世界的に人気があり、天才と言われている白人ラッパー。本名マーシャル・マザース。73年にミズーリ州セント・ジョセフにて生まれます。幼少時より母親とともに各地を転々とします。12歳の時にデトロイトに落ち着き、ラップをはじめます。9年生で高校を中退し、D-12などの地元のグループに参加するようになります。97年にインディから『Infinity』でデビューします。翌年にリリースした『Slim Shady EP 』がドクター・ドレの目に止まり、これに数曲加えた『The Slim Shady LP』をドレのレーベル「アフターマス」の第一弾アーティストとして99年にリリースし、メジャー・デビューを果たします。彼の中にいる別人格スリムシェイディという道化師の口を借りて憎しみ、狂気といった感情表現を生々しくおこない、時には母親や恋人までもターゲットにしたそのリリックは実の母親が実の息子であるエミネムを訴えるという話は有名で、彼のリリックが問題で裁判沙汰になるということは一種の風物詩（？）にもなっています。スキルもズバ抜けており、瞬く間にラップ・スターとなります。00年には本名をタイトル名に引用した『Marshall Mathers 』はグラミー賞3部門制覇します。その後もリリースを続け、その度に大ヒットします。D-12としても活動を行ったりと古い仲間とのつながりも大事にする一面も持ち合わせています。映画「8Mile」に主演し銀幕デビューも果たします。