NAGOYA BOTTOM LINE 19/9/1996


前回のバズコックス来日公演は、何故かふざけた事にたったの一日だったが、今回はまだ3回残ってるんだぁ・・・と、まずホテルの部屋で目を覚ましてから呆然としていた。
チェックアウトを済ませ一人で新大阪駅に向かい、新幹線のホームに上がると・・・目の前にでかい外人の群れ。そのまんなかにCaptainが見えた。そーっと脇を通りすぎてサラリーマンのいっぱいいる車両に乗り込む。疲れているのかいないのか分からない状態。寝るに寝られずにいる内に名古屋に着いた。
ホテルに着いて何気なく地元のラジオを聞いていたら、突然バズコックスが流れて来た。
ShelleyとSteveが出演している!!
また連行されたのかぁ、と思っているとその日のラジオのファックステーマらしい「自分の恋人が自分以外の異姓と仲良くしたり電話したり出かけたりする事についてどう思うか?」という質問が2人に向けられた。まずShelleyはゆっくりと「ある程度は我慢できるけど・・・度が過ぎると僕もどうなるか分からないな・・」と答える。続いてSteveが「僕は許せない。そんな事があったら僕たちの関係はそれで終わりだね」と答える。確かSteveは日本から帰国後すぐに結婚するらしいがどうなんだろうか。
その後、ライブの紹介で「当日券も若干、本当に若干ですが出ると思います」と言っていたが、会場に着いて「これで若干って・・・」と思うのだった。
ホテルから会場となるBOTTOM LINEまでは、あとで気がついたのだが歩いた方が早い。しかし、地理に詳しくない私は電車で移動した。会場に着いたのが開場時間少し前。
おや? 客が少ない・・・。本当に今日だよな、とチケットを確認するが、時間も日にちの感覚も失っている私に確認できるはずがない。
会場してからもいっこうに客の増える様子はなく、段々心配になってくる。いったい名古屋でどのくらいバズコックスが、ダムドが人気があるのか分からないが、ここは一緒に回っているSTARCLUBの地元のはずだったから、そっちのファンもいるはず・・・。しかし、STARCLUBが始まっても盛り上がっているのは50人程度。それもボーカルの前の群衆のみといったところ。でも、ここでファンが思うのは「バズコックスは大丈夫」「ダムドは大丈夫」という事。・・しかし、STARCLUBが終わってしまうと最前列でさえスカスカな状態。うわぁぁぁぁ。いったいこのすき間をどうやって埋めたらいいんだ?? 私がもっといっぱいいたら・・・と何度思った事だろう。せっかく日本に来てくれているのに、スカスカな状態は可愛そうじゃないかっ!! 
 ライブが始まってしまうとモノ忘れのひどくなる私でさえあの気まずい雰囲気はしっかり記憶している。Peteはいつもの様にニコニコして歌っているのだが、やはり演ってる最中に客の顔を見るShelleyとしては見る客が少ないというのは悲しいだろう。新人バンドのライブじゃないんだから、身内だけで盛り上がってる状態みたいなのはマズイよ・・・。曲の間は、しーーーんとなってるし・・。あれ程困ったライブはないな、私は。でもこれもバズコックスなんだな。うん。
 この日のダムドは何故かはじけていて客も喜んでいてうらやましかった。くそう・・・。
でもShelley、あなたのやってる事は決して無駄じゃない。会場を出る時、他の客が「今日、私、バズコックスって初めて見たけどすっごく良かったぁ。CD絶対買うっ!!」と言って出口で売っていたCDをちゃんと買ってうれしそうに帰る女の子を見た時、私は強くそう感じた。
 大阪のライブ後、Shelleyが「今日のライブ、君は楽しめたかい?」と聞いてきたのを思いだした。他人がどうとかじゃなく結局は自分自身楽しむ事が出来たならShelleyだって楽しんで出来るんだと思った。
この日のライブは大阪と同じセットでこなし、アンコールはなし。あとで聞いた話だが、「出にくかったんだ・・」とShelley。そりゃそうだ、誰も呼んでないのに当たり前の様にアンコールをこなすバンドではないのだから。またしてもバズコックスらしいや、と思う。


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