OSAKA BAYSIDE JENNEY
18/9/1996
- そして、待ちに待ったライブである。
- 昔、ダムドとバズコックスが同じ日に来日したらどうする?という究極の選択をしていた時「じゃあ、バズコックスとダムドが一緒に来ればいいんだよっ」と言って笑っていたのを思い出した。その笑っていた信じられない状態が今、目の前のホールで繰り広げられようとしているのだ。私は会場となるBAYSIDE
JENNEYの前まで来た時、しばらく立ちつくしてしまった。バズコックス単独来日は確かにとんでもなく死ぬ程うれしい話だが、ダムドと一緒に来日するなんて事、この先一生ない事かもしれない。そのチケットを手に呆然としている自分がいた。
- 1996年9月18日。この日を私は一生忘れないだろう。
- あっさりとSTARCLUBが終わり、会場の隅に用意されたPhilipのドラムセットが次々とステージに上げられて行く。セッティングの為にPhilipが顔を見せる。同時に沸き上がる興奮。自分の声まで裏返っていく。そしてセッティングが終わり、Philip、Tony、Steveが次々とステージに出て来る。私はこの日をどの位待っていた事だろう。Shelleyが飛び出して来る頃には、もう訳が分からなくなっていた。
- 「こんばんわっ!!」
- いったいどこからそんな高い声が出るのかと思える程のすっとんきょうな子供声で、しかも流暢な(?)日本語で挨拶された日には腰くだけるかと思ったが、そこがまたピートらしい、いやバズコックスらしいのかもしれない。
- ライブは「ALL SET」「T.T.T.」からの曲が多い。年月が経っていても経っていなくてもバズコックスの曲はとても覚えやすいし、昔の曲だろうと今の曲だろうと、今私が聞いているのは「1996年のバズコックス」なんだと思うとうれしかった。この日、当初はアンコールは無い予定だったらしいが、あまりにも素晴しいライブを展開してしまった為(私も今回のツアーで一番のライブだと思う)客が盛り上がってしまって、ついふらふらとバズコックスは出てきてしまった・・・(笑)
- またこのアンコールの素晴しい事と言ったらなかった。この日のライブを観る事の出来たバズコックスファン、そしてバズコックスに興味がなかった他のファンの人たちも、この日のバズコックスを観れたのはすごく幸せだった事だろう。
- 私がこの日、一番強く感じたのはPhilipのドラムが素晴しかった、というより素晴しくなっていたという事だ。「ALL
SET」では少し控えめでドラムの音がダイレクトに伝わってこなかったのだが、それがどうだろう? 数々のライブ、ツアーをこなして来た自信や、気負いのないリラックスした、しかも自分自身楽しんで「バズコックスのドラム」をちゃんと叩き出していたのだ。私の中でやっと「バズコックスのドラム」=「Philip
Barker」になったこの日のライブは、やはり忘れられないライブとなった。
- ・・・このライブのあとで、私の知らない所で事件が起こっていた模様。ここから先はY・Duckにお任せしよう。
- Fanなら誰もが「その場にいたかった!!」と思うに違いないGreatな事が大阪で起こった。THE
DAMNEDとの合同打ち上げの後、気分良く酔っていたShelley、Steve and Tonyは、Captain &
Garrieと共に"UNDERGROUND"に立ち寄った。そこでは変なクソBandが演奏していたが、小さなStageがあって楽器も揃っていて、ここで何か演ったらすごいなぁ、メンバーは揃ってるし・・・などと勝手に思っていたらCaptainがふらふらとStageに上ってBassを持ち(奪い取り?)、つづいてSteveがGuitarを用意している。目の前で起こりつつある事にニヤニヤが止まらない人達を横目に酒でポーッとなったShelleyが登場!!
- 誰だ?このオヤジ達は・・・??となっている客や、Tony &
Garrieが楽しそうに見ている前で始まった曲は"HEY JOE"。最初は3人とも何げなくPlayしていたが、途中でブチキレたShelleyがStageですっころぶわ、Steveの股間に顔をうずめて噛みつくわ、テーブルに乗っかるわで大騒ぎの大混乱でこの夢の様なLIVEは終わった。
- そこのStaffの人達は、ぐちゃぐちゃになったStageを迷惑顔でかたずけていたが、本人達はそんなこと全然気にもせずBeerをうまそうに飲んでいた。
- 後日Shelleyは、「Arewa Itsumono Boku Ja
Arimasen」と言い訳していた。
- それから、リハーサルを見ていたR・Duckにも登場していただこう。
- The Star Clubがリハーサルをしている時の事。Shelleyが突然後ろに手を組んでゆっくり歩いて客席に現われた。そしてダンスフロアより一段高くなっている所でスツールに座った。リハーサルを見たかったのだろう。前のめりに腕をテーブルに置き、聞いているらしかった。しばらくしてTonyがタバコを吸いながらフラーっと現われたが、ぶつくさ言いながらさっさと消えてしまった。Philipもサンダル姿で現われ、Shelleyの側に立ってしばらく見ていた。Steveは? 見ていない………。
- バズコックスのリハのセッティング中、やっぱりShelleyは後ろに手を組んでステージに上がり、それを見守っていた。その時乱入したファン2名がShelleyと一緒にステージに昇るステップに座って、何か話しながらサインをもらっていた。
- 終始Shelleyはニコニコしていた。
- 同じ日、Steveに「1992年の来日の時、ギターにフルネーム(Steve
Diggle)を書いてたよねぇー」と聞くと、恥ずかしそうに思い出していた。1994年に来日した時、成田空港でギターが壊れてしまったそうだが、「フルネーム・ギターは大丈夫」と口を曲げながら言っていた。
- (Thanks to Y・Duck & R・Duck)
- 場所の説明をしていなかった・・・。BAYSIDE JENNEYは、遠い。ははは。
- なにしろ私がホテルまで帰る時、もうすでに電車は途中までしか動いていませんでしたから・・。大阪中央線で「大阪港」という駅で下車、まっすぐ歩いて10分弱。大きな建物(他にはない)があって手前がデパート(?)、隣がゲームセンター、その奥のやけに重そうなドアのついてる建物がBAYSIDE
JENNEYだった。歩いている途中にはTonyいわく「I・JAPANとか描いてあるクソみたいなTシャツしか売ってない店」しかない様な所だった。
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