B : 今回、シャンソン講習会に参加しようと思ったきっかけは?
A : 5/1のパシフィックホテルでのライブの時、ドミからシャンソン講座のことを聞きました。 シャンソンクラスについては、ドミニク本人に聞く前に、すでにCDCで知ってたけど、そこまでしなくてもいいかって思ってたんです。でもドミニクに会って心がうごいてしまった!
B : そうですかー。思わず心が動いてしまいまったとは!一体ドミニクにどんな風に誘われたんですか?
A : こんな感じです。『歌は好きですか?・・もしよかったら私は今度シャンソンを教えます・・』。「好きだけど、フランス語できないから…」と自信なく答えると、『大丈夫、「男と女」はとても、カンタン!』と、さらに勧められました。その時すぐ返事はしなかったのですが、1週間後には申し込んでいたアビィでした。。
B : なかなかドミニクも勧誘上手ですねー。芸人の鑑やな。 当日はどんな感じでした?
A : 少し寒いくらいに涼しい日でしたが、天気も良く、本当に爽やかな一日でした。 しかし、前日、結局あまりよく眠れず、かなり寝不足状態のまま、時間もギリギリで出かけることになってしまい、最寄り駅の「青山一丁目」に着いた時はもう始まる時間の11時!
B : おお!間に合いました?
A : ええ、なんとか。クラス・ド・フランセにあせって走って入ると、まだ始まってない様子でした。ホッとしていると、狭い通路の奥でファンらしき人たちに囲まれプレゼントを渡されているドミニクの姿が! 私は一人だったので、ちょっと寂しく思いながら、何となくたたずんでいると、ドミニクが私に気付き声を掛けてくれました。どうやらライブに来ていた私の事を覚えてくれているようでした!
B : 良かったですね!なんて話かけられたんですか?
A : 日本語で、「今日ワタシはセンセイ!気・を・つ・け・て・ね!」と、ちょっと顔をゆがませおどかすような表情をしてみせてくれました。
B : センセイに「気をつけて!」といわれたら、なんだかキビシく指導されちゃいそうですね(笑) ドミニクはどんな服装でしたか?
A : 薄茶、水色、ベージュの細かいストライプ柄のシャツを着ていて、ドミニクの髪の色によく似合っていました。 さて、そんなドミとの対面の後、ドミのシャンソンクラスが始まりました!
B : いよいよですね。レッスンがあったのはどんな場所ですか?
A : 教室です。クラス・ド・フランセってこじんまりしたカンジの所なんですよ。 教室に入ると、『男と女』がエンドレスでかかっていて、ボードの前にマイクが2本、そしてそれを囲むように椅子が2列並んでいました。すでにほとんどの人が着席していたのですが、私はちょうど空いていた席に座りました。
B : 皆さんドミニクのファンなんでしょうかね?
A : 私もそう思いましたが、あとで聞くと18人中7人だけが今回だけに来た人ということで、ほとんどの人が既存のシャンソンクラス、又は語学クラスの生徒さんでした。 シャンソンクラスの生徒さんの大半は、趣味でやっている風なマダムという感じでした。
B : なるほど。半分くらいはシャンソンが趣味のマダムが参加されていたんですね。若い方は少数派でしたか?
A : 20代の女性も5、6人いる様子でした。
B : レッスンはどんな感じで始まりました?
A : ドミニクは、クラスドフランセの校長先生のマリックさんと一緒に入って来ました。 教室に入ると、『Dominique Chagnon と申します、ミュージシャンです、ベーシストです。もともと…シャンティイ出身です。シャンティイはパリから北の方50キロのところ・・・・』という具合に自己紹介をしました。ほかに、TVで一緒に歌うアナンダさんについても紹介してくれました。 紹介のあと、まずドミニクが『男と女』を最初から最後まで歌い、いよいよ授業に入りました。
B : 授業はどんな具合に進んでいきました?
A : マリックさんが発音を担当し、歌うところはドミニクと一緒にやってみる形でした。 最初は発音からゆっくりと1フレーズずつ、慣れてくると3フレーズずつ、という具合に歌いながら進んで行きました。 ドミニクは、音程を表わすのに、指揮者のように手を上げ下げしたり、腰をかがめたりしながら教えてくれました。
B : 体全体を使って音楽を表現してたんですねー。ずっと全員で歌ってたんですか?それとも個別でも歌ったんですか?
A : ひとつのフレーズが終わると、その度何人かの人が指名を受け、前に出てドミニクと一緒に歌いました。私は、まったく予習をしてなかったにもかかわらず、3番目くらいに当たってしまいました。
B : あらまぁ。それは緊張しますねぇ。
A : 全然自信がなかったので、指された瞬間思わず「ウソ!」と小声が出てしまいました(>_<) すかさず、「ウソじゃないッ」と、ドミニクに可愛い顔をして言われてしまいました(^_^;) どうも「初心者らしき人」を最初にあててたみたいでした。
B : なんとかうまく切り抜けることができました?
A : あの「ダバダバ」と「バダバダ」が混乱してしまい、結果、間違いまくりました(泣)
B : そうですねー。あの曲はそんなに難しくはないですが、「ダバ」か「バダ」かが、ややこしいですなぁ。そのほか、ドミニクからはどんな「ご指導」を受けました?
A : 私の席は、ドミニクのほぼ真ん前だったのですが、皆で合わせて歌ってるときも、私が「バダバダ」を歌ってる時の口をちゃんと見ていて、『また間違えたでしょ!』という顔を何度かされました(^_^;) それに、発音する口の形を「こうだよ!」とばかりに、直々に示してくれたりするので、あたし的にはかなり贅沢な気分でした。
B : ドミニクの指導・アドバイスで一番印象にのこったところはどんなところですか?
A : アビィの口元を見て間違いを指摘するところなど、ひとりひとりのことをよ〜く見てる、って感じがしました。これは教えるという態度として完璧だと思いました。褒めるのも上手! なにより、まずドミニク本人が楽しそうに歌を歌っているところが、いちばん良かったです。楽しさを教える、という点では最高だったとアビィは思います!
B : それは、最高ですね。音楽は「音を楽しむ」と書きますから、「楽しさを教えてもらった」なんて、言うことナシですね〜!さて、歌の練習をする時の伴奏はどんな感じでしたか?
A : 午前中はカラオケの機材を使って練習しました。
午後の授業にはパトリック・ヌジェさんが入って、電子ピアノの伴奏付きで指導を受けました。 順番に一曲通しで歌ったのですが、皆さん、なかなか上手な人ばかりでした。
Bravo! Bravo! Super! とパトリックさんと、ドミニクがところどころ、声をかけてました。
B : アビィさんが通しで歌ったときはどんな感じでしたか?
A : ドミニクは、ばっちり目と目を合わせたまま歌ってくれて、テレビで歌うアナンダさんさながらの気分でした。
B : 今回の講座ではCD作成もされたそうですが、どんな感じでした?
A : 1人1人がレコーディングの準備のため別室に呼ばれ、ヘッドフォンをしてマイクを通した自分の声をチェックしました。この間も、ドミニクは教室で1人ずつ全曲通しで歌をつけていました。18人くらいの人がいたので、レコーディングの時間を含めドミにとっては本当に歌いづめです。
B : ということは、レコーディングを含め、36回くらい連続で同じ曲を歌っていたんですか!!すごいなぁ。さすがプロやなぁ。
A : 本当に一日中「男と女」だけをずう〜〜〜〜〜〜〜〜っと、歌っていました。 あまりに歌いっぱなしで大丈夫かしら?と心配になりましたが、 私が見る限り、ドミィは一度も嫌な顔をせず最後まで歌っていました。 それにせっかくの美声が壊れたりしないかしら?とも思いましたが、そんなことはなさそうでした。プロだ・・と思ったのは私だけでしょうか?
B : いやぁ、話を聞いているだけでも、プロやなぁ、と私も思いました。
A : レッスンが始まったのは11:00を少しまわってからで、最後の人のレコーディングが終わったときは19:30になっていました。でも、ドミニクは全然疲れた顔は見せませんでした。 やっと部屋から出て来たドミィを、私と最後まで残っていた数人で、拍手で労いました! ドミィは最初から最後までカ・ン・ペ・キでした
B : アビィさん、今回はどうもありがとうございました。
*クラスドフランセでのドミニク(オズさん撮影)*
左2枚)CDFのパーティ 右2枚)CDFの詩の朗読講習会