2歳から、こどもたちを見てきて、いくつかの大きな節目を感じるときがあります。
その一つに母親との関わり方があります。
いうまでもなくこどもたちにとって、お母さんは特別な存在。
はじめのころは、何をするにもお母さんがついてきてくれないとというお友達もたくさんいます。
それが、いつの頃からか「おかあさんは、やらないで!」というようになったり、「おかあさんはあっちいって!」なんて事も・・・
お母さんは淋しいかもしれないけれど、こうしてこどもたちは少しずつ独り立ちしていくのでしょう。
4〜5歳のこどもたちのやっかいな気持ちの変化の中に「恥ずかしさの芽生え」というのも見られます。
お母さんの前で活動や表現をするのが恥ずかしくなり、何となくふざけてみたり、全くやらなかったり・・・
そこで、新クラスになれてきたこの時期、毎年「子どもだけレッスン」というのを大きい子のクラスで行います。
昨日は4歳児の「子どもだけレッスン」でした。レッスンのはじめから様子が違います。動きも歌声もいつもの倍くらい大きい!
いつもなら、眠いの、暑いの、痛いの、疲れたのわがまま放題のちびっ子ギャングが、どんどん新しい課題をこなしていくから不思議!
海に行って泳いで、おさかなやさんでおみやげを買って帰るという課題をしました。
それぞれ、イカだのアジだのマグロだのを上手に買ってステップして帰りました。
次の課題に移ろうと、サカナに見立てたカラーボードを返してもらおうとしたところ、Kくんが、返してくれません。
「迎えに来るお母さんに見せてあげたい!」というのです。
そうか、やっぱり上手にできたことは、お母さんに見てもらいたいんだよね。
お母さん、難しくて失敗しちゃったときは、片目で見て、上手にできたときは大きく見開いた目で見て欲しいのが、(調子いいけれど)子どもたちの願いの様です。
そして、私の願いは、お母さんがいようがいまいが心と体を解放して、のびのびと表現できるたくましい子に育ってくれることです。
|