階 名 |
階 名 |
歌唱をするときに使う音名で、イタリア音名(ドレミファソラシ)を使用します。
つまり、階名は歌うときのイタリア音名のことを示します。
☆ | イタリア音名とドイツ音名・日本音名の比較 |
音を“ひとつひとつ”示すときはドイツ音名と日本音名の方が便利です |
・ドイツ音名・・・Gis(ギス) ・日本音名 ・・・嬰ト(えいト) ・イタリア音名・・ソのシャープ |
Gis(ギス)、嬰ト(えいト)のようにドイツ音名と日本音名的確に示すこ とができイタリア音名はソのシャープとやや呼びにくい。 |
歌唱をするときはイタリア音名の方が便利です。 |
・イタリア音名で歌唱した時〔メロディーといっしょに流れるように歌える〕 |
・ドイツ音名で歌唱した時〔メロディーの中でドイツ音名は発音しにくい〕 |
・日本音名で歌唱した時〔日本音名でも歌唱しにくい、何となく情けなくなる〕 |
階名、イタリア音名について |
各音にはそれぞれ国別により音名があります。その中で歌唱に適して いる音名を階名(ソルミゼーションsolmisation)と言います。現在階名と して世界的にもイタリア音名が多く用いられています。 |
イタリア音名について |
・イタリア音名は、1035年ごろ『グイード・ダレッツォ』によって考案されました。 ・グイード・ダレッツォは“3種のヘクサコード”を基準に『聖ヨハネ賛歌』の歌詞 を参考に初めは 『Ut(ウット),Re(レ),Mi(ミ),Fa(ファ),Sol(ソ),La(ラ)』 と音名に当てました。 |
【聖ヨハネ賛歌】 |
その後『Ut(ウット)』が現在の『Do(ド)』に変わり、 17世紀ごろに『聖ヨハネ賛歌』の最後の歌詞“Sancte” の『S』と“Joannes”の『J』を組み合わせて『Si(シ) 』と呼ぶようになりました。 |
ソルミゼーション(solmisation) |
ソルミゼーション |
・文字による音名の区別で理論的なときに用いる音名でなく、 歌唱を目的とする音名 のことをソルミゼーション(solmisation)と言います。 ・世界中にはヨーロッパ、東洋などの多くのソルミゼーションがあります。 |
アンツ音語 | 53平均律に音名を割り当てたもの |
トニック ソルファ | 幹音、派生音(♯ゃ♭の付く音符)すべてに音名を割り当てたもの |
・現在、イタリア音名をソルミゼーションとして多く使用されています。 |
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固定ド唱法と移動ド唱法 |
固定ド唱法 | 440HZの音を“ラ”としこの音を基準にすべての 長調短調においてドレミ・・・読む |
移動ド唱法 | それぞれの長調の主音を“ド”それぞれの短調の 主音を“ラ”と調によってドレミの読む音が変わ る。 |
《例》 上段が固定ド唱法 下段が移動ド唱法です。 | |
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