァージョン
もいいですよ。えー、アキラさんの「ジャニーギター」。
 
10曲目「ジャニーギター」(マンボアレンジのかかった古賀メロのようなカンジ、アコーディオンがとちゅう入って寂しさを助長する。自分の胸のうちに秘めた寂しさ
を独り言のように吐露する)
 
11曲目(前曲終わるとジャスドラムがばしっと入る。カモンベイビ〜」)「ザ・ツイスト」
えー、1960年代に入りますと、このツイストがとにかく大流行いたしました。えー、これはオリジナルヒットのチャビー・チェッカーですけれども、えー、この翌年に「レッツ・ツイスト・アゲイン」という焼き直しを出して、これもまたヒット。また62年にまたこのツイストがリヴァイバル・ヒットするというくらいに60年代は
大ヒットしたわけですけれども、とにかくいろんなツイストが出て参りました。向こうでは、えー、その中でジョーイディーとスターライターズというグループがありま
す。えー、彼らのペッパミントツイスト聞いてもらいましょう。
 
12曲目「ペパーミント・ツイスト」(間奏がモロ、ロッケンロールのリズムの楽しい曲)
えー、これがジョーイ・ディーとスター・ライターズの「ペッパミントツイスト」でした。で、さっきのカントリーソングと同じように日本でもこういうツイストが沢山
向こうのヒット曲をカヴァーするというカヴァーヴァージョンが出ておりまして、で、アキラさんもツイストのカヴァーをたくさんやっておりますよ。それで、このペパ
ミントツイスト、これもやっております。聞いてもらいましょう。アキラさんのカヴァーヴァージョンで、「ペパーミント・ツイスト」。
 
13曲目「ペパーミント・ツイスト」(60年代に入ったからかミコちゃんとかの音に近い音がする。特にドラムのスネアが妙にクリアになる「はぁ〜 ペパーミントのような味ぃ〜 甘くてゴキゲン あの娘だよ〜」)えー、アキラさんヴァージョンでお送りいたしました、「ペパーミント・ツイスト」でした。えー「ペパーミント・ツイスト」、ジョーイディーのオリジナルは「ウェ〜ル」で始まりますが、アキラさんは「はぁ〜」で始まります(^_^)。で、「ウェル」というのを日本語で訳しますと、「はぁ〜」ですからね。これは非常に正しい和訳だと私はそう思います。で、ですね、沢山ツイストのオリジナルも作ったんですね。で、アキラさんには、オリジナルのツイストがまた何曲かありまして、まあ一番有名なのは「アキラでツイスト」というものですって。これも狛林正一さんがまだ何曲かありまして、まあ一番有名なのは「アキラでツイスト」というものです。これも狛林正一さんが作曲しました。
 
14曲目「アキラでツイスト」(「恋の季節だよ〜」のひばりと「ルージュの伝言」
ユーミンの曲を足して2で割ったような曲。「カッコいいことは なにも言えないが、 誰にも負けずに 愛しているんだよ」って結構カッコいいんと違いますか)えー、だから池田さんの回に出てきましたが、とにかく歌謡曲というのは、日本の歌謡曲というのは、貪欲になんでも取り入れていったということなんですね。
 
15曲目「曲名不明」(サンバのような鳴り物だらけの曲が始まる、多分なんとかボサノヴァ。)
えー、62年ぐらいになりますと、今度はですね。ボサノヴァが流行し、まあ、で、いろんなまたボサノヴァが向こうで出てきまして、カヴァーもありますし、いろんな歌も出来上がりましたですね。で、あのオリジナルが又できるんですね。アキラさんは凄いところは、えー、ウェスタンでも、カントリーソングでも、ツイストでもボサノヴァでも必ずオリジナルを作るというところがスゴいところであります。では「アキラでボサノヴァ」
 
16曲目「アキラでボサノヴァ」(若さが消えれば夜風も甘い って出だしの、リズムが早くってボサらしくない曲)
えー、これは「歌う暴れん坊」という映画の中の挿入歌だったんですけれども、その「歌う暴れん坊」という曲も又ボサノヴァにアレンジされておりましてねー。なかなかに「アキラでボサノヴァ」はいい曲ですよね。で、今度編集しますCDのポップス編の最初は「アキラでボサノヴァ」にしましたけれどもね。
 
17曲目「テレシタラ・チュンガ」(チェレスタか鉄琴のような音が可愛い曲)
えー、さてマンボの王様ペレス・プラードですけれども、ペレスプラードもただマンボだけではなく、マンボとロックを合体させて“ロカンボ”とかいうのをやったりですね、いろいろ手を変え品を変えやってきたんですけれども、チュンガというこのリズムを作りましてですね、えー、「チュンガを踊ろう」という曲を出しました。で、そのB面がテレシタラチュンガ」という曲だったんです。いま、これですけれども。(もういちど大きくなる)
えー、こういう曲だったんですけれどもこの歌に水島哲(?)さんの詞を付けまして、狛林さんがアレンジしました「恋のチュンガ」
 
18曲目「恋のチュンガ」(「はぁ〜」の出だしが似合うアキラだけに「“は〜”とが ズキズキ」は良い始まりHISもやってたいい曲。「チョンガはあの娘を死ぬほど好きなのさ あの娘はチュンガを死ぬほど好きなのさ こうしてチョンガはチュンガを好きになる」ってトコの3段論法がなにより強力)
「恋のチュンガ」お送りいたしました。このようにインストゥルメンタルに・・・まあ多少の歌詞はありましたけれどもね、オリジナルの方も・・、えー、インストゥルメンタルに適当な歌詞を付けるというようなのもこの60年代には流行っていましたね。あー、実におもしろい曲でした。さて、えー、ペレスプラードといいますとあのマンボアレンジですね。で、あのマンボアレンジを上手い具合に民謡に取り込んだ狛林さんのアレンジというのは本当に素晴らしい物だったと思うんですけれども、そのアイディアはディレクターの馬渕玄三さんに拠りますと、本などを読みますと、江利チエミさんの、あのころ作曲とか俗曲とか民謡をジャズにアレンジしていた、あれからヒントを得たというようなことが本に書かれてありますね。
 
19曲目江利チエミの曲「未確認だが、“さのさ”でしょう」
えー、チエミさんのは三亀松さんの直伝だということですから本格的なんでしょうけれども、えー、内藤恒美(?)さんのアレンジですけれども、これから馬渕さんはヒントを得て俗曲なり兵隊ソングや民謡をアレンジしていこうというふうに思ったということだったらしいですけれども、実はチエミさんの前にキングレコードでは林伊佐緒さんが既に民謡をジャズアレンジにするという試みをやっておられましてですね、これも池田さんの回で出てきたと思いますけれども、「真室川ブギ」というものがヒットしたんですね。で、B面の「ルンバおこさ節」というのがありまして、コレが結構面白いので聞いてみましょう。林伊佐緒で「ルンバおこさ節」。
 
20曲目「ルンバおこさ節」(ふしは民謡だけど、メロとメロの間に入る吹奏がモダンな真室川ブギにも匹敵するいいアレンジの曲)
えー、歌詞に「キスオブファイヤー」とか、「ベサメムーチョ」とか「トゥーヤング」などが入り込んで出て来るという「ルンバおこさ節」でごさいました。林伊佐緒さんのヴァージョンでおおくりしました。で、まあところがこういう民謡の洋風アレンジというのは既に戦前からありまして、色んな人がやっているんですけれども、代表的な例ではこの服部良一さんの「草津ジャズ」というのがありました。
 
21曲目「草津ジャズ」(僕が知っている民謡を洋風でアレンジした中で最もかっこよく、いつまでも古びない傑作中の傑作。笛の音も軽やかな名曲。大瀧さんは今回ゴーゴーナイアガラのジャパニーズオールディーズでも服部さんの「蘇州夜曲」を取り上げてるけど、この曲と対でメロディックな物からリズミカルな物まで作れるところが服部さんの曲に傾倒してしまうトコだと思う)
えー、戦前に既にこういう演奏があったということは、まあ、当時のジャズマンの実力の高さといいますかね、そういうのも感じられますし、服部さんのアレンジのすば
らしさもあります。ですから、まあこういう民謡の洋風アレンジというのは、まあ以前からあったというようなことなんですね。で、さっきのチエミさんの話になりますけれども、えー、さのさが内藤ツネミさんだったので、全部それかなと思ったら、中村八大さんがチエミさんの曲をアレンジしているんですね。「ヤッコさん」のアレンジが八大サンでした。
 
22曲目「やっこさん」(えー、やっこさん、どちらいくーと、美空ひばりが歌いそうな曲、と思ったら大瀧さんも解説でそれらしきことを言ってた)
えー、ということで、チエミさんのヤッコさん八大サンのアレンジでしたけれども、コレを聞いてみますとアレですね。えー、米山さんの作ったひばりさんの「日和下駄」なんてオリジナルとして凄い作品だなという風に思いますけれどもね。えー、さてアキラさんはこの「さのさ」「ヤッコさん」両方ともカヴァーしておりますけれども、ここで狛林さんのアレンジによりますところの民謡をいってみましょうかね。えー、“おてもやん”を何故かおてもやんっていうのはみんなアレですね。カヴァーしやすいのかみんな、アレですね。平尾さんも「おてもやんロック」にしていましたけれどもね。えー、正式に“肥後節”というそうですけれどもね、熊本県ですから。えー、では「アキラのおてもやん」
 
23曲目「アキラのおてもやん」(曲中のアカチャカベッチャカ、って、細川たかしの「レッツオンドアゲイン」かなんかで使ってたきがした。)
えー、本日は狛林正一さんのアレンジ、それから作曲などをした物を中心に全般的に大きな話にしましたけれども、カヴァーを中心にお送りいたしました。来週は邦楽の
本條秀太郎さんをお迎えいたしまして、さらに邦楽について突っ込んだお話をお伺いしたいと思います。それでは、また、来週。
 
 
 
 
 
 
Speach Baloon Chapter 2
2001-11-24