はい,皆さん御機嫌いかがでしょうか?今年,第2回目のゴーゴーナイアガラが,今まさに始まらんとしております。
先週は細野さんをゲストに迎えました。今週は,先週の予告通り・・・
(はい)。お名前をどうぞ。(松本です)。ハハハッ,という訳で,松本君が,ゲストで来ております。
ミス・アグネス,チャンチャン...「ポケットいっぱいの秘密」。
えー,アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」でして。コレは去年?(いやもっと前でしょ)。もう,一昨年?(一昨年ぐらいかな?)。一昨年ぐらい。一昨年の大ヒット曲でしたが(笑)。
という訳で,明けましておめでとうございます。(おめでとうございます)。細野さんに続いて,松本君がゲストであります。
最近はどんな仕事を,どうですか?要するにきっと,この番組を聴いてる人はね,「はっぴいえんど」の頃からのファンの人も結構いるから。(うん)。それ以降,松本君は何をしていたのかと(うん,御存じの通り)。(笑)。
細野さんの時もね,「HOSONO HOUSE」辺りまで遡って(うん)。一応思い起こすことでね,歴史を遡って現在に至るという話をしたのでね(笑)。コレを皆こういう話に(うん)なるのでありますが。
解散してから空白なんですよね。あ,そうか。松本のさー,今マイクのスイッチが入ってないことに・・(苦笑)(爆笑)ひどいねー,ホントにもう。
えー,という訳で,明けましておめでとうございます(笑)。(おめでとうございます。(笑)なにを話すかわすれた)
で,解散してからそれ以降,空白であるという。一応その,仕事としてはこのアグネスが頭だったんじゃないの?(その前にさ,チューリップで「夏色の想い出」という)あ,あったね,そういえばね,あっちの方が先なの?(アレが先だねぇ)あっちが先なの?(うん)う〜ん,それでコレにこうなって,と。
これはでも,LPからのシングル・カットなんだ。(あ,そうなの?)LP作ったのがねー,(うん)わりと早かったね。(はー,あ,なるほど,その中で,いわゆる評判がいいからと。)そうそう。(そういう感じでシングルカットなんだ)そうそう。あがた森魚のLP作ってる最中に(うん)コレ作ってたんだ。
そういえば,解散して即,南佳孝じゃない,考えてみりゃ。そうよ,南佳孝のプロデュースして。南佳孝やって,あがた森魚やって。そう。それで,チューリップになって,アグネスなの?
・・・順番がね,混乱するから止めよう(笑)おれもよく覚えてない。ホントに,細野さんなんかもっとヒドクってさ,「えー,センチメンタルのあのー,ピアノのー,なんっつったかなー?あの人,」なんて,自分のプロデュースしたバンドのさー,(笑)メンバーの名前覚えてないっていうんだから。もう(笑)
もう本当にねー,全然,過去に執着心のない人たちばっかりでさー(笑)。
えー,という訳で,そうかー,んー。一応,なんていうの,葉書なんかもきてるけれどもさー,(うん)う〜ん,要するに大変身したと,いうふうにね。とられてる訳なんだけども。(うん,それはいいんじゃないですか。)そうであるという風に言っちゃっていいの?(うん,そうであると,そういう風に思っててもらった方が僕としては気が楽だと。)あー,なるほどね。
のちほど,また大変身するかも知れないんでね。(あー,本当に。もうウルトラマンみたいな人だよね(笑)全然期待しないで,3・4年待ってて。全然期待してもらいたくないけどね。(うん,なるほど。)
段々こう,深刻な話になってきたんだけど(うん)え〜,と言う訳で,アグネスをやって,その後は?(その後は,後はなんか,雨だれ方式というか。)あー,「雨だれ」〜,やったねそういえば(笑)
雨だれに行くまでというかドシャバシャ,ドシャバシャやったけどね。
雨だれの前にいっぱいある訳ね(笑)。ツララとか。・・・そういうのはないか(うん)。(笑)
それで,今ターンテーブルの上に載っているのは,んーと。コレは,マッシュルーム,小坂忠「ほうろう」。あっ!忠の。(忠の)LP。これは去年だね。(去年だね)去年の4月ころに,忠の曲の何曲ぐらい書いたのかな?
2曲書いて。(2曲。)細野くんと一緒にね。(細野さんとね。やってるんだね。)それで,あと1曲,茂とやった,はっぴいえんどの時の曲をカヴァーして。(”氷雨月”だね。)うん。
それで,じゃあ,わりとLPの中に3曲もはいってるっていうのは,結構なモンなんだ。(うん)考えてみりゃ。
B)うん。
細野さんの,じゃあ,特集,また,2月アタマ頃にあるんで,その時にソレ聴いてみようかな。うん。それじゃあ,わりとそういう色が濃かった訳だね。忠のアルバムっつーのもね。。
そうだね。細野さんがプロデュースしたんでしょ。(あー,そうか。そうなの?)
最初に,だから企画会議なんかに,オレ行ったよ。(企画会議なんてあるわけ?)(うん)(これが。)うん,あったよ。ナンカ。ホントに(笑)。アルファのおっきな椅子でさ。
それで,僕がねー。(うん。)30分ぐらい遅刻していった訳よ。(うん。いつものとおり)そしたら,御大が何人かいてさー,(うん。)カツ丼が,冷えたカツ丼が冷めてるわけ。(フフフ(笑)。)それが,なんかお重に入ってさ。で,それ食えっていうんだよね(笑)。(なんだよそれ!)別にハラ減ってないのにさ(苦笑)。(へへへ。)まあ,しょうがないからさ,ボソボソ食ってたらさ,(うん。)細野君が一時間ぐらい遅れて来てさ(笑)。
ハハハ(笑)。お風呂入ってたんだね。したらまた(笑)。(笑)
それで,何?カツ丼食ったの?細野さんも。(うん。細野さんも)ハハハ(笑)。ウソだよ,そんなの。カツ丼食えっていう訳?(そう。)そんなバカな。ハハハ(笑)。(なんか食ってる間中イヤミ言ってるの。(笑))ハハハ(笑)。傑作!(爆笑)
最高,もう!カツ丼の歌言ってみましょう(笑)
えー,「しらけちまうぜ」でした。小坂忠でした。「さよならベイビー」じゃないのか?「さよならベイビー」って言うのは今流行ってるんだよね,そういえば。(うん。)そんなカンジのが。(「バイバイベイビー」か。)うん。
コレ,でもいいねー,今聴いてもね。(うん。モータウン風でしょ。)いわゆる。僕,わりとポップでさー,いいんじゃない?(ね!)忠には悪いけどホント,レコード聴いたの初めてなんだよね(笑)(苦笑)ステージは良く聴いてたけどさ,(あ,本当。)うん。(やってるの?)
ステージやってた。(ふーん。)うん。(俺ステージやってるの聴いたことない。)うん。でも,これレコード,コレいいよなー。なんかホントさっきも言ってたんだけどもさー。今,シングルカットしたら。割といけるんじゃない。(うーん。)ねえ。惜しいことしたね。ちょと,一年早かったね,これはなー。
1年早いの,2年早いのっていうのはさー,まー,宿命みたいなモンで。(うん。)ねっ。(まあな。人の事も言えないんだな,そういう意味あいでは(笑)。)
そうか,いや,俺「松本の特集」だからってさ,なんていうのかな,曲よりもしゃべりの方がわりと多いんじゃないかって予想してたんだけどもさあー。(うん)割とでもー,細野さんよりなんか曲かかるね。(笑)細野さんの時はわりとこう,しゃべりが多くてさあー。あのー,なんつーの。そんなに,かかんなかったんだけどもさ。今回は。次回はかかるんだろうけども。
じゃあ,昔話をしようか(笑)昔話でもしようぜ(笑)
だってさ,面白いことに松本がさっき入ってきてさ,(うん)なんか聴きたいのあるかい?って「全然ねえ」とかっていいだして(笑)(ハハハ(苦笑))ひでーもんだよ(笑)。
そういうふうに,そういうモンには,要するに,あんまり触れて欲しくないものが多いんだったらさー,おいといて,(うん。)わりと触れて欲しいのだけでも,じゃあ。もってこうか,そういうカンジになって,(うん)
それで,じゃあ今,ターンテーブルに載っかってるのは,例のスリーディグリーズなんだけども。(また曲いっちゃうの?)うん。曲いっちゃおうよ,まず。(うん)このへん最初ちょっと曲をいっちゃって。大体最初の15分くらいっていうのは,わりと曲いっちゃう訳よ。(なるほど)それで,中ちょっとたるませて,話するとかさ(笑)
で,「ミッドナイト・トレイン」だけどもさ,(うん)これも去年だよな。(去年。)
去年の夏。すごい暑い時にさ,(うん。)ドタバタドタバタ録音してた訳。(うん。)コレは一応,我が輩のプロデュースということになってさー。(松本のプロデュースなの?)そう。(ほーう。)
印税あるの?(全然。プロデュース料っていうのは,雀の涙(笑))
印税なしのプロデューサかい(笑)。(詞書いたんだよね。)うん。(っていっても,英語の下手メチャなさー,なんていうの?またいろいろ尾ビレが付くんだけども)(笑)へへへ(笑)。洋楽の部長って人が俺に訳させろってカンジでさ,うん。あ,その人が訳したワケ?うん。最初は何,日本語で作ったの?最初日本語で作って。
で,あったわけ。(うん)細野君とねあのー,日本語の詞でさー。(うん)コレに曲付けようっていうようなのが。そういう詞があったわけ。(うんうん,うん)それを,英語にしちゃおうっていって。(あ,なるほどね。)
それで,細野君と二人でさー,辞書ひいて。(うん)もう,うろ覚えで。全然ダメだね(笑)
細野さんは最初からディグリーズに書いた曲なの?(だから,その詞に細野さんが付けたワケ。)ようするに,あのディグリーズの曲を細野さんのトコロに依頼がいったわけなの?オファーが。(うん,僕のトコロに高橋ゆうじっていう洋楽の人がさ,「やんないか?」っていっててさ。)(ふーん)
で。スタッフがばーと集まって,吉野の金ちゃんとか。吉金さん。それから,アレンジャーが矢野誠。(うん)矢野誠って,南佳孝とかで。
矢野さんはねー,うちの放送でも出てるよ。(出てる?)矢野誠っていうのはどんな人かっつってさ。(笑)前に質問が来て,紹介したよ。(最高に愉快な人なんだけどもさー。)いい人だね(笑)うん。
そうか,いわゆるコレは”日本で出来たフィリーサウンド”と。フィラデルフィア・サウンドっつうんで,そういうあれでかなりねー。良かったし。これって,でもー,最初分かんなかったけどもね。(うん。)
要するに,あの,なんにも知らないで,ウニョっとこれ突き付けられたらさー,まず分かんないじゃない。通り過ぎちゃう。
だからさー,ジョークなんだよね。(うん)要するにね。僕と細野君とさ,最初どうしようかって考えたワケ。(うん。)で,まあジョークでフィリーサウンド作ってみようかって,(へへへ(笑))で,模造品みたいな。(うんうん。)
まあ,コピーじゃないからね,オリジナルで。(よくわかる)コピーサウンドで。(うん)どの辺まで自分達でできるかって。
いわゆるさー,なんていうの,フィリーサウンドよかフィリーサウンドらしいわな。(うん。)要するにほら,あのー,あれだよ。本物の富士山よか,風呂場の富士山の方が説得力あるとかそういうようなカンジなんだよ(笑)(笑)。そういう意味では成功してると思う。そうね。非常にいいね。で,聴いてみようね。
えー,ディグリーズのミッドナイト・トゥレイン。
うん,えー,スリー・ディグリーズの「ミッドナイト・トゥレイン」でした。えー,コレはホントにいいねー。ねぇ!(うん。)
良くねー,今でも澁谷なんかでお茶を飲んでてねー(うん)有線でかかるんだよね。(かかるねー。コレはヒットしたしねー)
この前ねー,すごいケッサクなカヴァー・バージョンきいたのね。(どんなん?)もろにねー,そっくりにコピーしてるワケ。(日本のグループなの?)日本だと思うんだよねー。でー,英語で歌ってるんだけどもさー。(うん)それでねー,あのー,コレはさー,僕らヘッドアレンジでやってるワケじゃない?(うんうん)
で,弦も入ってるんだけどさあ,それも逐一全部まねしてるワケ。きれいに全部。(そのまんま(笑))そういうのちょっと無気味だよ(笑)(爆笑)茂のギターとかね,そういうの,全部真似してるんだよ。(ホントに?)真似できないんだろうね,茂の間奏の早弾きね。(ハァハァ)さすがに真似できない(真似できない)ところは誤摩化して(笑)。
それからもっとケッサクなのは,あのー,グロッケンあるじゃない?(うんうん)で,グロッケン,ダビングする時にさー,細野さんが叩いたんだけども,スティックがないワケよ。たたいてる(グロッケンの。)棒がないわけ。(うんうん)それでさー,何使ったかっていうと,ドライバーでさーティンカンティンカンって叩いたんだよ。(笑)だから非常に変な音が入ってる(なるほどね)それが,その偽物の方はさー,あの,ホントのスティックで叩いてるからすごいいい音がする。
♪チリリーン♪チリリーン
あれっ?電話だよ。ははは(笑)電話だからちょっと止まるよ。(笑)
・・・
えー,というワケで,電話がばっと止まりまして,それで今なんの話してたの?グロッケンの話。あーそうか,グロッケン,細野さんが,えー,なんだっけ?ペンチで,じゃねーや,ナンカそういうので叩いて(うん)
それで本物よりすごかったと。(うん)それでどうなったの?
ハハハつっこまれると,,,(苦笑)。なんだよ,それで どうした(笑)どうした,どうした?
もう,なんか,しらけるなー。なんだよ(笑)えー,,うん,そういうことか。
そうだよ。納得。えー,これでだいたい30秒ぐらいのロスタイムがいるんだな。
えー,というわけで,まじな話なんだけども,(うん)コレは僕は非常に期待してたのねー,要するに,今まで外国のアーティストが日本に来たとするとねー,(うーん)日本語の曲やるとなると,どうしてもこの第2弾の「にがい涙」みたいなさー,あの曲けなすワケじゃないけどさー,(うん)結果的にはけなすことになると思うんだけどもさー。ああいうふうになっちゃうんだよね。(なるね)
どうしても要するに日本人受けするような曲を,例えばそのバンドのカラーにあわなくてもさ,ポリシーに合わなくてもさー,コレが日本で受けるんだっていわれればみんなやっちゃうんだ。(うん)っていうのが多い中でだねー,(うん)
これはもう初めてじゃない?要するに,そのままのバンドとポリシーで,日本人が日本に来た時に日本人が作って(そう)やったっていうのは初めてだと思うんだよね。だから,何を期待したかっていうと,ディグリーズの曲をたくさん作ることじゃなくって,他の外国のアーティストが来た時にね,(うん)そうそうポリシーある作曲家っていうのはまあいないと思うけどもね。
来た場合にさ,こういったような曲で日本人がやるっていうのケースがもっと増えればねー,面白いんじゃないかなと思ったんだけど。
そういう意味ではわりと,初めてっていう気持ちをさー。(うん)持ってたワケ。スタッフ全員,持ってた。(あーやっぱりね)それでちょっと頑張ったんだね。だからこういうのってさー,やろうと思えばできるじゃない?
うーん,でもこれ,要するにさー,スタッフのアレがムヅカシイんだよ。(うん)なにが,簡単かって,たとえばフィリーサウンドっぽいの作るっていうのは,そうはできる人そうはいないけどもさー,そういうこととか,ワリとやれる人もいてさー,音も作れてさー,(うん)出来るんだよ!
おれたちが考えるようにね。(うん)ところが,そこまでその持っていくまでのスタッフ間っていう,そういうのがなんつーか,非常にこう,入り乱れてるっていうか非常に込んでるじゃん。例えば,傍から見た時にさー,例えば,あのアーティストはあの人の方がいいのになとかさ,とか,あれだったらあっちのほうがいいよなーなんて,そういうのあるじゃない。(うん)
そういうのって容易に実現してないじゃない。(うん)そういうの意外とあれじゃない?実際,中にはいってみてさ,その人のスタッフとかそういったようなものが非常に大きな比重占めていると思わない?
要するにスタッフっていうのは,レコード会社サイドとか?あー,サイドとか出版社とか。そう,ようするに,ミュージシャンサイドじゃないっていう意味あい。要するにビジネスサイド側の。そうそうそう。うーん,すごい大きいよね。大きいよな!そこで決まっちゃう部分っていうのは,かなり大きいんじゃない?
その中で,これをやれたっていうのはかなりの部分があるんだよな。そういう意味合いでは。かなりなんかヌラクラとねー,初っぱなからちょっと煙にまいてねー,やっちゃったほうなのね。ふふ(笑)ふふふ(笑)煙に撒くの好きだから。これなんだっていうかんじで,。うん,コレでいいんだってね。うん。
で,わりと宣伝費も出たしね。うん。うん,そういう,そういうことだね。結局こういうことをさ,やるような状況が段々増えていけばいいわけでしょ。そうなんだよ!だからそのために,ひとつやり方としては要するにその,ビジネスサイドのチーフとかオーナーにまでなれりゃいいわけなんだ。ミュージシャンが。そうよ。だもんで,僕はプロデューサーになんとかなろうと頑張ってるワケ。ふふ(笑)
ようするに,本当に,ムヅカシイわけ,たとえば,上の方に人がいてさ,(うん)で,例えば向こうで売れないアーティストが,なんか引っ張ってきて,向こうでレコード出すなんて事ができないだろうかって,考えるワケじゃない?(うん)そうすると,曲とかなんかは作れるんだよ。ところが呼んでくるとかいう部分は非常に政治的な部分とかじゃない?(うん)
ミュージカル的な部分は先行しないからさ。(うん)だから,そういったような部分にまで,もし自分が地位が与えられればさ(うん),せーので,アメリカ行って,例えば直接交渉でも何でもいいけどさ。 そういったような場さえ与えられれば,わりとなんかこういったような部分がもっとやりやすくなるんじゃないかな。といったような気もするんだよね。
でもさ,(うん)彼女達なんかはわりと興味示してるワケじゃない。日本人に。(うんうん)ミュージシャンサイドでだろ?うん,ミュージシャンにもそういう製作サイドに興味を示す。うんうん。市場にも興味を示すという。あー,なるほどね。市場というのはみんなバカにしてないと思うわけ。なんだかんだっていってさ。洋楽売れないっていってもある程度売れるからね。うんうん。
だからそういう所でさ,みんな興味示してるさー,向こうのアーティストっていうのはいるわけだから,うん。そういうの,声かけたりさー,工作すればさー,きて,出来るワケじゃない?
そうなんだよね,ところが,実績としてはさー,「にがい涙」のほうが売れちゃうとさー,またやりにくくなっちゃうんだよな。(笑)
で。また,俺が一番ハラたつのはさー,リチャード・バゲットっていうこいつらのマネージャーがさーいるわけ(うん)こいつがまたイモマネージャーでさー,フフ(笑)それが,「苦い涙」の方が好きだっていうんだよね。ハッハッハ(笑)
あんたは何ジンか?ってきいてやりたくなる(苦笑),いや,意外とそういうモンなのかも知れないんだけどもなー,うん。なるほどね。
あーそうか,そうよ。その人は向こうの方にノったわけ?そう。ははは(笑)
許されないなー(笑)へー,政治的な裏づけなしで音楽的なものでかい?
まー,そこまで深く訊かないからさー。どっちの好みだかは知らないけどもさー,しかしちょっと考えられないなー。わかんないね。という,こう,非常に問題を投げかけたというこの1作は。
また来て作ってるらしいけれどもねー。
あっ,そう?ディグリーズ良く来てるもんね。(うん)向こうでちょっと売れなくなったからまた来たのか?こんなこといっちゃってもいいのかな。(笑)
向こうで作ってさー,帰って,それで一位になったんだよね。全米で一位に。
あのー,なんだっけ(なんだっけ)なんとか,コレの次のやつだろ?そうそう。なっ!いや,日本でさー,あの,「フ〜♪」の方か。「フゥ〜♪」のほう。わかった。そう,あれが,ちょうどもうギンギンに売れてた頃だねー,そうだねー,世界的に売れてた頃だねー。
うーん,非常に期待したんだよな。これが,いろんな意味合いで,こう,導火線になってくれればなーという。たとえば,今度のミカ・バンドのさー,イギリスなんかの公演なんかにしてもさー,これなんかにしてもさー。こういう風なケースっていうのはさー,その人たちだけのモンじゃないような気がハタから見てると。うーん。
わりと,おっきな意味があってさ,わりと,結果とかさその後辺りまで,スゴイフォローしちゃいたい,じっくりちょっと見たいなっていう気になるんだけどさ,だからちょっと努力すればさー,わりと簡単にできると思うんだよね。うーん。
うーん。ねっ!できるね。だからみんなさー,億劫だからやってみないだけでさー,ヘヘ(笑)こういうってもう,億劫だったら止めようよで済んじゃうよ。
でもさー,あのー,言いたかないけど上の人っていうのは億劫だよ。うん。ミュージシャンサイドっていうのはなんだってやりたいんだぜ,もしこういったようなのがさー,だれにだってさー,びょーっとくれば,絶対やりたいッと思うしさ,みんな興味示すと思うよ。うん。
でも,いわゆる上のやっぱり,そのー,売れ行きのぶんまでさー,実際そこまで,責任持たなくっちゃいけない人がっていうのはわりとやっぱり億劫だよ,責められない部分も多いけどさ(笑)。そこまでで,もし,責任ある地位まで行ってやれるのはいいけれど,それで,売れなくなって即クビって,そこからがまたキツイからなー(笑)(笑)
みんな,サラリーマンだからね。だんだんそういう侘びしい話になっちゃうんだな。こん時も大変だったんだから。誰の首が飛ぶとか(笑)ははは(笑)そういう話になるんだすぐに(笑)そうなんだ,このへんまでなるとなー,もう世界的な領域だからなー,(うん)ホントにでも,事実首飛んじゃったりするんだからなー,ひとつ失敗するとなー。
だからさー,一番面白いのはさー,向こうのアーティストってさー,半年に一枚とかさー,1年に一枚とかさー,すごいもう,段々期間が長くなってきたじゃない。うん。なにが? ディグリーズだって,ニューシングルの発表さ。
そうするともう,たとえば,ディグリーズなんて現実に日本では売れてるワケじゃない?うん。日本の市場でさ。うんうん。そうすると,日本のレコード会社っていうのはもうほんとうにヤキモキするワケよ。うん。まだ出来ないのかっていうカンジさ。(うーん)で,コレなんかはさー,だからそういう形がさー,じゃあもうコッチで作っちゃえってさ,呼んじゃったワケよ。なるほどな。
だから,そういうふうな。日本では通常3ヶ月単位だもんな,ふつう。年4枚とか。そういうカンジじゃない?そうだね。いまちょっと段々長くなる傾向にあるけどね,まー,平均して4ヶ月か。年3枚か。年3枚とか4枚だねー。
力入れるのはな。うん,で,フォーク関係だと年2枚とか。そうね,今んトコそうだね。で,シングル盤がね。シングルがね。ヒドいのになるとさー,年5枚だからね。LPが。
LP年5枚って,誰だよ?例えば天地真理とか。そんな出てるのかい?出てるよ。くぇーー!出すのあるかなー?今,最近は知らないけれどもね。
昔はだってさー,やっぱりああいう歌手のLPっていうのはオムニバスじゃない?うん,年5枚ねー!。で,みんなさー,曲順がちょっと違ってるだけでさー,へへへ(笑)申し訳ないから入れ替えたりして。1曲違ったりとか(笑)。2曲新録音とかさ(笑)。
良くある手だよそれは,年5枚か。そういうのも段々変わってきてるよね。うん。今ターンテーブルにのかってるのがさー,あのー,例のチューリッップの夏色の,カヴァーバージョンである所の南沙織の「夏色の思い出」これは,南沙織の,俺聴いたことないんだよ。
これ,キャラメルがバックしてる。バックはキャラメルなの?じゃあ,南沙織の「夏色の思い出」いってみましょう。
えー,南沙織の「夏色の思い出」でした。そうだ,あれだね。キャラメルはしばらく南沙織のバックやっていたんだね。ステージかなんかでね。しばらくってさー,なんか1回コンサートでやったんだよね。 あー,そうなの?1回だけなの。1回だけだと思うよ。それー,やると音が入るから(笑)ああそう。コレは内輪の話。
さて,昔話の時間になりましたが,なんなの?昔話って言うのは。別にないよ。なんだよ。うーん,昔は良かったね。ハハハハハ(笑)ハハ(乾笑)ははっ(笑)は〜。実感籠もってるでしょ。うん,ちょっと実感籠もりすぎだね。
あーそう。昔そんなに良かったかね〜?車の運転がさー,大人しくなってきたんだね。ほっーー!それは珍しいね〜!!一度乗ってみたいね,それは。確かめたいね。(笑)どう考えても信じられないや。それでもさー,それでもガタガタ浮遊してるから。それは困る,細野さんの時,より以上というか,同等ぐらいにチョットビックリするね。松本の車の運転が大人しくなったっていうのは(笑)
この前の細野さんの「すこしは・・,あのー,わかってほしいんだよなー」なんて,言うんだから(笑)。ウソだー(笑)。あの人気まぐれだから。その回その回でまた言うことが違ったりするから。(キキトリ不能)アウト,ドロップアウトする人だから。どういうアレなんだかよく分からない(苦笑)なにがドロップアウトだか,あの人チョット時代を間違えているんじゃない?(笑)懐かしい言葉をいうじゃん。
何からドロップアウトするの?その何からって言うのが分かんない。ただドロップアウトするだけ?ハハッハ(笑)そういわれると分かるような気もするんだけれども。そうか。さみしいんだよ,きっともって(笑)。はは(笑)違う話なんだけれども,どうみてもあんまり寂しそうに見えないんだけれどもさー。ワリと同年代が少ないっていう意味なんじゃないの?あの人一番年上だからなー。うーん。
もうそろそろ,二十・・。それにしてもだよ。あれだけ,ゴチャゴチャーッといっぱいいるじゃない。なー!いっぱいいた。俺なんかから見たってさー,非常にアレだよ。羨ましいもんなー,あれだけいっぱいいて。
俺なんてほんと天涯孤独よ。(謔笑)広いトウキョウのど真ん中で。
(誘笑)それはよく分かる・・。う〜ん。その辺がまずいんだね。うーん,やっぱりでも,バンドっていうのはいいな。バンドっていうのはいいね。
でも,要するにある部分だけなんじゃないの?普段ビャーッと会ってて。うん。そういう部分の人はいっぱいいるわけだよ。うん。例えば,この音楽を話したい時に誰がいないとか非常に贅沢な悩みなんだよ。きっと。松本なんかまるっきりいないんんだからな。何を話すにももう誰もいないとか。
俺が一番はなしたいのは石浦だよね。
あー,そうか。内訳話(笑)。全然石浦と会ってないの?石浦とねー,一度会ったらね,俺以上の大変身をしていてねー。あ〜,そう。黒縁のメガネをかけていてね。大学の助手ってカンジなのね。あー。
で,あいつはねー,大学の2年に戻ったわけ。それで大学の2年の講義を半分と,半分大学院の講義を半分と。
へー,なんなのそれ?そんなことできるの?出来るんだよ。随分変則だね。まあ,天才だからさー。まあ,あいつは頭良かったからなー。で,数学者になるって。やっぱりはっぴいえんどのマネージャーから。ハハハ(笑)大変身。あいやー,どうしたんだろうな,しかしあの人も。で,もともとはそっちの人を無理に引き入れたんじゃないか?松本は。・・俺が引き入れたっていうかあいつが入ってきたっていうか。まあな,その辺はちょっと両者異論があるだろうけれども。ふふふ(微笑)。それでも,やっぱりもともと,その道の人じゃない。でも。そうよ。最初は学生運動をやってたんだよね。僕はノンポリだったからさ。ふーん。まあ,だけど,あれだよね。会ってみたいよね。なるほどね。
で,石浦が松本に落とした影というか,要するにはっぴいえんどにさー,はっぴいえんどっていうのは松本に落とした影というのは非常に大きいと俺は思うんだよね。それで,例えばね,俺にハガキが来るわけ。どう聴いてもはっぴいえんどの頃の大滝さんと今の大滝さんと違う。っていうハガキが多いわけ。で,それは14・5の中学生が多いわけ。で,はっぴいえんどの時代に生きてなかった人ね。その頃まだ小学校2・3年でさ〜。キャッキャ,キャッキャ言ってウルトラマンって言ってた人がさー。今になってひょっと聴いてみて違うって言うんだよね。
ナ読んだときワクワクしたな〜。)
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