2002年9月18日→9月22日北海道旅行記
 
僕にとって長年、憧れの土地だった北海道。そして最北端の街[稚内]。その、念願の稚内へとうとう行って来ました!! たった一人で、しかも鉄道だけを使って!! その旅行記(らしきもの)をちょこっと書いてみようと思います。北海道の、稚内の魅力を少しでも伝えることが出来れば幸いです。
 
 
 
 
(2) 函館〜夜景が素晴らしかった
 
 
いよいよ憧れの地、北海道へと辿り着きました。もっとも、最終目的地である稚内はまだまだ先なんですが…とりあえず今日はこの函館を色々巡って、そして一泊します。
 
函館に着いて、まずはおみやげを購入。会社の人。普段お世話になってる人。家族…。とりあえず駅前の大きなお店に入ってみると、色々な種類のおみやげがところ狭しと並べられていました。宅配での輸送も行ってくれるとのことなので、早速ここで購入。…送料込みで結構な値段になってしまいました(笑) まあ随分と買ったもんなぁ…。
 
でもってとりあえず、ホテルへと向かいます。今夜泊まるのは、駅から歩いて7.8分のところにある函館花ホテル。いわゆるビジネスホテルなんですが、部屋も清潔でスタッフの方の応対も気持ち良くてなかなかいい宿でした。僕は一泊\7,500だったのですが、某旅行会社を通しての予約だったので(笑)、直に電話とかで予約すればもっと安く泊まれるんじゃないでしょうか。 
 
さて、ホテルに着いて荷物も置いてと…これから函館市内観光へと出向くわけですが、この時点でもう既に時間は15:30。函館も色々と見るところはあると思うのですが、この時間からはとても全ては見れません。そこで見るところを五稜郭付近・函館山(夜景)の二点に絞って観光することに決めました。
 
ホテルを出て駅へと向かい、市電に乗車。この市電が函館市内をくまなく回っていて、函館市民の重要な足、なおかつ函館観光客にとっても重要な足になってるみたいですね。市電に10分少々乗車して、五稜郭前に到着。そして歩いて5分ほどで五稜郭の公園に着きました。 
 
ここでまず、五稜郭そばにある[北海道立函館美術館]に入ります。美術館好きを自称する僕としては、旅先で美術館を見つけたら入らないワケにはいかないのです(笑)
 

北海道立函館美術館。

美術館入り口前の石像と一緒に記念写真。
 
美術館も、その土地によって色々個性があります。大きな美術館。小さな美術館。近代的なもの。時代を感じさせる造りのもの。可愛らしいもの…。そんな個性ある美術館を色々見てまわるのも、僕にとっては旅の楽しみの一つ。
 
この[函館美術館]。大きさはそんなに大きなわけではなく、かと言ってこじんまりしてるわけでもなく…中くらいの規模でした。でもなかなか清潔で綺麗な建物。感じのいい美術館でした。
 
この日は企画展示で[聖母子と子供たち]と言うのをやってました。キリスト教風な母子の絵だとか、肖像画なんかが主でした。僕、どっちかって言うと風景画とかの方が好きなんで、この企画展は正直あまり好きな感じじゃなかったんですが(ごめんなさい…人物画ってあまり得意じゃないのです)、でも、それでも中にはハッとさせられる様な絵も幾つかありました。で、思ったのがやっぱり絵と言うのは頭で観るもんじゃないなということ。頭で「あまり好きじゃない…」と思っていてもなぜか妙に心魅かれる絵もあるし、逆に好きな系統の絵であってもなぜか魅かれない絵だってあるし…。絵(に限らず芸術全て、かな)は頭じゃなく、心で直接感じるものなんだなぁ、そんなことも少し考えたこの函館美術館でした。 
 
そして今度はすぐそばの五稜郭へと向かいます。ここには五稜郭タワーと言うのがあって、それに上ると五稜郭の全景が臨めるとかで早速上りました。専用エレベーターで最上階展望台へ…。
 

五稜郭全景。五稜郭タワー展望台にて。

同じく五稜郭タワーより。函館市内をのぞむ。
 
…見事。見事な景色です。写真じゃ全部が見えないので分かり難いのですが、なるほど、五稜郭は確かに☆の形をしてるんだぁ、て分かりました。展望台の窓から五稜郭側と反対を見ると、函館市内が見渡せてこれもまた絶景、絶景。
 
今度はせっかくなんで、タワーを降りて五稜郭内を歩き回ってみます。…でも、歩いてみる分には単なる公園、て感じでした。地元の人が犬の散歩とかしてるし(笑) 少なくとも、下を歩いてるだけじゃ、五稜郭が☆なのは分かりません。絶対に。ここへ来たら迷わずタワーに上ることをオススメします。 
 

そびえたつ五稜郭タワー。

五稜郭跡にて記念撮影。
 
さあ、いよいよ日も沈んで暗くなりかけて来ました。では今日のメインイベント(?)、函館の夜景を見に向かいます。まずは再び、市電の駅へ…と歩き出したところで問題発生。「あれ…駅どっちだったっけ??」 …ハイ。道に迷いました(涙) 全くもう、北海道まで来て何やってんだかオレ。まあでも方向音痴だししゃあないわなぁ。しばらく歩き回った後で結局、もう一度五稜郭タワーへ戻って道を聞き、なんとか市電の駅まで辿り着きましたよハイ。 
 

函館市民の足。そして観光客の足。函館市電。

市電車内。このレトロさがたまりません。
 
再び市電に揺られること約20分。電停十字街と言う駅で降ります。で、こっから歩いて10分弱で函館山ヘ登るロープウェイの乗り場があります。あるんです。あるハズなんです…ハイ。お察しのいい方にはもうお分かり頂けましたね。また道に迷いました(爆) まあでも今度は、そっから何とか自力で探し出して10分ほど歩いてロープウェイ乗り場に到着。良かった良かった。 
 
あとはチケット買って、ロープウェイに乗りこむだけ。僕を乗せたロープウェイはぐんぐん登って行きます。眼下には噂に聞く函館の夜景が広がっていきます。「うわぁ〜」周りの乗客達からも、ため息と歓声とが聞こえてきます…。
 
5分ほどで函館山に到着。そして展望台に登って見た景色… 「うわぁ〜〜〜!!!!」 もう、声に出してしまいました。本当に、本当に凄く綺麗だったんです。写真じゃその綺麗さを伝えきれないのがとても残念です…。でも本当に綺麗な夜景でした。正直、感動しました。
 

函館夜景その(1)
でも実物はこんなもんじゃありません。

函館夜景その(2)
本当はもっともっと素敵なのに…。
 
僕、自然の風景に感動するのはよくあるんですが、でも函館の夜景って全然天然じゃない、人工的に造られたものじゃないですか。それなのにこれだけ感動を与えてくれるだなんて…これは驚きでした。僕、いいものを観ると寒気がして鳥肌が立ってしまうクセがあるんですが、この時はもうずっと、鳥肌立ちまくりでした。もっとも、函館山がかなり寒かった為に(本当にめちゃめちゃ寒かった)それで鳥肌立ってただけって話もありますが(笑) あと、周りを見たらカップルばっかでそれも一人旅の僕にはかなり寒かった…。
 
あと、ここの展望台ではちょっとしたミニシアターみたいなのをやってて、別に料金が出るせいかあまり観る人はいなかった様ですが、僕はそれもしっかり観てきました。でもこれも、かなり良かったです。確か[光のプロムナード]とかってタイトルで、函館の夜景を中心とした美しい映像と美しい音楽とが上手くマッチしてて感動しました。と言うかもう、北海道来てから全てのものに感動しっ放し。涙腺がゆるんじゃってます(笑) ちなみに、このミニシアター、最後の最後にちょっとした仕掛けがあるのでお見逃し無く。
 
さて、これで観るもの全て観たし、あとは夜ご飯食べてホテルへ戻って寝るだけです。今日の宿はビジネスホテルだったので夕食はついてません。何食べよっかな…。
 
で、函館と言えばイカです。どうせならイカの新鮮なやつ。それも活きたイカの刺身を食べてみたい!! てコトで、一旦ホテルに戻ってフロントのおじさんから情報入手。で、教えてもらった[ろばた函館山]と言う店へ向かいました。ホテルから歩いて5分程度。小さな店ですがなかなか混雑してます。これは期待できそう…。
 
席に着いて、とりあえず生ビールを注文。そして活イカと、ホヤの刺身と、ツブ貝のエスカルゴ風というのを注文。まず出てきたのはホヤの刺身。ホヤって、僕食べたことなかったんで、どんな味なのか凄く興味があったんですよ。某グルメ漫画とかだと[凄くクセのある大人な味]みたいに書かれてたんで、さぞかしアクの強い食べ物なんだと思ってました。…でも、食べてみてちょっと拍子抜け。思ってたほどのアクもクセも全然しない。むしろアッサリ系?? う〜ん…なんだろう。あえて言うのなら、赤貝の味が抜けたような感じ??
 
で、ツブ貝のエスカルゴ風味。これはなかなかイケました。貝にガーリック風味ってやっぱ美味いっすね。
 
そしていよいよ…活イカが運ばれてきました。…で、でかい!! 持ってきた店のおばちゃんも、「大きいけど一人で大丈夫?」なんて心配してます。いやでも、持ってきてから心配されても…(苦笑) で、このイカの刺身、身の部分だけが刺身になってます。そして足はまるのままお皿に乗ってます。この足は、身の方を全て食べ終わった後で、改めて調理してもらえるのだとか。…で、ちなみにこの足、しっかり生きてます!! 蠢いてます…。何もしなければじっとしてるんですが、ちょっとハシでつついたりしてみると、暴れます。皿の上を走り回ります!!(マジ) これ見てたら僕、西洋人の人達がイカやタコを気味悪がって食べない理由、なんか凄く納得出来ちゃいました…(笑)
 
さて、肝心のお味なんですが…言うまでも無くめちゃ美味かったです。イカの身の一切れ一切れが、これでもか!!ってくらいに透き通ってるんですよ。歯ごたえとかが、いつも食べてるイカとは全然別もの。て言うか、これがイカって言うんなら、普段食べてるイカって一体何なんですか!? 教えておじいさん!! 身だけじゃなくて、肝まで刺身にしてありました。これも新鮮だからこそなせるわざ。
 
ただ、やっぱりこの活イカ。一人で食べるには少々多すぎました…。そりゃそうだ。イカまるごと一匹だもん。おかげでもうすっかり満腹。足の方は、結局塩焼きにしてもらいました。これもまた美味し。ビールも三杯くらい飲んで、全部で\4,000くらいでした。でも、高かったのは活イカだけで(\1,900くらい)、あとの料理はみな安かったです。 
 
すっかりイイ気分でホテルへ戻って、シャワーを浴びて更に缶ビールを2本ほど飲んで就寝。北海道一日目はこうして終わりました。
 
 
 
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