第27回サマーカップ


第27回サマーカップ[特別] サラ3歳OP ダ1800m
 7月  1日(日) 水沢競馬場 10R 右回り   9頭 不良馬場
賞金  1着300.0万円  2着69.0万円  3着45.0万円  4着36.0万円  5着30.0万円

□結果

着枠馬 馬名        騎手    馬体重   タイム  着差   単勝票  複勝票
111 コマガタフウジン  畠山信一  487(+3)  1.55.5        125      76
266 ブルーデンス    小林俊彦  470(±0) 1.55.5 鼻      1783     870
344 シャイニングスカイ 村上忍    488(-8)  1.55.6 首       492     150
455 アンダーデュラブ  沢田盛夫利 501(-3)  1.55.6 鼻       585     255
522 サマーバーミリオン 菅原勲    475(±0) 1.56.9 8        556     461
688 ランドスキー    渡辺正彦  458(-2)  1.57.2 1.3/4    319     120
789 クラネーション   南郷家全  411(-5)  1.57.2 鼻        57      51
833 シェーバーサンヒコ 葛山晃平   460(-3)  1.57.6 2.1/2     63      43
977 ジェベルワンダー  千葉優    423(-2)  2.01.3 大差      91      47

□払い戻し

 単勝式      1  2410円
 複勝式      1   400円
          6   110円
          4   240円
 枠番連勝複式 1−6  1670円
 馬番連勝複式 1−6  1840円
 馬番連勝単式 1−6  6630円
 ワイド    1−6   560円
        1−4  1030円
        4−6   240円

□コメント

 終始不良馬場で時計の速い水沢競馬場。不来方賞へ向けてのステップ、サマーC。
前走のレインボーCで圧勝した道営出身のブルーデンスが1番人気。ダート中距離で
復活を期すサマーバーミリオンが2番人気。やまびこ賞、岩鷲賞と短距離重特をとも
に2着のアンダーデュラブが3番人気。

 向正面右手600m標識よりスタート。好発よりシャイニングスカイが先頭、差な
く外2番手にブルーデンス、さらに外ランドスキー、2馬身離れた4番手内アンダー
デュラブ、外ジェベルワンダー、2馬身離れた6番手内コマガタフウジン、外クラネ
ーション、直後8番手にサマーバーミリオン、5馬身離れた最後方にシェーバーサン
ヒコといった隊列で、ホームストレッチに向う。速いペースを落そうとシャイニング
スカイの村上忍が立ちあがるような格好で抑え、一気に馬群が詰まって一団となる。
2番手ブルーデンス、ランドスキーなどは折り合っているが、唯一立ちあがって引っ
張っているのがサマーバーミリオンの名手勲。今にも前の馬に乗っかかりそうな格好
で口を割り頭を左右に振り上げている。それでも、ゴール板を過ぎるあたりには落ち
着き、何事もなかったように7番手あたりを進んでいく。向正面に入って再びペース
が上がり、隊列がばらけて長くなってくる。2番手ブルーデンス、外ランドスキーは
馬なりで追走。1馬身離れた4番手内コマガタフウジン、外アンダーデュラブはやや
仕掛け加減で、その外からサマーバーミリオンが仕掛けられるも反応今一つ。3コー
ナー手前で、ランドスキーが早くも後退。逃げるシャイニングスカイも余力なく懸命
に追われているが、その外に並んできたブルーデンスは全くの馬なり、もうすでに勝
負あったかのようだ。3番手を併走のコマガタフウジンとアンダーデュラブが追われ
て、3馬身あった差をジリジリ詰めてくる。直線ブルーデンスに鞭一発、先頭に踊り
出る。外から迫るコマガタフウジン、アンダーデュラブの伸び脚も今ひとつ。勝利が
見えかけたゴール前30m、ブルーデンスの脚色が衰え、突放したはずのシャイニン
グスカイが差しかえし、追いすがるコマガタフウジン、アンダーデュラブにも並ばれ、
4頭が横一線となってゴールになだれ込んだ。写真判定の結果コマガタフウジンがハ
ナ差差し切った。

 2着ブルーデンスは4コーナーで楽勝と思わせながら、ゴール前燃料切れ。本質的
にスタミナに不安があるのではなかろうか?とはいえ、楽に追走して抜け出そうとい
うセンスは素晴らしく、能力では一歩上回っている感。サマーバーミリオンは最初の
スタンド前で折り合いを欠いたのが響いたか?向正面で付いていけなかった。

 コマガタフウジンは初勝利をこのサマーCで飾った。なんと21戦2着7回で、着
外7回という堅実な馬。平沢芳三厩舎にはもう一頭の3歳代表格バンケーティングが
いて、ともに畠山騎手が手綱をとって、ダービーグランプリへの階段を一歩登ったこ
ととなる。

                       Written by フェアゲイル

□勝ち馬のプロフィール

 馬名    コマガタフウジン
 性齢    牡3
 毛色    栗
 父     アイネスフウジン
 母     タイセイサンバレー
 母の父   プリンスオブバース
 騎手    畠山信一
 厩舎    盛岡・平沢芳三
 馬主    松田敬一氏
 生産者   浦河・高岸節雄氏
 通算成績  21戦1勝、2着7回、3着3回
 主な勝ち鞍 特別:2001年度サマーカップ  水沢・ダ1800