音部記号
Clef
音名を五線のどの位置に、何の音を基準とするか約束しているのが
音部記号です。英語ではClef(クレフ)と言います。




・歴史的に見ると、最初のころは譜表の出だしのところへ音名の
 アルファベットの文字を書いていた、それが音部記号の始まりです

・そして現在の ト音記号は“g”  ハ音記号は“c”  へ音記号は“f” 
 が長い間の末、デザイン化したものです


   




音部記号の種類

ト音記号
G clef
(ジークレフ)
ハ音記号
C clef
(シークレフ)
 
ヘ音記号
F clef
(エフクレフ)
 




☆ ト音記号
ト音記号の『ト』は、ソの音(トの音)を示しています。


( )の位置がソの音(トの音)を表しています
ト音記号は高音部記号、バイオリン記号とも言われます



☆ ヘ音記号
ヘ音記号の『ヘ』は、ファの音(ヘの音)を示しています。


( )の位置がファの音(ヘの音)を表しています
ヘ音記号は五線の付く位置によって基準となる音が
異なる2種類の音部記号があります。



( )の位置をファとする。
バス記号、低音部記号、 ヘ音記号と呼ばれる   


( )の位置をファとする。
バリトン記号と呼ばれる。使用頻度は少ない    




☆ ハ音記号
ハ音記号の『ハ』は、ドの音(ハの音)を示しています。


( )の位置がドの音(ハの音)を表しています
ハ音記号は五線の付く位置によって基準となる音
が異なる5種類の音部記号があります。


( )の位置をドとしソプラノ記号と呼ぶ
( )の位置をドとしメゾソプラノ記号と呼ぶ
( )の位置をドとしアルト記号と呼ばれる
( )の位置をドとしバリトン記号と呼ぶ 
( )の位置をドとしテノール記号と呼ぶ




次の曲(チューリップ)の一部分をまったく
同じ高さの音程で各種の音部記号で記譜してみました

 ト音記号(高音部記号)


 ソプラノ音記号


 メゾソプラノ音記号


 アルト記号


 テノール記号


 バリトン記号
ヘ音記号のバリトン記号とハ音記号のバリトン記号の音符の記譜はまったく同じです


 バス記号