カデンツ(Kadenz)

和音にはそれぞれ機能(特色)があります。
和音 機能 特色の例え
T(トニック) 文章中の主語のようなもの
D(ドミナント) 文章中の動詞のようなもの
S(サブドミナント) 文章中の形容詞、副詞のようなもの

和音の機能を取り入れて組み合わせたのがカデンツァです
和音進行はこの3種のカデンツァを守ります。
1、T−D−T
2、T−S−D−T
3、T−S−T
T(トニック)S(サブドミナント)では、連用することができます。
文法にそって文章が成り立つように、和音はカデンツァによって和音進行が成り立ちます。
つまり、
カデンツァは和音の文法で3種類あります。



★ T−D−T

音で確認(クリックして下さい)

音で確認(クリックして下さい)
ではT(トニック)を連用しています。《2つの和音でT(トニック)と見なす。




★ T−S−D−T


音で確認(クリックして下さい)

音で確認(クリックして下さい)
ではT(トニック)S(サブドミナント)を連用しています。
《それぞれ2つの和音で
T(トニック)S(サブドミナント)と見なす。》




T−S−T


★ T-S-TのS(サブドミナント)はしか使えませ
音で確認(クリックして下さい)



複合カデンツ


和声では、この3種類のカデンツをいくつも組み合わせて進行します。これを複合カデンツと言います

音で確認(クリックして下さい)

T(トニック)はカデンツの始まりであり終わりにもなります。



第2ドミナント(D2
にしか進めない。()】



〔T−−D−T〕と〔T−D2−D−T〕
和声のテキストによっては《T-S-D-T》のカデンツのD(ドミナント)の前におかれる
S(サブドミナント)を
第2ドミナント(D2と位置付けているものがあります。
《T-2-D-T》これは、ドミナントの前におかれた
の和音がドミナントの働き
を助けているからです。
しかし、一般的には第2ドミナント(D2)とせずS(サブドミナント)
といているテキストが主流です。


の和音はドミナントを助ける第2ドミナントの性格を持つ和音ですから
次に必ず
へ進みます。



カデンツのまとめ



和音進行はこの3種のカデンツァを守り。
にしか進めない)
1、T−D−T
2、T−S−D−T
3、T−S−T