今回も開場時間のかなり前から、早くもお客さんがちらほら・・・ マナーよく整列して待っていると、リハーサルの歌声が会場内から漏れてきた。 おお!ドミニクの歌声も聴こえるぞ!高まる期待。
なかには、待ちきれずに扉に耳をくっつけて聴いている人も!?
リハが終ると、出演者はロビーの奥のほう、行列して待っているお客さんの後方を通って控え室へ。 気配を感じて振り向き、声援をおくるファンたちに、ドミニクはにっこり手を振ってこたえてました。
いよいよ開場!今回は、フランスフェアということで、ロビーでグラスワインなどの販売があった。 折角なので、賞味。白も赤もなかなかおいしい。 ワインを飲みながら歓談していると、なぜかCDCの訪問者の方々が「ぶりさんですか〜」と、声をかけてきてくれた。会ったことないのに、なんでわかるんやろー。不思議やわ。
急遽、ミニCDCオフ会という感じで、和気藹々と話をしながら開演を待った。
いよいよ、開演!今回はNHK6月の歌(「水のきれいな泉で」)、11月の歌(「詩人の魂」)の演奏でおなじみ、ドミニク、パトリック・ヌジェさん(アコーディオン・ヴォーカル)、ブリュノ・ディミノさん(ギター)の三人組。
三人は「エスカパードゥ」としてミュゼットの演奏活動をしているのだ。
(注:「エスカパードゥ」は「エスケープ」の意。開演前に気になって辞書借りてあわてて調べマシタ。)
会場は会議室(多目的室)に壇をこしらえて、急遽ライブ会場にしたような感じ。つまり、前回の御堂会館に比べると、客席とステージがメチャクチャちかい!歩幅にして、2歩ぐらい!わぉ!
にもかかわらず、今回は2回目でちょっとなれたためか、はたまた開演前のワイン効果か、前回のようなフランス語で話さねば・・・とか、目が合ったら恥ずかしいかもとかいった緊張感がまったくなく、音楽そのものをかなりリラックスして楽しむことができた。
最初の曲はインストゥルメントのいかにもミュゼットらしい曲。これからはじまるコンサートのオーヴァーチュアにピッタリ。だんだん気分も盛り上がってくる。
2曲目はなつかしのシャンソン、定番の「パリの空の下」。前回同様、ヌジェさんのユーモアたっぷりのMCのあと演奏が始まった。かなりジャズ風なアレンジ。とくに、真ん中の長調に転調する部分がリズムやベースの感じがジャズ風でお洒落で、けっこうこのアレンジは私の好きな感じ。
今回は、前回よりもリラックスして落ち着いて聞いていたためか、新たに色々なことに気づいた。ヌジェさんの声はテナーですなぁ、って感じのドミニクよりも高めで軽めの声で、高音をさらりときれいに歌っててなかなかエエ感じ。
(この、テナーってのは錦織健とか3大テナーとかのようなはりのある朗々とした声という意味ではなくて、音域音色的なことです。)
ドミニク、ヌジェさん、ブリュノさんは、三人とも時々目を合わせて呼吸を合わせて演奏するのが、実にたのしそう。「音楽とは音を楽しむことなんだな」と、伝わってきた。ドミニクは、お客さんとも、にっこりとアイコンタクトをとりながら歌うので、楽しさが会場中に広がった。
今回は、全体の曲目数は少なかったが、ドミニクは3曲も歌った。 まず、2001年度11月の歌の「群集」。ドミニクアレンジのラテンバージョン。曲紹介のとき、ヌジェさんとドミニクに「原題は?」と、なぜか私があてられてしまった。
自信たっぷりに「ラ・フール!」と答えると「『La foulle』(ラ・フォル)だと、バカって意味になっちゃうので注意!『La foule』(ラ・フル)!」とヌジェさんに突っ込まれてしまった。ハハハ。勉強になりましたワ〜。
(注:foule [ful]フル(群集・雑踏)/foulle[fっl]フォル(愚かな・女性形)。みなさんも気をつけてちょー。)
このアレンジを聴くたびに、テレビにゲスト出演していた楳図かずお氏の怪しい踊りが頭をちらついていたのだが、今回はヌジェさんのMCでも、この踊りに触れていたので、思い切って、客席で楳図氏風に踊りながら聴いてみた。
ヌジェさんも、「リズムのあるアレンジなので良かったら立って踊りながらどうぞ〜」と言ってたので、ほんまはそうしたかったのだが、なにせ一番前に座ってたために、「うちらが立ったら、ほかのお客さんが見えへんようになってしまう・・・」と、座ったまま踊ってみた。怪しい動きのおかげで、演奏中のドミニクも、注目してくれたワ。
ヌジェさんが、ミッシェル・フュガンの「美しい話」(2001年9月の歌)について語りだした。おぉ!これは・・・と期待しておったら、今回はこの曲ではなく「私の彼氏」(邦題)でした。原題は「明日命つきるかのごとく、歌え」という意味。う〜ん。ええなぁ。私はこういうラテン的ドラマチックさが結構好きだ。歌詞の意味をかみしめながら聴いておりました。しかし、原題と邦題、似てもにつかない…。ドミニクも日本語で「ゼンゼンチガウ」と突っ込んでたワ。
ドミニク3曲目は、「Love me, please love me」。(2001年6月の歌)これは、私が最初に聴いた、一番思いいれのあるドミニクの歌だ。TVの時よりも、心持ちスローテンポなアレンジで、せつなく歌いあげてました。
Je suis fou de vo-u-s.
ヌジェさんが、ドミニクが出演するNHKの正月時代劇話を振ると、「ボク、サムライ?」とボケる、ドミニク。(本当は建築家の役らしい)。「(共演は)イナモリ・イズミ」とドミニクがいうと、最前列のトロワ・ジュンヌ・フィーユたちがなぜか爆笑。どうも、「イネムリ・イズミ」に聞えたらしい。この、トロワ・ジュンヌ・フィーユたち、生ドミニクに大興奮!で、なんだかかわいかった。ええなぁ、若いって。
最後、恒例のアンコール、「オー・シャンゼリゼ」では、前出大興奮のトロワ・ジュンヌ・フィーユたちの一人が観客代表として舞台に呼ばれ、ヌジェ氏とドミニクにはさまれてマイクを持たされた。さらに興奮のジュンヌ・フィーユ。かけていた赤いメガネの縁と同じくらい真っ赤に。ヌジェ氏は彼女のショールを取り上げ、頭の上に載せてとぼけ顔。会場も笑いがひろがって、めっちゃアットホームな雰囲気。
演奏が終ると、ヌジェさんのCD即売&出演者一同のサイン会に。 サインをもらってる観客たちも、みんな思い思い、メッセージを伝えとった。「シャンティイにいって将来の夫をさがすわー」とか、実際に「あなたのとりこ」(2002年9月の歌)を歌ってるひともおったな。フランス語、日本語、ときには英語も織り交ぜて。ドミニクたちも、丁寧に答えてた。
私は、ドミニクもブリュノさんも、なぜかヒゲをはやしてるから、「ヒゲはやってるの〜」とフラ語で聞いてみた。
ブリュノさん:「ヘヘヘ。そうなんだよ〜」(フラ語)
ドミニク:「3ヵ月かかった」(日本語)
ワシら:「エッ!ほんま?」(大阪弁)。
もちろん冗談だったけど・・・
CDCの来訪者NASHさん(修道士no.11)はなんと、携帯の着メロを"Six
nuits sans dormir"にしてました!すごい! しかも、転調する部分(Ligne de mon passeの部分)をしっかり入れ込んでる。ニクイ!!これはぜひドミニクに聞かせてあげるべきだよ〜!と、みんなで聞かせると、ドミニクはすっごい嬉しそうで、隣に座ってたブリュノさんにも、「ちょっとこれ聞いてよ!」って感じで、聞かせていました。
では、NASHさんにちょっと着メロをドミニクに聞かせたときとことを伺ってみましょう。
NASHです。着メロは伴奏がなくてメロディーのサビの部分だけのものでしたが、ドミニクに「自分で入れたの?」と聞かれて、「Oui!」と答えたらすごく感心されたので、こちらも感激の嵐でした。
最初は曲の初めからデータを入力していったのですが、途中で入力できる音符の数に制限があることに気づき、試行錯誤しながらやっと現状の形にしました。でも苦労の甲斐がありました!
ドミニクやぶりさんたちに喜んでもらえてうれしかったです!!
ただ、ドミニクに「楽譜をください。コード(伴奏の和音)がついているものが欲しいのです。テキストには書いていなかったので...」とお願いしたら、「自分で耳コピーしてね!」とあっさり却下されてしまったのは大変残念でした。やはり楽をしようというのはいけませんでしたね。
だけど耳コピーは私にとって大変難しいので困ってしまいます。まあ、あのメロディーだけでもいいことにしちゃおうと思います。
しのぶさん(修道士no.4)も、プレゼントを準備してたようですよ。
しのぶです。サイン会のとき、私はドミニクにあるプレゼントを持っていきました。
10月にCDCのTOPページにあった私が描いたMarkさん*のイラスト、ご記憶にあるでしょうか?そのイラストを元に色つけたりして持っていったんです。
(*注:2002年10月の歌のバックコーラス、12月の歌「Belle」のPhoebusのパートを美しい高音で歌っている金髪の歌手。一度、CDCにもユーモアあふれるメッセージを寄せてくれました!)
ドミニクはそれを見るなり、「(HPで)ミタ!ミタ!」と言っていました。 以前からドミニクはカイエにもメッセージを書いてくれたりしているけど、結構、マメマメしく(?!)CDCを覗いてくれているみたいね〜。
ちなみに、そのイラストの中にはドミニクは描かれておらず、まさにbizarreな贈り物なのですが、ちゃんと受け取ってくれましたよ。
"Une nuit sans dormir"で作ったかいがありましたワ。
というわけで、アットホームに盛り上がった大阪場所II at OCATでした。
La valse des niglos (instruments)
Sous le ciel du Paris
Mon manege a moi
La foule
Comme d'habitude
Love is blue
Chante comme si tu devais mourir demain
Love me, please love me
Sans toi mamie
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Aux Champs-Elyses